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前兆と予感
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オリオンがとっさにギュッと目をつぶったその時、瞼の奥で夜とは思えないほどの強い光を感じた。
「危なかった……間に合ってよかった。お怪我はありませんか、オリオン様」
その声に、オリオンはゆっくりと目を空けた。その目には、こちらに駆け寄るシエルの姿と、自分の足元に転がる黒い物体があった。
「だ、大丈夫。ありがとう」
「これは、小型の魔獣見たいです。全く、王室の警備はどうなっているのか……。あ、すみません。この辺り、まだほかにも魔獣が潜んでいる可能性があります。早く部屋に戻りましょう。入口の前までと約束するので、私の同行を許してもらえませんか?」
「うん。お願いしてもいい?」
「もちろんです。私にできることであれば、お好きに使って下さいね」
シエルの他人行儀な話し方は、ここが公の場であるからだと十分に理解していた。だが、それでもどこか心の距離を感じてしまい、何となくのさみしさが沸き起こっていた。
オリオンの部屋の前へたどり着くと、シエルは宣告どおりピタリと足を止めた。
「それでは、私はここまでです。ゆっくりお休みくださいね」
そう言って、すぐにでも立ち去りそうなシエルに、オリオンはとっさに声をかけた。
「ねぇ、シエル!また明日ね。頑張って課題を終わらせるから、待ってて」
「うん、また明日な、オリオン」
オリオンにしか聞こえない声でぼそっとシエルは返した。それだけでオリオンは飛び上がりそうになるほどうれしさを覚えた。
「うん!」
オリオンは自室に入って灯りを付けた。
小さな灯り一つでは薄暗く物寂しい部屋も、今夜は暖かく感じた。
図書館の司書長に次いで二人だった。オリオンを一人の人間として見てくれるのは。それも、歳が近い人だとなおさら嬉しい。
「友達……か。なんで僕は王子なんだろう。母さんも僕も、もっと普通の暮らしができていれば……。って、ダメダメ。これはもう考えないって自分で決めたんだろ。母さんのためにも、僕がここで頑張らないと」
決意を新たにしたオリオンは、明日に備えてベッドにもぐりこんだ。
日がだんだん傾き始めたころ。シエルは落ち着きなく何度も窓の外に目を向けていた。
「シエル、いかがされましたか?」
司書長のルノーに声をかけられて、シエルはハッと我に返る。
「す、すみません。ちょっとぼんやりしていました……」
「素直でよろしい事です。それでは少し休憩にしませんか?老体に長時間の立ち仕事は堪えるものです。一人では寂しいのでお付き合いいただけませんか?」
「そういうことでしたら……。ありがたくお言葉に甘えさせて頂きます」
あえてシエルが休みやすくなるような言葉を選んで使うルノーに、シエルは頭が上がらない思いだった。エドガーといいルノーといい、他人の心をよく理解している人物は、一緒にいるだけで勉強になる。
(俺だけこんな経験をさせてもらってノエルには悪い気がしてくるな……。ちゃんと帰ってから伝えないと)
シエルは王室に来た日から欠かさず日記をつけていた。それも、ルノーの提案によるものだ。
毎日同じ仕事をしていては、書くことが無くなってくるのではないかと思っていたが、想像以上に初めてのことが多く、最近はかえって書ききれない心配をし始めたくらいだ。
ルノーは他の司書に声をかけると、シエルをカウンターの奥の部屋に呼んだ。
小さなテーブルとイスがあるだけの簡素な部屋だが、不思議な居心地の良さがあった。
ルノーに促されてシエルも席に着く。
「まだここへきて数日ですが、先ほどのようなあなたは珍しく感じます」
ルノーは慣れた手つきでお茶を淹れながらそう言った。お茶はルノーの趣味らしく、他の司書のだれでも手伝うことを許されないのだそうだ。だから、シエルもそれに倣ってじっとルノーが準備してくれるのを待っていた。
「お恥ずかしい限りです。実は、オリオン様が私に会いに来てもいいかと聞いてくださいまして。そろそろかと待ちわびていたところでした」
「ふふふ、そういうことでしたか。あなたのような歳の近い方と話をすることなどほとんどありませんからうれしいのでしょうね。ぜひ、たくさん話して差し上げてください」
「はい、そのつもりです」
「そういえば、昨晩は慌ててオリオン様の後を追っていましたが大丈夫でした?」
ルノーの言葉に、シエルはふっと表情を暗くする。
「ちょうど私が追い付いたタイミングで小型の魔獣が飛び出したんです。王室に魔獣が出るなんてことがあるのでしょうか」
それを聞いて、穏やかに閉じていたルノーの瞳が細く開かれる。
「そうですか……。シエルが追ってくれてよかった。実はここ数日、王室だけでなく、この王都全体で数々の魔獣の目撃情報が出ているのです。奴らは、空間を捻じ曲げて現れるため、事前の対策はほとんど不可能という厄介な生き物なのです」
「知りませんでした。魔獣の存在だけは知っていましたが、実際に姿を見たのは昨晩が初めてで……」
