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第四章 パラレルワールド
第1話 入れ替えられたデータ
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インド北部ヒマーチャル・プラデーシュ州の州都シムラー。
ヒマラヤ山脈の麓、標高2千メートルの山間の都市に佇む豪華なホテルにレストランの給仕として従事する白人の男がいた。
年の頃は、二十代半ば。銀色の髪をオールバックに撫でつけ、背が高くモデルのように整った容姿は、現地人ばかりの従業員の中でひと際目を引いた。
男は、ヒンディー語だけでなく多数の言語を巧みに操った。そのため、レストランの給仕でありながら観光案内を依頼されたり、滞在中のお供に誘われたりと観光客からの引く手あまただった。
ある日のこと。ランチタイムを終えて、客足も引いてきた頃にひとりの外国人女性が来店した。ブロンドの髪をした肌の白い女性だった。
イギリス統治時代避暑地として栄えたこの街は、外国人観光客も数多く訪れる。その中には、ひとり旅行を楽しむ女性のバックパッカーも少なくない。
麻のパンツにシャツを羽織っただけのラフな服装からして、その女性はホテルの宿泊客らしかった。いつの朝食時にも見かけたことがないことから、たった今チェックインを終えたばかりなのだろうと男は推測した。
男が注文を取りに行くと、「エスプレッソをひとつ」と女性客は英語で注文した。それからテーブルに肘を載せて身を乗り出すと、男の目を見つめた。
男は無感情にその目を見つめ返した。吸い込まれるようなグレーの瞳をしていた。
「それと、ブライアン」と、女性は男の胸につけられたネームタグに視線を落として言った。
「今夜、少しだけ時間取れないかしら?わたし、インド旅行初めてで少し疲れちゃって。話し相手になってくれない?」
ブライアンは注文票に視線を注いだ。“esp”と殴り書きした自分の文字を眺め、それからうなずいた。
「では、夕方7時にホテルのロビーでいかがですか?」
顔を上げてブライアンが尋ねると、女性は「パーフェクト」と言って笑顔でうなずいた。
早番の仕事を終えたブライアンは、着替えを済ませるとゆっくりロビーへ向かった。時刻はまだ6時半を回ったところだった。
人気のホテルだけあって観光シーズンを迎えた今、フロントはその時間帯でも混雑していた。女性の到着を待ちながら本でも読んでいようと思っていたブライアンだったが、ロビーにはすでに女性の姿があった。
広々としたラウンジにいくつも並べられたソファのひとつに座って、スマホを操作している。女性は昼の装いとは違って、エレガントな黒のワンピースに身を包んでいた。
ブライアンが向かいの椅子に腰かけると、女性は顔を上げてにっこりと笑った。
「突然、お呼びだてしてごめんなさい」と謝ってから、女性は立ち上がった。「行きたいお店があるからそこへ行きましょう。もちろん支払いはわたしがするわ」と言って、ホテルを出た。
それから車寄せに停められたタクシーに乗り込むと、「ザ・モールまで」と目的地を告げた。
車内では、ふたりとも終始無言だった。
タクシーは、ものの5分もしないでザ・モール地区へと入った。
女性はそのまま進むように運転手に指示すると、一軒のバーの前でタクシーを停めた。そこは、ブライアンも客に連れられて何度か来たことがあった。エスニック料理を提供する静かな雰囲気のバーだ。
酒を飲むにはまだ早い時間帯だが、料理も定評のあるその店にはそこそこの客が入っていた。
ふたりは奥のソファ席に通された。
席に着くなり、女性はボトルワインを注文した。シラーズの赤が上品に注がれると、ふたりはグラスを手に取って乾杯をした。それから、女性が自己紹介をした。女性はクロエと名乗った。
「出身は、ミズーリ州のカンザスシティよ。今はL.A.でひとり暮らしをしているわ。フリーでWEBデザインの仕事をしているの。でもこの仕事って場所を限定されないでしょう?だから、一年の半分くらいはあちこち旅行をしながら生活してるの」と言って、クロエは頬杖をついて笑顔を向けた。
それからクロエは、自ら身の上話を始めた。
4人姉弟の長女で、常に長女としての模範や責任を求められる家庭が嫌で高校卒業と同時に家を出たこと。それから何人もの男性と同棲したが、ひとりとして結婚までは至らなかったこと。そもそも結婚という制度が自分の性には合わないこと。チワワを飼っていてとても愛しているが、旅行中は前の彼氏に預けていることなど、食事をしながら止むことなく話した。
あらかた食事を終えて一本目のボトルも空いた頃、クロエはブライアンになぜこの地に住んでいるのかを尋ねた。
