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第三章 悪魔の儀式
第7話 旧校舎裏倉庫
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学校まで徒歩30分の距離を、自転車で5分とかからずついてしまった。
体中から汗が噴き出していた。
学校の手前の自販機の脇に自転車を停めて、クリスは走って校門に向かった。
校門は開けられたままだった。駐車場には車が3台停まっている。その中には、田川先生の車もあった。
こんなに遅くまで残っているなんて本当に仕事熱心だなと、妙に感心しながらクリスは校庭に回った。
1階の職員室には、電気が点いていた。
校舎の陰に身を潜めながら、クリスは思念で紗奈の名前を呼んだ。
しかし、何度呼びかけても一向に返事はない。思い余って学校まで来てしまったが、やはりもう学校にはいないのではないかという思いがクリスの頭をよぎった。
よく考えてみれば、紗奈の母親は真っ先に学校に連絡をしたはずだ。そして、職員がすでに学校内を探し回っただろう。それで学校にはいないから、クリスの自宅にも連絡をしてきたのだろう。
『ちょっと、降ろしてよー』
バッグから前足を出してベベがもがいた。クリスは気づいてベベを地面に降ろした。
降りるやいなや、ベベはタタタッと駆けだした。
『ちょっと、待ってベベ!』
クリスの命令を無視してまるで警察犬のように地面の匂いを嗅ぎながら、ベベは校舎に沿ってまっすぐに進んだ。
『紗奈ちゃんはここにいるの?』
職員室の前を構わず突き進むベベの後を、クリスは小さく身をかがめながら追いかけた。
『うーん。わかんないけど、でも匂いはする』
振り返りもせずにベベはそう言って、校舎の角を曲がった。
その辺りは真っ暗だった。クリスはカバンから懐中電灯を取り出し、そっと電気をつけた。
なるべく明かりが広がらないようライトを地面に近づけて足もとだけを照らしながら、クリスはベベの後を追った。
ベベは体育館の方へ向かっていた。今日も紗奈は部活に出たはずだ。だから、体育館に紗奈の匂いが残っているのは当然だった。
ところが、ベベは体育館を通り越して裏手に回ってさらに奥へと進んだ。
一体どこまで向かおうというのだろうか?
懐中電灯を握る手に汗がにじんだ。ベベは足を止めることなく、くんくん地面を嗅ぎながらプールの横を通って旧校舎の裏手へと回った。
ベベが目指す先には、木造の古びた倉庫がある。旧校舎建設当時からある倉庫で、今はほとんど使われていない。鉄製の倉庫の扉に鼻を押し付けてひとしきり匂いを嗅ぐと、ベベが振り返った。
『吠えないで』
とっさに、クリスは手を上げて注意した。
こんな静かなところで吠えられたりでもしたら、ものすごく響いてしまう。
クリスはライトを消して、足音を立てないようにそっと近づきながら倉庫を指差した。
『そこにいるの?』
『うん。ここからものすごく紗奈ちゃんの匂いが漂ってくる』
ベベは、そう言って倉庫を見上げた。
緊張で口の中がカラカラに渇いていた。クリスは息を殺して、無理矢理唾を飲み込んだ。
本当にこんなところに紗奈ちゃんがいるのだろうか?もしそうだとしたら、なんでこんなところにいるのだろう?先輩たちに連れ込まれたりでもしたのだろうか?
