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日本のへそ
vs,家政婦さんと母君*
しおりを挟むいや~もう最難関の爺ちゃまを突破したから、次はもうお気楽そのものさ。
次の週末、ホップステップジャンプでマンションと同じ市内にある実家へ。
「ただいま~かずゑさん、お久しぶりです」
「まあまあ、初音おじょうさまお帰んなさい」
我が家の家政婦かずゑさんに出迎えられて、こっちの世界じゃ約ひと月ぶりに実家の玄関へと立つ。
実際は異世界へ行ってたので体感的にはもう半年近く会ってないんだけどね。
「こんなに立派なお婿さんを迎えられて私も嬉しゅうございます」
「ふふふー。お式はまだ先ですけどね。かずゑさんも是非いらしてください」
と、ここで恒例の招待状を渡す。
かずゑさんには幼い頃からお世話になってるから絶対に来て晴れ姿を見て欲しいと何度も念を押して言えば、「嬉しゅうございますうううう」と、とうとう涙を流しハンカチを濡らす。そんなに感激してもらえるなんて私も嬉し恥ずかしゅうございます。
「お母さんはまだ帰ってない?」
私は話題を変えるように言う。
「ええ。奥様はまだドサ回り中です」
うん。その表現いつ聞いてもすげえね。ある意味隠語です。
母親は県の議員である。普段は議会があるが今は選挙終わって一息ってとこだ。
それでも後援会やお世話になった人への顔出しが忙しいみたい。
アポも取らないで訪ねてしまったのは私の方なので、母親が帰ってくるまで実家で待つことにした。
実家は事務所も兼ねてる。だから母は仕事中でも必ずここへ立ち寄るから、動かない方が得策なのだ。
かずゑさんの淹れてくれた新茶を飲む。うんめえええ。新茶の季節がやってきてたんだねえいつの間にか。
そして山と積まれた饅頭やらの和菓子類を、一つづつ確かめながら食べてみた。
おおこれ、もちっとしてうまい。餅屋さんのか。道理でもっちもちである。
この家はいつも誰かが持ち込んだ常用のお菓子で溢れているので、こうやって一つ一つ銘柄確かめて、それぞれ一つづついただくのが私の拘りってやつである。
気になったお店はチェックしておけば後々に役立つしね。
「ルークスさんも食べてみ」と、もっちり羽二重餅を勧めてみる。
向こうの異世界じゃ砂糖が無かったから甘味を遠慮してたルークスさんであるが、こちらの世界での糖類は安定供給されてるので好きなだけ食べて良いのよと言ってある。だけど癖なのかなんなのか、彼はそんなに甘いものを食べてくれない。
スイーツ男子ではないようだ。ただし私が勧めれば食べてくれる。現に羽二重餅は食べてくれて「甘い」と一言発しただけで終わった。
感想それだけえええええ…別にいいけど。
「こっちも食べてみ」と麩饅頭をあげる。
ぐにぐにむにょーんとした食感がなんともたまらん旨さなのだが、こちらも「甘い」の一言で終わりました。それしかないのかね…。
しかしこの麩饅頭うまい。もう一つ、もう一つとモグモグ食べてたら「そんなに食べたら昼飯が入らなくなるぞ」とまで言われてしまう。
お前はおかんか。いや、本物のおかんですら最近はもうそんなこと言わない。
甘いものは別腹なんですと主張しつつ、もうひとつ口に入れたとこで我が家のおかんが帰って来た。
「初音じゃん。どうした。ひとり暮らしが寂しいから帰って来たんか。駄目ねえ」
歯に衣など着せぬ正直者なマイママである。
別にホームシックで帰ったわけではないと言い返して、私は招待状を渡す。
「はいこれ。結婚します。お母さんの好きなスピーチの出番はありませんが、美味しいご飯を用意するので来てください」
「えーまーじでーーええ」
女子高生みたいな声を上げるマイ母。これでも彼女は四十代のはずだ。
仕事柄、スピーチするの大好き人間なのだが今回その出番はない。
さぞ残念な顔をすると思いきや、招待状を見て、それからルークスさんの方をみて「やっだ男前」と喜びの表情をした。
こら。あげませんよ。あなたには格好良いお父さんがいるではありませんか。
私はルークスさんの方へ行き、ちゃっかりお膝の上に座る。
