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第一章 別世界

49話 早紀VS大和

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しばらくの沈黙が流れる「はぁ!」ガキーン!と大和が突っ込んでくる「くっ…」早紀は大和の剣を受ける「早紀は剣初心者…」マリが呟く「マリ師匠それって…」「はぁ!」ガキーン!と火花が散る「なんだ転生者と聞いて期待したがこんなもんか…」大和に弾き返される「きゃっ!」早紀は地面を転がる「助けないと…」ミリがマリの手を握る「待つのじゃ」ミカエルが話す「あぁ…今は2人の戦いだ私達が手を下す必要は無い」ウリエルも前を見ている「早紀さん絶対に大丈夫ですよだってあの人の強さは見たら分かりますから」セラフが笑う。

「はぁ!」ガキーン!とまた剣が交わる。

(どうして…私じゃ勝てないの…あっ…)

早紀の頭の中に過去の自分が流れた。

「マリ強いだけじゃなくて優しく…それに綺麗に戦うのよ」

(あれは…私?なんで…)

と大和の剣を受ける。

(優しく…綺麗に!)

「はぁ!」ガキーン!と大和に突進する「くっ!」「早紀!」マリは叫ぶ「見てなさいマリさん。あれが早紀本来の姿です」セラフがマリの方を向く。

「なんだ今の力は…」大和が起き上がる「あなたを倒します」早紀が変な構えをする「なんだその構えは…」「あれは!」マリが目を見開く。

「師匠!なんですかその構えは」マリが早紀を見る「この構えが1番落ち着くの…それに」と一瞬で目の前から早紀いなくなる「えっ…」とマリが後ろを振り向く「私の強さが発揮されるの」その言葉にマリは心を打たれた。

「この構えが1番私は落ち着くのそれに…」とまた一瞬で大和の後ろに回り込む「なっ…」「はぁ!」ガキーン!と大和を吹き飛ばす「私の力が最大限発揮されるの!」と周りから白い光が現れる「あれは!あの時の…英雄の少女…」マリが呟く「え!?それって…」ミリが振り返る「師匠…」マリの目からは涙がこぼれ落ちていた。

「私の名前はセラだよ!」セラという女の子は笑いながらマリの方を向いた。

「思い出しましたか?マリさん」セラフが歩いてくる「早紀さんの元の名は【セラ】元の名と言うよりも私が名付けたのだけど」セラフが呟く「そうだったのですかセラフ様…」ウリエルが呟く「私が仕えていた8歳の女の子それが早紀さんです」セラフが早紀を見る「はぁ!」ガキーン!大和にさらに押し込んでいく「クソが!」と大和が早紀の剣をはじき返す「セラ師匠!」マリが泣きながら叫ぶ。

(マリ…そうだよね…私師匠だったよね…あの8歳の時私…この世界にいたんだ…思い出したよ…)

「誰が1本と言いました?」と大和の腹にもう一本が入る「なっ…」大和がまた後ろに飛ばされる「私は元の名、英雄の少女【セラ・セラフ】そして伝説の二刀使い」早紀の周りには白い光が集まっている「あれはセラフ様の力じゃ!」ミカエルが叫ぶ「じゃあなんですの!?早紀には四大天使の他にセラフの力も持っているということですの!?」「はいそういう事です。騙していたのは謝罪します」セラフが頭を下げる「いえ…師匠にもう一度会わせて頂きありがとうございます…」マリは涙が止まらなかった。

「はぁぁ!」早紀は叫びながら大和に畳み掛ける「クソが!急に何故…」「やぁ!」ガキーン!と大和が吹き飛ぶ「早紀!お前は何のために戦う!?お前は何故そんなにも強くなれる!?」大和が叫ぶ「私は!」と早紀がマリの方を向き軽く笑う「セラ…いや…早紀師匠…」マリはもう涙を止めることが出来なかった。

「私は皆を守るため助けるためにこの命を使い戦う…その為に強くなる」早紀は腰を深く落とし2本の剣を後ろで交差させる「あれは…」

「師匠その構えは?」マリが首を傾げる「私の必殺技よ」「止めてみせます!」マリが両手で剣を持つ「はぁ!」パシーン!とマリの剣が吹き飛ばされる「二刀流奥義【二刀両断にとうりょうだん】」マリはあっという間の出来事に何も出来なかった。

「私の必殺技よ」早紀がマリの方を向く「マリ…見ててあの時見せれなかった技を見せてあげるわ」マリは目を見開く「大和さんあなたはここで終わりです」「なんだと!?」大和が叫ぶ「あの技を使うのですね早紀さん」セラフが笑う「セラフ?どういう事じゃ?」「あの技は私でも防ぐことが出来ませんでした」「なんだって!?」四大天使皆が驚いた目をする。

「この技は誰一人破られたことは無いです」「面白い…」「二刀流奥義【二刀両断大山凛にとうりょうだんだいさんりん】」早紀が猛スピードで突っ込む「はぁ!」大和が剣で受ける「ふっ…そんなもの…」と早紀は目の前にはいなかった「なっ…」と振り返ると背中を切られていた「いつの間に…」と見えない速度でどんどん切り裂いていく「うわぁぁ!」大和が叫ぶ「はぁぁ!」と早紀の体が光るとそのまま猛スピードで突進した。

「はぁ…はぁ…」早紀が膝を着く「これは驚いた…あの人間を倒す奴がいるとは…誤算だ」サタンが呟く「行けアラベスタ…」サタンが呟くと巨大な兵器が動き始めた。
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