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第三章 悪魔の儀式
第25話 いきさつ
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「大丈夫?」
部屋に入るなり、紗奈が声をかけた。優里はベッドの上でうなずきながらも、クリスのうしろでパタパタと飛ぶベベを見て驚いていた。
「えっと、ここはどこ?」
一面ガラス張りの壁に視線を向けて、優里が尋ねた。窓の向こうには、透き通った湖の世界が広がっている。
「ここは、地底世界のセテオスっていう都市だよ」
クリスが答えると、紗奈がその隣でうなずいた。
「地底世界?」
「うん。地球の内部は実は空洞になっていて、そこには100以上の都市が存在するんだ。だから、何万っていう人が地底世界に住んでるんだよ。さっきいたクレアたちも、この地底世界の住人なんだ」
「ふーん・・・」
うなずきながらも、優里はポカンとしていた。状況がまだ飲み込めない、といった様子だ。
「勝手に連れてきてごめんね」
ベッドの端に腰かけ、紗奈が謝った。
「どこまで覚えてるかな?クレアたちが来たことは覚えてる?」
「えっ?あ、うん・・・」
優里は意識を失う前のことを思い出すように、視線を落とした。
「えっと・・・ドラゴンやクレアさんたちが来て、それでわたしには悪魔が憑いてるから追い払うっていうことになって・・・クレアさんが作った魔法陣に入った。そうしたら風が吹き始めて・・・それから体がふわっと軽くなって・・・その辺までは覚えてるけど、その先が全然思い出せない」
優里の話を聞いて、紗奈はうなずいた。
「魔法陣の中でクレアが術をかけてから、優里に取り憑いていた悪魔が何体も抜け出ていったんだよ。それで悪魔が全部出ていったら、優里その場に倒れて意識を失っちゃったの」
紗奈の説明に、クリスも同意するようにうなずいた。
「クレアたちが今回わたしたちのところへやってきた目的が、わたしたちを迎えに来たっていうことなんだけど・・・。正確には、クリスを迎えに来たわけなんだけどね」
ちらっとクリスの方を振り返って、紗奈は言った。
「それで、なんでクリスを迎えに来たかっていうことなんだけど・・・」
話せば長くなるけどと言って、紗奈はクレアたちが何のために迎えに来たのか、その目的を話し始めた。
地球のアセンションのことや闇の勢力のこと。地底世界のこと。クリスタルエレメントのこと。クリスが選ばれし者のひとりであること。そして、前回の海底世界での出来事など。
紗奈は、順を追って一つひとつ細かく説明した。紗奈はクリス以上に状況をしっかりと理解していて、その説明はとても分かりやすかった。
海底世界での話はとても臨場感があり、聞いていた優里も驚いたり悲しんだり怒ったりと、表情をころころと変えながら目を輝かせた。
「それでね、今回は最後のクリスタルエレメント、“ウェントゥス”っていうのを探しに風光都市へ行くの。そこを任されている選ばれし者がいるんだけど、ちょっと手こずっているみたいでクリスも探すのを手伝ってほしいって呼ばれたの。それで、わたしもベベも一緒にまた付いてきたというわけ」
紗奈が一気にそこまで話すと、優里は「へぇ~」と言って感心するように大きくうなずいた。
「それで意識を失ってる優里をどうしようかっていう話になったんだけど、クレアが連れていった方が本人も、あと優里の守護ドラゴンも喜ぶっていうから、勝手に連れてきちゃった。その・・・眠ってる優里をひとり校庭に残しておくわけにもいかなかったしね」
申し訳なさそうに肩をすぼめる紗奈を、優里は驚くように見つめ返した。
優里に見つめられて、紗奈は戸惑いながらもう一度謝った。
「あ、ごめん。やっぱり嫌だったよね?」
「ううん。そんなことない」
優里は首を振って、紗奈の手を取った。
「それより、わたしの守護ドラゴンって何?わたしにも守護ドラゴンがいるの?」
興奮が抑えきれない、という様子で嬉々とした表情で優里が聞いた。
「あ、うん。なんかね、そうみたい。その内、姿を現すだろうってクレアが言ってたよ」
「本当?」と言って、優里は両手で頬を挟んだ。
守護ドラゴンがいるということがよほど嬉しいのか、優里は今にも泣き出しそうに目を潤ませていた。
「それで、エネルギー調整が済んだらわたしたちは風光都市へ行くのだけど、優里はどうする?さっき言ったように、海底都市みたいに危険なこともあるかもしれないけど」
「え?行くよ?」
当たり前じゃない、というように間髪入れずに優里は返事をした。
「だって地上ではその間、時間の経過がないのでしょう?期末テストももう終わったし。こっちへ来たときと同じ時間に戻れるんだったら、何の問題もないよ」
優里のその言葉を聞いて、クリスは一気に憂鬱になった。
期末テストのことをすっかり忘れていたのだ。クリスと紗奈は、来週に期末テストを控えていた。
そのことを思い出したクリスの脳裏に、もうずっと地底世界に留まっていようかなどという思いが一瞬よぎった。
「そっか。それならよかった」
優里の返事に紗奈は微笑むと、立ち上がった。
「そうしたら、みんなのところへ行こっか。体調は大丈夫?」
優里は笑顔でうなずいた。
「あ、でもその前にお風呂入ったりしたいでしょう?わたしもクリスももう入ったんだけどさ。あと、トイレの使い方も教えるね」
そう言うと、紗奈はクリスの方を振り向いて「クリスとベベは先に上に戻ってて」と言った。