こうやって重しを置いておかないと、どこかへ飛んでったら困るからね。
「ハツネ殿…」
もしここで重いと言われたら振り向きざまに肘鉄食らわせようと思ったとこで、まったく逆だったことに腰へと回った腕の感触で知ることになる。
さり気なく太腿を撫でてますね。このエロ殿下は…。
「えーラブラブじゃない。見せつける為に帰って来たんか。我が娘らしいわ」
笑いながら母は経緯を聞いてきた。
オカマ兄にも父にも、ルークスさんは異世界人だと話した。
ここで母にだけ内緒というわけにはいかないだろうと、私は緊張した面持ちで馴れ初め話を語ったのだが…。
「うわっ、羨ましい!異世界へ行けちゃうとかだけでも羨ましいのに、そこでこんなイイ男と出会うだとお?ずるくない?私の娘のくせにずるくないか」
ずるいってあんた…知ってた。こんな反応することくらい読めてた。
我が母上ながら、とっても楽観的な思考でマイウェイなのは昔っからそうだものね。
「いいなあ。それで、そちらの御両親はいらっしゃるの?お父様も美形かしら」
質問が斜め上すぎてついてけない…。
普通ここは「なに寝た呆けたこと言ってんだ。あんた仕事はどうなの」と、つっこんでくる場面じゃないですかねえ。
「ルークスさんの両親にはまだ会えてないんです。お二人とも隠遁生活してるもんで」
と、島に引き籠ってることを話した。
ついでにそこの島人を嫁によこそうとした事実もぶっちゃけた。
「ぶふっ…!あはははは!じゃあ早く結婚しなきゃだわね。式いつよ。六月か。ジューンブライドじゃん。ああ、あんたの職場でやんのね。オッケー行くわ」
非常に軽いノリで参加が決まる。
さすが我が母親なんだぜ…理解が早くて助かるっちゃ助かる。
「この話は東京の方にもした?」
「しましたよ。お父さんには反対されませんでしたけど、お爺ちゃんが"どこの馬の骨とも知らぬやつに~"ていう定番をやらかしてくれたました」
「え。なにそれ聞きたい…!」
ワクテカしてる母君へ、お爺ちゃんのやらかしたエピソードを余すことなくお伝えした。
聞いた母は案の定、大爆笑。さっきから笑ってばっかだな。
「やー笑った笑った。久しぶりに大爆笑しちゃったわ」
「そうですね。腹筋だいじょうぶですか」
「へーきへーき。過去でこれより笑えたのが衆議のヅラが飛んだ時だから、その時よりマシ」
何を基準にお笑いを決めてるんだ母よ。だがそれ私も見たかった。
衆議って前に美味しいワインくれたあの人のことだよね。ヅラだったんだー。今度会ったら生え際を注視してしまいそうだ。
「初音はいいもん見たねえ。私も爺さんの負けっぷりをこの目で拝みたかった」
繰り返す。母は正直者であり優しい言葉で人の嫌がる言葉を包むなんて芸当、土台無理である。
ただし、腹に一物かかえたり敢えて嘘を吐くことは上手だ。政治家にならなかったら詐欺師にでもなってたんじゃないかってくらい人を丸め込むのがうまい。
そんな母の娘がこの私である。「ハツネ殿は母君そっくりだな」とルークスさんからも後々言われることになるくらい、私たちは似た者同士らしい。不名誉な。
「しっかし凄いね彼…名前なんだっけ」
招待状にも書いてありますよ。皇族の名前ですからね。しっかり覚えてくださいね。
それから母とルークスさんは挨拶を交わし合い、母は上機嫌で笑って「昼御飯食べて行きなさいよ」と誘ってくれた。
作るのは家政婦のかずゑさんだけど家主は母なので、お誘いされちゃったら断れませんね。焼うどんが食べたいです。
キッチンまで行って、かずゑさんのお手伝いをする。出汁は鰹の削り節がいいな。
「お嫁に行けばこういう機会も減りますねえ」
なんて目頭熱くしながらかずゑさんは玉ねぎを刻む。
冷暗所でよく冷やした玉ねぎだったから涙は出ないはずだけどね。あれー?私も出てくるや。
こうやって、かずゑさんにお料理を習うのも確かに今日で最後かもしれない。そう思うと目の前に涙の幕が張ってしまうよ。
玉ねぎさんもいい仕事しますねえ。気づけば大量の玉ねぎを切ってたわけで…。
「爺さんと同じ流派の道場なら顔利くよ」