様々な疑問がクリスの頭の中をぐるぐると渦巻いた。
『紗奈ちゃん』
倉庫に向かって思念を飛ばしたが、返事はなかった。
『紗奈ちゃん、そこにいるの?』
もう一度呼びかけた。しかし、やはり反応はない。
『本当にいるのかな?』と、クリスは足もとのベベに確認した。しかしベベはクリスの方を見向きもせずに、ピンと耳を立てて倉庫の中の様子をうかがっている。
『中から何か聞こえる』
ベベはまた鉄の扉の隙間に鼻を近づけて、くんくんと匂いを嗅いだ。
『本当?』とクリスは聞き返してから、さび付いてボロボロに塗装がはがれた扉に手を置いて壁との隙間にそおっと耳を近づけた。
ブツブツブツ・・・
たしかに人の声がする。少女のような声だった。しかし、紗奈ではないだろう。
まるでお経をあげているような、一定のリズムで何かを言っている。クリスは、扉の接続部のわずかな隙間から中を覗こうとした。
しかし、何も見えなかった。
クリスは他に隙間穴などないか、倉庫の壁を見回した。倉庫には、窓がない。しかし、古い建物だから朽ちて隙間があってもおかしくない。
ふと、倉庫の裏手にも扉があることを思い出した。部活で学校の外周をランニングしたときに、目にしたことがあった。
『ベベ、ちょっとぼく裏を見てくる。ここで待ってて』
ベベをその場に残し、クリスはそろそろと音を立てないように倉庫の裏手へと回った。
倉庫の裏側は、机や椅子が乱雑に積まれていた。それらを崩してしまわないように気を付けながら、慎重に進んだ。
運よくその辺りはフェンスの向こうにある外灯の明かりが、わずかながら届いていた。
それに暗闇に目が慣れていたこともあって、ライトがなくても何とか障害物にぶつかることなく進むことができた。
ブツブツブツ・・・
裏手の扉に近づくと、お経を唱えるような声が聞こえてきた。どうやら、裏手の方が声の主に近いようだ。
扉に耳を当てることなく、声が漏れだしてきている。
扉の右手に倉庫から漏れ出る光を見つけると、クリスは積まれた机にぶつからないよう注意しながら、かがんでその光が漏れる穴から中をのぞき込んだ。
まぶしさに細められた目に飛び込んできたのは、異様な光景だった。
古びた跳び箱やマット、運動会用のテントなどがごちゃごちゃと詰め込まれた中で人が三人、向こう側を向いてしゃがんでいる。
三人とも白装束に身を包み、白いとんがり帽を首まですっぽりかぶっていた。
お経のようなものを唱えていたのは、その真ん中の人物だった。背筋をぴんと伸ばし、両手を頭上に掲げてブツブツ言っている。
両脇の二人は、正面に向かってひれ伏すように頭を下げている。
倉庫の中は火のついたろうそくが何本も立てられ、明るく照らされていた。それにお香が焚かれ、もくもくと甘ったるい香りが漂っている。
三人の中に、紗奈の姿はなかった。紗奈ほど小柄な少女はいない。
それにどうやら三人の中で女子は真ん中の人物だけで、両脇の人物は体格からして男子のようだった。
クリスは角度を変えて倉庫内に紗奈の姿を探した。玉入れ用の籠や、三人の姿が邪魔でその周囲がなかなか見えなかった。
しかし、紗奈はどこかにいるはずだ。
何とか見えないかと躍起になっていると、突然肩をつかまれた。
体中から汗が噴き出していた。
学校の手前の自販機の脇に自転車を停めて、クリスは走って校門に向かった。
校門は開けられたままだった。駐車場には車が3台停まっている。その中には、田川先生の車もあった。
こんなに遅くまで残っているなんて本当に仕事熱心だなと、妙に感心しながらクリスは校庭に回った。
1階の職員室には、電気が点いていた。
校舎の陰に身を潜めながら、クリスは思念で紗奈の名前を呼んだ。
しかし、何度呼びかけても一向に返事はない。思い余って学校まで来てしまったが、やはりもう学校にはいないのではないかという思いがクリスの頭をよぎった。
よく考えてみれば、紗奈の母親は真っ先に学校に連絡をしたはずだ。そして、職員がすでに学校内を探し回っただろう。それで学校にはいないから、クリスの自宅にも連絡をしてきたのだろう。
『ちょっと、降ろしてよー』
バッグから前足を出してベベがもがいた。クリスは気づいてベベを地面に降ろした。
降りるやいなや、ベベはタタタッと駆けだした。
『ちょっと、待ってベベ!』
クリスの命令を無視してまるで警察犬のように地面の匂いを嗅ぎながら、ベベは校舎に沿ってまっすぐに進んだ。
『紗奈ちゃんはここにいるの?』
職員室の前を構わず突き進むベベの後を、クリスは小さく身をかがめながら追いかけた。
『うーん。わかんないけど、でも匂いはする』
振り返りもせずにベベはそう言って、校舎の角を曲がった。
その辺りは真っ暗だった。クリスはカバンから懐中電灯を取り出し、そっと電気をつけた。
なるべく明かりが広がらないようライトを地面に近づけて足もとだけを照らしながら、クリスはベベの後を追った。
ベベは体育館の方へ向かっていた。今日も紗奈は部活に出たはずだ。だから、体育館に紗奈の匂いが残っているのは当然だった。
ところが、ベベは体育館を通り越して裏手に回ってさらに奥へと進んだ。
一体どこまで向かおうというのだろうか?