クリスは言われた通り、ベベを連れてリビングに戻った。
部屋に入るなり、紗奈が声をかけた。優里はベッドの上でうなずきながらも、クリスのうしろでパタパタと飛ぶベベを見て驚いていた。
「えっと、ここはどこ?」
一面ガラス張りの壁に視線を向けて、優里が尋ねた。窓の向こうには、透き通った湖の世界が広がっている。
「ここは、地底世界のセテオスっていう都市だよ」
クリスが答えると、紗奈がその隣でうなずいた。
「地底世界?」
「うん。地球の内部は実は空洞になっていて、そこには100以上の都市が存在するんだ。だから、何万っていう人が地底世界に住んでるんだよ。さっきいたクレアたちも、この地底世界の住人なんだ」
「ふーん・・・」
うなずきながらも、優里はポカンとしていた。状況がまだ飲み込めない、といった様子だ。
「勝手に連れてきてごめんね」
ベッドの端に腰かけ、紗奈が謝った。
「どこまで覚えてるかな?クレアたちが来たことは覚えてる?」
「えっ?あ、うん・・・」
優里は意識を失う前のことを思い出すように、視線を落とした。
「えっと・・・ドラゴンやクレアさんたちが来て、それでわたしには悪魔が憑いてるから追い払うっていうことになって・・・クレアさんが作った魔法陣に入った。そうしたら風が吹き始めて・・・それから体がふわっと軽くなって・・・その辺までは覚えてるけど、その先が全然思い出せない」
優里の話を聞いて、紗奈はうなずいた。
「魔法陣の中でクレアが術をかけてから、優里に取り憑いていた悪魔が何体も抜け出ていったんだよ。それで悪魔が全部出ていったら、優里その場に倒れて意識を失っちゃったの」
紗奈の説明に、クリスも同意するようにうなずいた。
「クレアたちが今回わたしたちのところへやってきた目的が、わたしたちを迎えに来たっていうことなんだけど・・・。正確には、クリスを迎えに来たわけなんだけどね」
ちらっとクリスの方を振り返って、紗奈は言った。
「それで、なんでクリスを迎えに来たかっていうことなんだけど・・・」
話せば長くなるけどと言って、紗奈はクレアたちが何のために迎えに来たのか、その目的を話し始めた。
地球のアセンションのことや闇の勢力のこと。地底世界のこと。クリスタルエレメントのこと。クリスが選ばれし者のひとりであること。そして、前回の海底世界での出来事など。
紗奈は、順を追って一つひとつ細かく説明した。紗奈はクリス以上に状況をしっかりと理解していて、その説明はとても分かりやすかった。
海底世界での話はとても臨場感があり、聞いていた優里も驚いたり悲しんだり怒ったりと、表情をころころと変えながら目を輝かせた。
「それでね、今回は最後のクリスタルエレメント、“ウェントゥス”っていうのを探しに風光都市へ行くの。そこを任されている選ばれし者がいるんだけど、ちょっと手こずっているみたいでクリスも探すのを手伝ってほしいって呼ばれたの。それで、わたしもベベも一緒にまた付いてきたというわけ」
紗奈が一気にそこまで話すと、優里は「へぇ~」と言って感心するように大きくうなずいた。
「それで意識を失ってる優里をどうしようかっていう話になったんだけど、クレアが連れていった方が本人も、あと優里の守護ドラゴンも喜ぶっていうから、勝手に連れてきちゃった。その・・・眠ってる優里をひとり校庭に残しておくわけにもいかなかったしね」
申し訳なさそうに肩をすぼめる紗奈を、優里は驚くように見つめ返した。
優里に見つめられて、紗奈は戸惑いながらもう一度謝った。
「あ、ごめん。やっぱり嫌だったよね?」
「ううん。そんなことない」
優里は首を振って、紗奈の手を取った。
「それより、わたしの守護ドラゴンって何?わたしにも守護ドラゴンがいるの?」
興奮が抑えきれない、という様子で嬉々とした表情で優里が聞いた。
「あ、うん。なんかね、そうみたい。その内、姿を現すだろうってクレアが言ってたよ」
「本当?」と言って、優里は両手で頬を挟んだ。
守護ドラゴンがいるということがよほど嬉しいのか、優里は今にも泣き出しそうに目を潤ませていた。
「それで、エネルギー調整が済んだらわたしたちは風光都市へ行くのだけど、優里はどうする?さっき言ったように、海底都市みたいに危険なこともあるかもしれないけど」
「え?行くよ?」
当たり前じゃない、というように間髪入れずに優里は返事をした。
「だって地上ではその間、時間の経過がないのでしょう?期末テストももう終わったし。こっちへ来たときと同じ時間に戻れるんだったら、何の問題もないよ」
優里のその言葉を聞いて、クリスは一気に憂鬱になった。
期末テストのことをすっかり忘れていたのだ。クリスと紗奈は、来週に期末テストを控えていた。
そのことを思い出したクリスの脳裏に、もうずっと地底世界に留まっていようかなどという思いが一瞬よぎった。
「そっか。それならよかった」
優里の返事に紗奈は微笑むと、立ち上がった。
「そうしたら、みんなのところへ行こっか。体調は大丈夫?」
優里は笑顔でうなずいた。
「あ、でもその前にお風呂入ったりしたいでしょう?わたしもクリスももう入ったんだけどさ。あと、トイレの使い方も教えるね」
そう言うと、紗奈はクリスの方を振り向いて「クリスとベベは先に上に戻ってて」と言った。
クリスは言われた通り、ベベを連れてリビングに戻った。
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