そんな母の声がしたと思ったら、いつの間にかルークスさんてば剣道場へ通うことが決まっちゃったらしい。
そして玉ねぎ多めの焼うどんを食べ終えて、食後のコーヒー飲みながら、私は母とルークスさんの距離が近いのが気になった。
母よ、さり気なくルークスさんの肩を抱くな手を握るなくっつくな。
「さあさあ、お暇しますよ」
ルークスさんの腕を引っ張り母から引き離す。まったく油断も隙もないおかんである。あんたには素敵カコイイお父さんがいるでしょうがと再度言い置いて、実家を出た。
「いい母君だな。安心した」
「どこがですか。隙あらばルークスさんを捕食しようとしてますよ恐ろしい」
まじで食われないよう気を付けてくださいと力を込めて注意する。
ルークスさんは目を丸くしていたが、その油断が危ないんですよ。
「ハツネ殿の母君だろう」
「だからこそです。気心知れた仲…昼下がり…触れ合う男女の手と手…ぎゃあああ想像しただけで怒りがわく…!」
「想像というより妄想だが」
有り得ないからとルークスさんは半笑いで言ってるけど私は本気である。
急いでマンションへと帰り着き、玄関で彼の方へと振り向きざまにキスを仕掛けた。
「っん…ハツネ殿…?」
「ほら、隙だらけ」
女の子からキスされちゃうなんて、あっちの世界じゃ自然と警戒してたことが出来てないじゃないか。
はっきり言ってルークスさんはモテるのだ。この日本じゃ老若男女に、向こうの異世界でもルークスさんを狙ってる女子はけっこういた。
ルークスさん自身でも自覚はあったはずだよ。私と街中を歩いてる時は、私をエスコートしつつ油断なく歩いていたもの。
それなのに日本へ来た途端、腑抜けになったようで…我が母から、あんなにべたべた触られて…ああ腹立つ。
私はさっさと靴脱いで家に上がる。
洗面所で手洗いうがいして、それから実家から貰ってきた玉ねぎさんを保存容器に入れた。
たくさん刻んでしまったからお裾分けしてもらったのだ。新玉だしこのまま生食でも美味しいけど、今夜はこれで、かき揚げでも作ろうかな。お蕎麦も茹でよう。
そんなことつらつら考えつつ、材料を出して大きなお鍋を出して~としていたら、背後から抱きつかれた。
「っ、ちょ…」
「ハツネ、もしかして怒ってるのか」
「い、いや、そんなわけ」
「じゃあ、どうして私の方を見ない」
いやそりゃあんた背後からホールドされちゃってるから後ろへ振り返れないだけですよ。
そんな言い訳を思いついたけど、帰ってきてからずっと無視っぽいことしちゃってたのは私である。
「ひゃん…!」
首、首の筋んとこ舐められてる感触がして思わず声を上げた。
ぞぞぞっと背筋も痺れる。やだ。こんなとこで…。
「ハツネ殿が好きだ」
「うあ、はい…」
耳に吹き込まれる低音ボイスなんとかして。
耳からもぞくぞくとした痺れが伝わって、全部腰へ行くんだよね。
「愛してる…」
「んうぅー…っは、ん、んんっ」
キスの仕返しがきた。さっきの不意打ちでは一回だけの軽いキスだったけど、今度のはルークスさんから仕掛けてくる大人のキスである。逃げれるわけない。
「……はふ…あ…っ、あぁ」
やっと口を放してもらえたと思っても、突然、体中をまさぐられる感触が襲ってきて体がビクつく。
固定スキル使ってるね…これ本当にすごいんだ。体の色んな箇所を一気に【手】で触れられてしまうのは慣れたようで慣れない。
「ふやあ…っ、あ、んふ…ふにゃ…ぁー」
特に今は容赦してもらえないらしく、敏感な箇所もどんどん摘ままれ捏ね繰り回されて体躯は前屈みになっていく。
一瞬で発情させられたと言っても過言じゃない私は、ルークスさんの腕の中で体を悶えさせ、頭の中は快楽で埋まっていってしまう。
手の平の感触も、舌先の感触も、どちらもルークスさんを感じて嬉しい。
「ひゃだ…も…っ」
何分ぐらい、その激しい愛撫を食らっていただろう。
私の中はトロトロに溶け、敏感な先っぽは全てコリッコリに色づいてしまったけど、まだ服は着てるというこの状態…。
パンティーの中はもうぐちょぐちょである。本物のルークスさんの手がどこにあって、どこをどう触られてるとかも、訳分かんなくなっている。
「あひ…ヒッ…!」
