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第三章 悪魔の儀式
第17話 目論見
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「そうなんだ・・・」
優里の話を聞き終えると、紗奈は何度かうなずいた。
「そんなことがあったのね。ていうか、小学校のときはごめんね。気づいてあげられなくて」
「ううん。さっきも言ったように、紗奈ちゃんとクリス君には一番つらいときに本当に救われたの。だから今でもすごく感謝してるし、今日来てくれたのも実はすごくうれしいんだ。別々の中学になったけど、これからも・・・友達でいてくれるかな?」
優里は、顔を赤らめてもじもじと恥ずかしそうに紗奈を見た。
「そんなの、当たり前じゃない。ねえ?」と言ってクリスに同意を求めた紗奈は、少しぎこちない表情をしていた。
それから、優里と紗奈は連絡先を交換した。クリスは携帯電話を持っていないため、自宅の電話番号を教えた。
「でも本当に桜井さん変わったよね。なんか明るくなったし、本当にかわいくなった」
連絡先を交換してから、紗奈がそう言って優里に微笑みかけた。
「ありがと・・・あと、わたしのことは優里でいいよ」
頬を赤く染めながら、優里は言った。
「そういえばさ、さっき桜井さんは悪魔が召喚できるっていっていたけど、昨日の悪魔はやっぱり桜井さんが呼び出したんだよね?」
先ほどの優里の告白を受けて、昨日倉庫で悪魔を召喚したのはやはり優里に違いないとクリスは確信を持っていた。
すると、優里は急に黙り込んでしまった。それを見た紗奈が、きっとクリスを睨みつけた。
「あ、えーと・・・やっぱり覚えてないかな?」
紗奈に睨まれ、何かまずいことを聞いてしまったのかなとクリスは慌てて撤回しようとした。
「でも、ほら。さっきの話だと悪魔は優里の友達だし、別に悪気があったとかそういうのじゃないってわたしは思ってるよ」
黙り込んでしまった優里を、紗奈が必死にフォローした。
紗奈は、どうやら優里に少し恐怖しているようだった。
たしかに、猫の死骸を平気で拾って帰って悪魔を呼び出して友達になっちゃうなんて、怖くなるのも無理はない。ましてや、昨日は自分が生贄にされようとしていたのだから。
「クリス君の見た悪魔ってどんな感じだったか、もう一度詳しく教えてくれる?」
ふと優里が顔を上げて、クリスに聞き返した。その隣でどぎまぎしながら、紗奈が不安そうな眼差しをクリスに向けた。
クリスは、悪魔の特徴を思い出せる限り詳しく伝えた。ミラコルンで悪魔を退治したことと、なんでそんなことができるようになったのかという経緯についても簡単に説明した。
クリスが悪魔を退治したと聞いて、優里は驚きを隠せない様子だった。それと同時に、安堵の表情を浮かべた。
クリスの話を聞き終えると、優里は顎に手を当てて黙り込んだ。その様子を見て、紗奈がまたクリスに視線を向けた。その目は、相変わらず不安に彩られていた。
「まず、昨日のことはわたしも本当に覚えていないの。学校帰り、電車に乗ったところまでは覚えてる。電車に乗っていたら突然急激な眠気に襲われて・・・それで、気づいたら倉庫で倒れてた」
クリスと紗奈を交互に見ながら、優里は説明した。嘘はついていないから信用してほしい、とその目は物語っていた。
「でもクリス君が言うように、その悪魔を召喚したのはわたしなんだと思う。それで紗奈ちゃんは<s> </s>」
「紗奈でいいよ」
紗奈の言葉にこくりとうなずくと、優里は続けた。
「紗奈はたしかに生贄にされようとしていた。でも決して食べられちゃう、なんてことはないよ。その代わり紗奈の・・・その・・・女の子としての大切な物か、何年かの寿命と引き換えにっていう条件はあったかもしれないけど・・・」
「ウソ・・・」
怯えきった表情で、紗奈は口元を押さえた。
「でも大丈夫だよ。悪魔が願いを聞き入れる前にクリス君がその悪魔を退治したっていうことだから、何かが奪われたっていう心配はないよ」
安心させるように、優里は紗奈の肩に手を置いた。
「紗奈、ごめんね。でもこれだけは信じてほしいのだけど、わたしは自分の意思で紗奈を生贄にして悪魔を召喚しようだなんて、本当に考えてないよ」
肩に手を載せたまま、優里は紗奈の顔をのぞき込んだ。
「紗奈もわたしも、あとあの女の先生も覚えていないってことは、それもやっぱり悪魔の仕業だと思う。人の心を乗っ取って、行動を操ったり記憶を消したりすることのできる悪魔がいるから。サルラーナっていう上級悪魔。でもその場合、その悪魔を召喚した術者がもちろんいるわけだけど」
術者と言われて、クリスはクラスメイトの顔を思い浮かべた。
しかし、悪魔を召喚したりしていそうな人物は思い当たらなかった。でも逆に疑いの目で見たら、誰もが怪しく思えた。
「目的は何だと思う?」
心配そうな顔で、紗奈が聞いた。たしかに、それは気になることだった。紗奈を生贄にして、優里を操って悪魔を召喚する目的。
なぜその人物は、自分でやらずに優里を使う必要があったのか?