「特に理由はない」と、ブライアンは答えた。「たまたまここで生まれ育ったからだ」と。
そしてブライアンはこの地で生まれた理由を、クロエに聞かれるまま話した。
インドがイギリスの統治下にあった頃、六代前の先祖がこの地を気に入り、家族で移住した。そしてインド独立後も、先祖はこの地に残って貿易業を営んだ。そして先祖代々その家業を継いだ。しかしブライアンが15歳の時、両親がともに事故で亡くなってしまった。
祖父母もすでに他界していたブライアンは、それきり天涯孤独となった。親の死後分かったことだが、両親が継いだ頃にはすでに事業も傾いていた。そのため、残された財産もなくブライアンは自力で収入を得なければならなかった。そして、観光案内の仕事で日銭を稼いだ。
元々言語能力に長けており、数週間で他国の言語をマスターすることができたためその仕事は性に合っていた。しかし、観光客相手のその仕事は不安定で無収入の日が続くこともあった。
そんな折、現ホテルのオーナーに拾ってもらえた。だから今こうして定職に就くことができていると、ブライアンは語った。
話を聞き終えると、クロエは「そうだったのね」と同情するような眼差しを向けた。それから「でも」と言って、目尻に微笑を浮かべた。
「実はあなたのその記憶は、本物ではなく書き換えられたものよ」
ブライアンは怪訝な顔でクロエを見つめ返した。一体何を言っているのかと、話の意図を見定めようとした。しかし、何かの冗談だとしてもそんな発言をするクロエの真意が分からなかった。
「何を言ってるんだ?」と、ブライアンは聞き返した。
クロエはひとつ咳払いをすると、ブライアンの目を見つめ返した。
「実は、わたしの“クロエ”という肩書も書き換えられたものなの。もちろん、それはわたしが意図して作り上げたものだけれど」
そう言って、クロエはワインをひと口飲んだ。
「でもあなたの“ブライアン”という肩書も同じく作られたもの。わたしと違うのは、あなたはそれを意図したわけではなく、自分でも知らぬ間にデータを入れ替えられてしまったということ。いずれにしても、あなたが“自分”だと信じている“ブライアン”という人間はこの世に存在しないわ。
つまり、本当のあなたはこの地で生まれ育ったわけでもなければ、先祖がイギリス人というわけでもないの。もちろん、名前もブライアンではない」
クロエはグラスを置くと、人差し指をブライアンに向けた。
「プントービオ・ラストロノーヴァ」
クロエが静かに言うと、ブライアンの姿が店から忽然と消えた。
ヒマラヤ山脈の麓、標高2千メートルの山間の都市に佇む豪華なホテルにレストランの給仕として従事する白人の男がいた。
年の頃は、二十代半ば。銀色の髪をオールバックに撫でつけ、背が高くモデルのように整った容姿は、現地人ばかりの従業員の中でひと際目を引いた。
男は、ヒンディー語だけでなく多数の言語を巧みに操った。そのため、レストランの給仕でありながら観光案内を依頼されたり、滞在中のお供に誘われたりと観光客からの引く手あまただった。
ある日のこと。ランチタイムを終えて、客足も引いてきた頃にひとりの外国人女性が来店した。ブロンドの髪をした肌の白い女性だった。
イギリス統治時代避暑地として栄えたこの街は、外国人観光客も数多く訪れる。その中には、ひとり旅行を楽しむ女性のバックパッカーも少なくない。
麻のパンツにシャツを羽織っただけのラフな服装からして、その女性はホテルの宿泊客らしかった。いつの朝食時にも見かけたことがないことから、たった今チェックインを終えたばかりなのだろうと男は推測した。
男が注文を取りに行くと、「エスプレッソをひとつ」と女性客は英語で注文した。それからテーブルに肘を載せて身を乗り出すと、男の目を見つめた。
男は無感情にその目を見つめ返した。吸い込まれるようなグレーの瞳をしていた。
「それと、ブライアン」と、女性は男の胸につけられたネームタグに視線を落として言った。
「今夜、少しだけ時間取れないかしら?わたし、インド旅行初めてで少し疲れちゃって。話し相手になってくれない?」
ブライアンは注文票に視線を注いだ。“esp”と殴り書きした自分の文字を眺め、それからうなずいた。
「では、夕方7時にホテルのロビーでいかがですか?」
顔を上げてブライアンが尋ねると、女性は「パーフェクト」と言って笑顔でうなずいた。
早番の仕事を終えたブライアンは、着替えを済ませるとゆっくりロビーへ向かった。時刻はまだ6時半を回ったところだった。
人気のホテルだけあって観光シーズンを迎えた今、フロントはその時間帯でも混雑していた。女性の到着を待ちながら本でも読んでいようと思っていたブライアンだったが、ロビーにはすでに女性の姿があった。