「では、シエルはどうやってその場を対処したのですか?奴らは剣などの物理攻撃は効かないはずです」
「…………」
シエルは、ファンドに言われたことを思い出してとっさに口を閉じた。だが、この変な間でルノーは確実に気が付いてしまうだろう。それでも、自分の口から告げるのは憚られた。
「あの変な掟は私も早々に撤廃した方がいいと思っているのですよ。あなたは掟破りの犯罪者ではありません。この国の大切な第七王子を救ってくれた勇気ある者です」
「物理攻撃が効かないということは知りませんでした。どうしても私がオリオン様の前に立つよりも早く魔獣の方が到達してしまいそうだったので、後先考えずに魔法を使っていました。そうでなければ剣を使っていたでしょう」
「では、その偶然のすべてに感謝しなければなりませんね。せっかくです。魔獣についてもう少しお話しましょう。魔獣は、見た目の大きさで強さが変わるわけではありません。彼らの放つ黒いオーラの大きさで変わるのです。そして、彼らによってつけられた傷は自然回復しません。高度な回復魔法か、聖水を体内に取り込むことだけが回復する術になります。ですから、魔獣を見かけたらできるだけ距離をとってください」
ルノーの話を聞いて、シエルは背筋が凍るような感覚を覚えた。だが、それと同時にいくつかの疑問も浮かんでくる。
(どちらか自分の適性がある方を使えばいいって思っていたけど、これじゃあ魔法が使えないと話にならないじゃないか。それに、国の掟をバカ正直に守って剣だけを使っている奴らは丸裸も同然。このことを誰も知らないのか?)
新しい情報をもとに考えてみると、不可解な点が多すぎた。そんな考え込んでいるシエルの様子を見て、再び穏やかな表情になったルノーは優雅な仕草でお茶を飲む。
「なぜ、この事実が公になっていないのか」
「!?」
「ふふふ。シエルは少々表情は豊すぎるようですね。それは決して悪い事ではありません。そのままのあなたでいてください」
「小さいころからよく言われておりました。反対に、私の双子の弟は表情を隠すのが上手いんです」
「互いを補い合ういい関係ですね」
「はい、そう思っています」
「それでは話を戻しましょう。この事実、実は信じてもらえないのです。あたかも当然のように話していましたが、爺の戯言と誰も取り合ってもらえないのです。神託のことはご存知ですか?」
その言葉を聞いて、シエルは心臓が大きく鼓動するのを感じた。
エドガーとともに王都へやってくる時、彼に言われたことはたった一つだけだった。
『王立図書館の司書長に会いに行きなさい』
その言葉だけを信じて、自ら本来の仕事でない書庫整理を買って出ることで、長くこの場所にいることが不自然でないように取り繕っていた。その成果がこんなに早く出るとは思ってもみなかったことだった。
「危なかった……間に合ってよかった。お怪我はありませんか、オリオン様」
その声に、オリオンはゆっくりと目を空けた。その目には、こちらに駆け寄るシエルの姿と、自分の足元に転がる黒い物体があった。
「だ、大丈夫。ありがとう」
「これは、小型の魔獣見たいです。全く、王室の警備はどうなっているのか……。あ、すみません。この辺り、まだほかにも魔獣が潜んでいる可能性があります。早く部屋に戻りましょう。入口の前までと約束するので、私の同行を許してもらえませんか?」
「うん。お願いしてもいい?」
「もちろんです。私にできることであれば、お好きに使って下さいね」
シエルの他人行儀な話し方は、ここが公の場であるからだと十分に理解していた。だが、それでもどこか心の距離を感じてしまい、何となくのさみしさが沸き起こっていた。
オリオンの部屋の前へたどり着くと、シエルは宣告どおりピタリと足を止めた。
「それでは、私はここまでです。ゆっくりお休みくださいね」
そう言って、すぐにでも立ち去りそうなシエルに、オリオンはとっさに声をかけた。
「ねぇ、シエル!また明日ね。頑張って課題を終わらせるから、待ってて」
「うん、また明日な、オリオン」
オリオンにしか聞こえない声でぼそっとシエルは返した。それだけでオリオンは飛び上がりそうになるほどうれしさを覚えた。
「うん!」
オリオンは自室に入って灯りを付けた。
小さな灯り一つでは薄暗く物寂しい部屋も、今夜は暖かく感じた。
図書館の司書長に次いで二人だった。オリオンを一人の人間として見てくれるのは。それも、歳が近い人だとなおさら嬉しい。
「友達……か。なんで僕は王子なんだろう。母さんも僕も、もっと普通の暮らしができていれば……。って、ダメダメ。これはもう考えないって自分で決めたんだろ。母さんのためにも、僕がここで頑張らないと」
決意を新たにしたオリオンは、明日に備えてベッドにもぐりこんだ。
日がだんだん傾き始めたころ。シエルは落ち着きなく何度も窓の外に目を向けていた。
「シエル、いかがされましたか?」
司書長のルノーに声をかけられて、シエルはハッと我に返る。
「す、すみません。ちょっとぼんやりしていました……」
「素直でよろしい事です。それでは少し休憩にしませんか?老体に長時間の立ち仕事は堪えるものです。一人では寂しいのでお付き合いいただけませんか?」