自分で悪魔を召喚できるのであれば、わざわざそんな回りくどいやり方をしなくたっていいはずだ。
「正直、わたしも分からない」
申し訳なさそうな顔をして、優里は首を振った。
「ただクリス君の話からすると、召喚された悪魔はたぶんアーマインっていう中級悪魔だと思う。その能力は、たしか目的の人物を仲間に引き入れたり、仲の良い人同士の関係を引き裂いたりするっていうもの。
それだけだと、大したことないように聞こえるかもしれないけど、大きい規模になれば国家間の戦争を引き起こしたり、戦争を治めたりすることもできるっていう話だよ。もちろん、そういう規模のお願いをする場合は、それこそ何人もの生贄を差し出す必要があるはずだけど」
戦争を引き起こしたり、治めたりすることのできる悪魔・・・。
ということは、これまで世界中で起きてきた戦争はその悪魔によって引き起こされてきたのだろうか。というより、その悪魔を召喚した人間によって・・・。
「それじゃあ、今回はどれくらいの規模のお願いをするつもりだったんだと思う?」
「どうだろう。きっと誰かを仲間に引き入れたりするか、その逆に友達同士の関係を引き裂いたり、とかそういうレベルのものだと思う」
「それって、わたしの・・・?」
「それは分からない。でも基本的には術者か、生贄として捧げられた人に関わりの深いもので依頼するのが効果的だから、わざわざわたしを術者にして、紗奈を生贄に抜擢したということは、わたしか紗奈に関係する人、それか二人に共通して関係する人のことで依頼しようとしたんじゃないかな・・・」
そこまで話すと、優里と紗奈がはっとするように顔を見合わせた。
それから、ふたり同時にクリスを見た。
優里の話を聞き終えると、紗奈は何度かうなずいた。
「そんなことがあったのね。ていうか、小学校のときはごめんね。気づいてあげられなくて」
「ううん。さっきも言ったように、紗奈ちゃんとクリス君には一番つらいときに本当に救われたの。だから今でもすごく感謝してるし、今日来てくれたのも実はすごくうれしいんだ。別々の中学になったけど、これからも・・・友達でいてくれるかな?」
優里は、顔を赤らめてもじもじと恥ずかしそうに紗奈を見た。
「そんなの、当たり前じゃない。ねえ?」と言ってクリスに同意を求めた紗奈は、少しぎこちない表情をしていた。
それから、優里と紗奈は連絡先を交換した。クリスは携帯電話を持っていないため、自宅の電話番号を教えた。
「でも本当に桜井さん変わったよね。なんか明るくなったし、本当にかわいくなった」
連絡先を交換してから、紗奈がそう言って優里に微笑みかけた。
「ありがと・・・あと、わたしのことは優里でいいよ」
頬を赤く染めながら、優里は言った。
「そういえばさ、さっき桜井さんは悪魔が召喚できるっていっていたけど、昨日の悪魔はやっぱり桜井さんが呼び出したんだよね?」
先ほどの優里の告白を受けて、昨日倉庫で悪魔を召喚したのはやはり優里に違いないとクリスは確信を持っていた。
すると、優里は急に黙り込んでしまった。それを見た紗奈が、きっとクリスを睨みつけた。
「あ、えーと・・・やっぱり覚えてないかな?」
紗奈に睨まれ、何かまずいことを聞いてしまったのかなとクリスは慌てて撤回しようとした。
「でも、ほら。さっきの話だと悪魔は優里の友達だし、別に悪気があったとかそういうのじゃないってわたしは思ってるよ」
黙り込んでしまった優里を、紗奈が必死にフォローした。
紗奈は、どうやら優里に少し恐怖しているようだった。
たしかに、猫の死骸を平気で拾って帰って悪魔を呼び出して友達になっちゃうなんて、怖くなるのも無理はない。ましてや、昨日は自分が生贄にされようとしていたのだから。
「クリス君の見た悪魔ってどんな感じだったか、もう一度詳しく教えてくれる?」
ふと優里が顔を上げて、クリスに聞き返した。その隣でどぎまぎしながら、紗奈が不安そうな眼差しをクリスに向けた。
クリスは、悪魔の特徴を思い出せる限り詳しく伝えた。ミラコルンで悪魔を退治したことと、なんでそんなことができるようになったのかという経緯についても簡単に説明した。