広々としたラウンジにいくつも並べられたソファのひとつに座って、スマホを操作している。女性は昼の装いとは違って、エレガントな黒のワンピースに身を包んでいた。
ブライアンが向かいの椅子に腰かけると、女性は顔を上げてにっこりと笑った。
「突然、お呼びだてしてごめんなさい」と謝ってから、女性は立ち上がった。「行きたいお店があるからそこへ行きましょう。もちろん支払いはわたしがするわ」と言って、ホテルを出た。
それから車寄せに停められたタクシーに乗り込むと、「ザ・モールまで」と目的地を告げた。
車内では、ふたりとも終始無言だった。
タクシーは、ものの5分もしないでザ・モール地区へと入った。
女性はそのまま進むように運転手に指示すると、一軒のバーの前でタクシーを停めた。そこは、ブライアンも客に連れられて何度か来たことがあった。エスニック料理を提供する静かな雰囲気のバーだ。
酒を飲むにはまだ早い時間帯だが、料理も定評のあるその店にはそこそこの客が入っていた。
ふたりは奥のソファ席に通された。
席に着くなり、女性はボトルワインを注文した。シラーズの赤が上品に注がれると、ふたりはグラスを手に取って乾杯をした。それから、女性が自己紹介をした。女性はクロエと名乗った。
「出身は、ミズーリ州のカンザスシティよ。今はL.A.でひとり暮らしをしているわ。フリーでWEBデザインの仕事をしているの。でもこの仕事って場所を限定されないでしょう?だから、一年の半分くらいはあちこち旅行をしながら生活してるの」と言って、クロエは頬杖をついて笑顔を向けた。
それからクロエは、自ら身の上話を始めた。
4人姉弟の長女で、常に長女としての模範や責任を求められる家庭が嫌で高校卒業と同時に家を出たこと。それから何人もの男性と同棲したが、ひとりとして結婚までは至らなかったこと。そもそも結婚という制度が自分の性には合わないこと。チワワを飼っていてとても愛しているが、旅行中は前の彼氏に預けていることなど、食事をしながら止むことなく話した。
あらかた食事を終えて一本目のボトルも空いた頃、クロエはブライアンになぜこの地に住んでいるのかを尋ねた。
「特に理由はない」と、ブライアンは答えた。「たまたまここで生まれ育ったからだ」と。
そしてブライアンはこの地で生まれた理由を、クロエに聞かれるまま話した。
インドがイギリスの統治下にあった頃、六代前の先祖がこの地を気に入り、家族で移住した。そしてインド独立後も、先祖はこの地に残って貿易業を営んだ。そして先祖代々その家業を継いだ。しかしブライアンが15歳の時、両親がともに事故で亡くなってしまった。
祖父母もすでに他界していたブライアンは、それきり天涯孤独となった。親の死後分かったことだが、両親が継いだ頃にはすでに事業も傾いていた。そのため、残された財産もなくブライアンは自力で収入を得なければならなかった。そして、観光案内の仕事で日銭を稼いだ。
元々言語能力に長けており、数週間で他国の言語をマスターすることができたためその仕事は性に合っていた。しかし、観光客相手のその仕事は不安定で無収入の日が続くこともあった。
そんな折、現ホテルのオーナーに拾ってもらえた。だから今こうして定職に就くことができていると、ブライアンは語った。
話を聞き終えると、クロエは「そうだったのね」と同情するような眼差しを向けた。それから「でも」と言って、目尻に微笑を浮かべた。
「実はあなたのその記憶は、本物ではなく書き換えられたものよ」
ブライアンは怪訝な顔でクロエを見つめ返した。一体何を言っているのかと、話の意図を見定めようとした。しかし、何かの冗談だとしてもそんな発言をするクロエの真意が分からなかった。
「何を言ってるんだ?」と、ブライアンは聞き返した。
クロエはひとつ咳払いをすると、ブライアンの目を見つめ返した。
「実は、わたしの“クロエ”という肩書も書き換えられたものなの。もちろん、それはわたしが意図して作り上げたものだけれど」
そう言って、クロエはワインをひと口飲んだ。
「でもあなたの“ブライアン”という肩書も同じく作られたもの。わたしと違うのは、あなたはそれを意図したわけではなく、自分でも知らぬ間にデータを入れ替えられてしまったということ。いずれにしても、あなたが“自分”だと信じている“ブライアン”という人間はこの世に存在しないわ。
つまり、本当のあなたはこの地で生まれ育ったわけでもなければ、先祖がイギリス人というわけでもないの。もちろん、名前もブライアンではない」
クロエはグラスを置くと、人差し指をブライアンに向けた。
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