懐中電灯を握る手に汗がにじんだ。ベベは足を止めることなく、くんくん地面を嗅ぎながらプールの横を通って旧校舎の裏手へと回った。
ベベが目指す先には、木造の古びた倉庫がある。旧校舎建設当時からある倉庫で、今はほとんど使われていない。鉄製の倉庫の扉に鼻を押し付けてひとしきり匂いを嗅ぐと、ベベが振り返った。
『吠えないで』
とっさに、クリスは手を上げて注意した。
こんな静かなところで吠えられたりでもしたら、ものすごく響いてしまう。
クリスはライトを消して、足音を立てないようにそっと近づきながら倉庫を指差した。
『そこにいるの?』
『うん。ここからものすごく紗奈ちゃんの匂いが漂ってくる』
ベベは、そう言って倉庫を見上げた。
緊張で口の中がカラカラに渇いていた。クリスは息を殺して、無理矢理唾を飲み込んだ。
本当にこんなところに紗奈ちゃんがいるのだろうか?もしそうだとしたら、なんでこんなところにいるのだろう?先輩たちに連れ込まれたりでもしたのだろうか?
様々な疑問がクリスの頭の中をぐるぐると渦巻いた。
『紗奈ちゃん』
倉庫に向かって思念を飛ばしたが、返事はなかった。
『紗奈ちゃん、そこにいるの?』
もう一度呼びかけた。しかし、やはり反応はない。
『本当にいるのかな?』と、クリスは足もとのベベに確認した。しかしベベはクリスの方を見向きもせずに、ピンと耳を立てて倉庫の中の様子をうかがっている。
『中から何か聞こえる』
ベベはまた鉄の扉の隙間に鼻を近づけて、くんくんと匂いを嗅いだ。
『本当?』とクリスは聞き返してから、さび付いてボロボロに塗装がはがれた扉に手を置いて壁との隙間にそおっと耳を近づけた。
ブツブツブツ・・・
たしかに人の声がする。少女のような声だった。しかし、紗奈ではないだろう。
まるでお経をあげているような、一定のリズムで何かを言っている。クリスは、扉の接続部のわずかな隙間から中を覗こうとした。
しかし、何も見えなかった。
クリスは他に隙間穴などないか、倉庫の壁を見回した。倉庫には、窓がない。しかし、古い建物だから朽ちて隙間があってもおかしくない。
ふと、倉庫の裏手にも扉があることを思い出した。部活で学校の外周をランニングしたときに、目にしたことがあった。
『ベベ、ちょっとぼく裏を見てくる。ここで待ってて』
ベベをその場に残し、クリスはそろそろと音を立てないように倉庫の裏手へと回った。
倉庫の裏側は、机や椅子が乱雑に積まれていた。それらを崩してしまわないように気を付けながら、慎重に進んだ。
運よくその辺りはフェンスの向こうにある外灯の明かりが、わずかながら届いていた。
それに暗闇に目が慣れていたこともあって、ライトがなくても何とか障害物にぶつかることなく進むことができた。
ブツブツブツ・・・
裏手の扉に近づくと、お経を唱えるような声が聞こえてきた。どうやら、裏手の方が声の主に近いようだ。
扉に耳を当てることなく、声が漏れだしてきている。
扉の右手に倉庫から漏れ出る光を見つけると、クリスは積まれた机にぶつからないよう注意しながら、かがんでその光が漏れる穴から中をのぞき込んだ。
まぶしさに細められた目に飛び込んできたのは、異様な光景だった。
古びた跳び箱やマット、運動会用のテントなどがごちゃごちゃと詰め込まれた中で人が三人、向こう側を向いてしゃがんでいる。
三人とも白装束に身を包み、白いとんがり帽を首まですっぽりかぶっていた。
お経のようなものを唱えていたのは、その真ん中の人物だった。背筋をぴんと伸ばし、両手を頭上に掲げてブツブツ言っている。
両脇の二人は、正面に向かってひれ伏すように頭を下げている。
倉庫の中は火のついたろうそくが何本も立てられ、明るく照らされていた。それにお香が焚かれ、もくもくと甘ったるい香りが漂っている。
三人の中に、紗奈の姿はなかった。紗奈ほど小柄な少女はいない。
それにどうやら三人の中で女子は真ん中の人物だけで、両脇の人物は体格からして男子のようだった。
クリスは角度を変えて倉庫内に紗奈の姿を探した。玉入れ用の籠や、三人の姿が邪魔でその周囲がなかなか見えなかった。
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