クリスが悪魔を退治したと聞いて、優里は驚きを隠せない様子だった。それと同時に、安堵の表情を浮かべた。
クリスの話を聞き終えると、優里は顎に手を当てて黙り込んだ。その様子を見て、紗奈がまたクリスに視線を向けた。その目は、相変わらず不安に彩られていた。
「まず、昨日のことはわたしも本当に覚えていないの。学校帰り、電車に乗ったところまでは覚えてる。電車に乗っていたら突然急激な眠気に襲われて・・・それで、気づいたら倉庫で倒れてた」
クリスと紗奈を交互に見ながら、優里は説明した。嘘はついていないから信用してほしい、とその目は物語っていた。
「でもクリス君が言うように、その悪魔を召喚したのはわたしなんだと思う。それで紗奈ちゃんは<s> </s>」
「紗奈でいいよ」
紗奈の言葉にこくりとうなずくと、優里は続けた。
「紗奈はたしかに生贄にされようとしていた。でも決して食べられちゃう、なんてことはないよ。その代わり紗奈の・・・その・・・女の子としての大切な物か、何年かの寿命と引き換えにっていう条件はあったかもしれないけど・・・」
「ウソ・・・」
怯えきった表情で、紗奈は口元を押さえた。
「でも大丈夫だよ。悪魔が願いを聞き入れる前にクリス君がその悪魔を退治したっていうことだから、何かが奪われたっていう心配はないよ」
安心させるように、優里は紗奈の肩に手を置いた。
「紗奈、ごめんね。でもこれだけは信じてほしいのだけど、わたしは自分の意思で紗奈を生贄にして悪魔を召喚しようだなんて、本当に考えてないよ」
肩に手を載せたまま、優里は紗奈の顔をのぞき込んだ。
「紗奈もわたしも、あとあの女の先生も覚えていないってことは、それもやっぱり悪魔の仕業だと思う。人の心を乗っ取って、行動を操ったり記憶を消したりすることのできる悪魔がいるから。サルラーナっていう上級悪魔。でもその場合、その悪魔を召喚した術者がもちろんいるわけだけど」
術者と言われて、クリスはクラスメイトの顔を思い浮かべた。
しかし、悪魔を召喚したりしていそうな人物は思い当たらなかった。でも逆に疑いの目で見たら、誰もが怪しく思えた。
「目的は何だと思う?」
心配そうな顔で、紗奈が聞いた。たしかに、それは気になることだった。紗奈を生贄にして、優里を操って悪魔を召喚する目的。
なぜその人物は、自分でやらずに優里を使う必要があったのか?
自分で悪魔を召喚できるのであれば、わざわざそんな回りくどいやり方をしなくたっていいはずだ。
「正直、わたしも分からない」
申し訳なさそうな顔をして、優里は首を振った。
「ただクリス君の話からすると、召喚された悪魔はたぶんアーマインっていう中級悪魔だと思う。その能力は、たしか目的の人物を仲間に引き入れたり、仲の良い人同士の関係を引き裂いたりするっていうもの。
それだけだと、大したことないように聞こえるかもしれないけど、大きい規模になれば国家間の戦争を引き起こしたり、戦争を治めたりすることもできるっていう話だよ。もちろん、そういう規模のお願いをする場合は、それこそ何人もの生贄を差し出す必要があるはずだけど」
戦争を引き起こしたり、治めたりすることのできる悪魔・・・。
ということは、これまで世界中で起きてきた戦争はその悪魔によって引き起こされてきたのだろうか。というより、その悪魔を召喚した人間によって・・・。
「それじゃあ、今回はどれくらいの規模のお願いをするつもりだったんだと思う?」
「どうだろう。きっと誰かを仲間に引き入れたりするか、その逆に友達同士の関係を引き裂いたり、とかそういうレベルのものだと思う」
「それって、わたしの・・・?」
「それは分からない。でも基本的には術者か、生贄として捧げられた人に関わりの深いもので依頼するのが効果的だから、わざわざわたしを術者にして、紗奈を生贄に抜擢したということは、わたしか紗奈に関係する人、それか二人に共通して関係する人のことで依頼しようとしたんじゃないかな・・・」
そこまで話すと、優里と紗奈がはっとするように顔を見合わせた。
それから、ふたり同時にクリスを見た。
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