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第一章 別世界

5話 秘密の検証

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「ん…」早紀はゆっくりと起き上がる「まだ夜じゃん…」と不意に横を向くと隣には幸せそうに寝ているマリの姿があった。

「色々あったなぁ…私もゆっくりとスキル確認しないといけないけどこんなスキル…見られちゃまずいよね…なるべくユニークスキルはバレないようにしないとだし…」「うーん…」マリが小さい声で呟く。

(まずい…声漏れてた!?とにかく何とかしないと…)

「なんだぁ…寝返りか…さてと…スキルを試さないとね…」早紀はマリにバレないように部屋を出ていった。

(早紀、なにか隠してる…なんだろ…)

マリも目を開きゆっくりと後をつけて行った。

「この森ならバレないかな!えっと【RA強制解放】は仲間必須だよね…」

早紀は周りを見渡す「【ウリエル】」早紀が呟くとまた地面に光の魔法陣が現れる「おおー確かに髪が金色になってる!後は天使といえば羽か」

早紀が手を後ろに持っていくと何やらふわふわな感触が…

(え、これって羽!?と言うことは…)

早紀はそのままジャンプをした「うわぁ…」早紀はそのまま軽く背中に力を入れる

(凄い…私飛んでるんだ…でも金色の光…目立つよねこれ…)

早紀はゆっくりと森に降りた。

「後はこの攻撃だけど…ん?こんな武器あったっけ…」腰に下げている片手剣を取る「うわぁー…金色でとても綺麗」と目の前に文字が現れる。

〔武器、神光の太刀、神光の双刀を手に入れました。よって、太刀スキル【神光瞬神剣】双刀スキル【千神光撃】を獲得しました〕

(おおー!なんか色々増えた!試しに…)

早紀は前の木を見る「神光瞬神剣!」早紀はものすごいスピードで剣を薙ぎ払うと遙か遠くまで斬撃が飛んで行った。

(これはやり過ぎた……)

(早紀!ちょっとこれはやり過ぎでは!?これが早紀のユニークスキル…ユニークスキルは本来Sランク以上じゃないと持てないはず……一体どんなスキルなんだろ…白い羽も生えてるし…髪も目の色も金色に…まるで天使のような…)

マリは止めに行こうとするも見てみたい気持ちもあった。

「とりあえずついて行こう…」マリは小さく呟くと早紀の後をついて行った。

「ウリエルの力も分かったし次は…【ミカエル!】」また足元に今度は赤色の魔法陣が現れる

「ふんふんなかなか強そう…両腰には銃そして背中には弓か…」早紀は銃を取り出す「なかなか立派…」早紀はついつい赤色の銃に見とれてしまった。

(ええー!?今回は赤色ですか!?一体どれだけ容姿変わるんですか…はっ!)

そうマリが道を歩いている時
「そういえば森の中で色んな色に変わる女の子がいるって噂よ」「えー!何それ!」

(そんな噂信じる人いるんだね…)

マリは気にも止めていなかった。

(私が聞いた噂は…)

マリは木のそばで隠れている。

「さて試し打ちしますか…」早紀がつぶやくと目の前の木に銃を構える。

(私も見ないと…仲間なんだから)

マリも見つめている

ドン!と大きな音がしたと思えば目の前が大爆発する。

「ええー!こんな威力…もはや大砲じゃん…」早紀が自分でも驚いている「やり過ぎですよー!」マリがついつい叫んでしまう「マリちゃん!?」早紀は驚いた顔で後ろを向く「すいません…起きてたのでついてきました」マリは頭を下げる。

「へぇ…今の2つのユニークスキルは【四大天使】と言うのですね…」マリは納得したかのように頷いている「うん、そう…割と強いと思う…」「割とじゃないですよ!こんな威力…A+ランク級の人達に匹敵しますよそれに…まだあと2つ残ってますよね?」マリが早紀を見つめてくる。

「うっ…うん後【ガブリエル】と【ラファエル】が残ってるね」「見せてくれませんか?」マリが早紀の方を向く「分かった!【ガブリエル!】」緑の魔法陣が現れる「うわぁー髪と目が緑になった!」マリがはしゃいでいる「召喚!【守護天使】」と周りからは緑色の天使が無数に現れる「一応この子達は攻撃も出来るしシールドも貼れるみたい」早紀は元の姿に戻ると天使達も消えてしまった。

「次!【ラファエル】」「うわぁー水色だぁ!」マリはどんどんはしゃいでいる。

「個人的にはラファエルが1番使いやすいかなって思うね、回復特化で回復中は攻撃無効だからね」「なるほど…」早紀はまた元の姿に戻る「実はユニークスキルがもう一つあって…」マリが目を見開く。

(ユニークスキルがもう一つ!?何それ聞いたことない!私でも1つなのに!Zランク冒険者の早紀…一体何者…)

「まぁもう1つは明日説明するね!」早紀はマリの頭を撫でる「もう!子供扱いしないでください!そして…早紀!このスキルは…誰にも言ったらダメですよ?恐らくあなたはZランクとはいえスキルは私達より強い可能性があるので…」マリが必死に話している「うん!マリちゃんありがとうね!さっ!帰りましょ」「それなら私の手を」早紀がマリの手を握る「【瞬間移動】」マリが呟くと気付けば部屋に戻っていた。

「えへへー良いでしょ?」マリが笑っている「うん!凄いね!とりあえず明日はマリちゃんのスキルを見せてもらってもいいかな?」「えー恥ずかしいなぁ…でもいいよ!」マリは笑いながら早紀の方を向いた。

「ありがと!それじゃあ今度こそおやすみ…マリ」「うん!こちらこそおやすみ…早紀」

2人はベッドに入りそのまま寝てしまった。
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