「そういうことでしたら……。ありがたくお言葉に甘えさせて頂きます」
あえてシエルが休みやすくなるような言葉を選んで使うルノーに、シエルは頭が上がらない思いだった。エドガーといいルノーといい、他人の心をよく理解している人物は、一緒にいるだけで勉強になる。
(俺だけこんな経験をさせてもらってノエルには悪い気がしてくるな……。ちゃんと帰ってから伝えないと)
シエルは王室に来た日から欠かさず日記をつけていた。それも、ルノーの提案によるものだ。
毎日同じ仕事をしていては、書くことが無くなってくるのではないかと思っていたが、想像以上に初めてのことが多く、最近はかえって書ききれない心配をし始めたくらいだ。
ルノーは他の司書に声をかけると、シエルをカウンターの奥の部屋に呼んだ。
小さなテーブルとイスがあるだけの簡素な部屋だが、不思議な居心地の良さがあった。
ルノーに促されてシエルも席に着く。
「まだここへきて数日ですが、先ほどのようなあなたは珍しく感じます」
ルノーは慣れた手つきでお茶を淹れながらそう言った。お茶はルノーの趣味らしく、他の司書のだれでも手伝うことを許されないのだそうだ。だから、シエルもそれに倣ってじっとルノーが準備してくれるのを待っていた。
「お恥ずかしい限りです。実は、オリオン様が私に会いに来てもいいかと聞いてくださいまして。そろそろかと待ちわびていたところでした」
「ふふふ、そういうことでしたか。あなたのような歳の近い方と話をすることなどほとんどありませんからうれしいのでしょうね。ぜひ、たくさん話して差し上げてください」
「はい、そのつもりです」
「そういえば、昨晩は慌ててオリオン様の後を追っていましたが大丈夫でした?」
ルノーの言葉に、シエルはふっと表情を暗くする。
「ちょうど私が追い付いたタイミングで小型の魔獣が飛び出したんです。王室に魔獣が出るなんてことがあるのでしょうか」
それを聞いて、穏やかに閉じていたルノーの瞳が細く開かれる。
「そうですか……。シエルが追ってくれてよかった。実はここ数日、王室だけでなく、この王都全体で数々の魔獣の目撃情報が出ているのです。奴らは、空間を捻じ曲げて現れるため、事前の対策はほとんど不可能という厄介な生き物なのです」
「知りませんでした。魔獣の存在だけは知っていましたが、実際に姿を見たのは昨晩が初めてで……」
「では、シエルはどうやってその場を対処したのですか?奴らは剣などの物理攻撃は効かないはずです」
「…………」
シエルは、ファンドに言われたことを思い出してとっさに口を閉じた。だが、この変な間でルノーは確実に気が付いてしまうだろう。それでも、自分の口から告げるのは憚られた。
「あの変な掟は私も早々に撤廃した方がいいと思っているのですよ。あなたは掟破りの犯罪者ではありません。この国の大切な第七王子を救ってくれた勇気ある者です」
「物理攻撃が効かないということは知りませんでした。どうしても私がオリオン様の前に立つよりも早く魔獣の方が到達してしまいそうだったので、後先考えずに魔法を使っていました。そうでなければ剣を使っていたでしょう」
「では、その偶然のすべてに感謝しなければなりませんね。せっかくです。魔獣についてもう少しお話しましょう。魔獣は、見た目の大きさで強さが変わるわけではありません。彼らの放つ黒いオーラの大きさで変わるのです。そして、彼らによってつけられた傷は自然回復しません。高度な回復魔法か、聖水を体内に取り込むことだけが回復する術になります。ですから、魔獣を見かけたらできるだけ距離をとってください」
ルノーの話を聞いて、シエルは背筋が凍るような感覚を覚えた。だが、それと同時にいくつかの疑問も浮かんでくる。
(どちらか自分の適性がある方を使えばいいって思っていたけど、これじゃあ魔法が使えないと話にならないじゃないか。それに、国の掟をバカ正直に守って剣だけを使っている奴らは丸裸も同然。このことを誰も知らないのか?)
新しい情報をもとに考えてみると、不可解な点が多すぎた。そんな考え込んでいるシエルの様子を見て、再び穏やかな表情になったルノーは優雅な仕草でお茶を飲む。
「なぜ、この事実が公になっていないのか」
「!?」
「ふふふ。シエルは少々表情は豊すぎるようですね。それは決して悪い事ではありません。そのままのあなたでいてください」
「小さいころからよく言われておりました。反対に、私の双子の弟は表情を隠すのが上手いんです」
「互いを補い合ういい関係ですね」
「はい、そう思っています」
「それでは話を戻しましょう。この事実、実は信じてもらえないのです。あたかも当然のように話していましたが、爺の戯言と誰も取り合ってもらえないのです。神託のことはご存知ですか?」
その言葉を聞いて、シエルは心臓が大きく鼓動するのを感じた。
エドガーとともに王都へやってくる時、彼に言われたことはたった一つだけだった。
『王立図書館の司書長に会いに行きなさい』
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