ただただ、一番敏感な陰核だけを集中的に弄られて、私はイった。
既に濡れていた股間部分。更に愛液を巻き散らかし、まるでおもらししたかのように濡れそぼる。
「はひ…あは…あああん、やら、また…!」
達したのにまだ秘核を弄る手が止まらなくて、その手は多分ルークスさんの本当の手と指で…てことは、
パンティーの中に手を突っ込まれてるんだなってことを朧気に理解したけど、でも、次の瞬間には何も考えれなくなるほどの快感が再度、私の体を苛む。
「る、るー、くす、さああんんん…」
彼の名を呼びながら私の腰は勝手に動く。一番欲しいところに、彼のものが無いからせつないのだ。
「欲しいのかい」
「…んや、そんなこと、ない」
体は疼いてるのに、私から出た言葉は否定の言葉だった。
だって、ここで挿れられたら有耶無耶になってしまう気がするから。
さっきまで嫉妬してた心が、最後の理性なのかもしれない。
「こんなに濡れてるのに…」
ぐちゅぐちゅっと膣内を指が這う。
彼の指が第二関節くらいまで潜り込み膣壁を擦ってくる。
「ひにゃ…っぁは、はぅんん…」
「こんなに可愛い声で啼いてるのに…」
それでも求めない私に業を煮やしたのか、ルークスさんの指は更に奥の方へと潜り込んだ。
「っひぐ…ん!あっク、んやあああ」
膣内の良いところを指腹が押す。ぐいぐいと抉るように押される度に私の口からはあられもない嬌声が飛び出た。
「指、だめ…だめ、お願い、抜いて…」
「なぜ?君はこれが好きだろう」
そう言って容赦なく三本の指を突き入れられ膣内をいいように掻き混ぜられれば、「あひいい…!」とあっけなくまた腰を震わせて達してしまう。
「ひゃら…いひゃ…ら、め…」
達しても達してもグリグリと、ルークスさんの長くて太い指が膣内から出てってくれない。良いところばかり責められている。
愛液がとめどなく溢れて腰が震えて、膣内がキュウウウと愛しい人を締め上げて放さないでいるのが分かって自分の気持ちも溢れ出てきてしまった。
「ルークス、さん…好き…らい好き…」
「ハツネ…可愛い…たとえ君が怒ってようと、それすら可愛い…」
固定スキルの愛撫が止んだ。拘束されてた体も離され、膣内を遠慮なく虐めてた指も出て行った。
私は腰が萎えてその場にへたり込む。
「私、のもの、だから…ルークスさんは、私の旦那様だから…」
誰にも盗られたくないよおおお…
嘆いたら涙がボロボロと溢れて零れ落ちる。
ぐすぐす鼻啜って、めそめそ泣いて、なんとも女々しい自分を自覚してしまう。
「…こちらの世界へ来てからというもの、君が嫉妬してくれることが多くて嬉しい」
キッチンの床にへたり込んだままの私のスカートを捲り上げて両脚を抱え上げられる。
濡れ濡れになった股間が空気に触れ、スースーするなと思ったけど、直ぐに温かい彼の体と密着する。
「あうぅぅ…きて…」
「ん…おぉ…すごいクるな…」
意識して下半身に力を入れたからだろうか。ルークスさんがくぐもった息をついた。
気をよくした私は彼の首に手を這わす。そうっと愛撫していけば感じてくれるはず。
「うあ…ハツネ…っ」
「あ、んふ、あ…感じてぇ、ルークスさぁん」
辛抱たまらんってな具合で腰を進めてくる彼が可愛い。
キッチンのシンク壁に背をつけたまま揺さぶられる。
そのまま繋がり続けて、多分、中に出されたと思うんだけど、途中で疲れて意識を落としてしまったので覚えがない。
気づいたら日が落ちていた罠。お腹空きました。ぐーと鳴る腹抱えて起きたら、既にお蕎麦が茹で上がってました。天ぷらも熱々です。
「私が何食べたいか分かったの?」
「そりゃあ、出してある食材見れば…」
と、すっかり出来る主夫になったルークスさん。素敵すぎるだろ。
食べた後は一緒に時代劇のスペシャル観て楽しんだ。
また明日から仕事が始まる。新人研修で後ろ髪引かれながら家を離れてた頃に比べ、ルークスさんの主夫力は確実に上昇してるから、安心しておうちのことを任せられる。
元より、器用で私が何か教えなくてもネットから知識を得てものにしてしまっているルークスさんだけれど。
剣道場へ通うという話は、私の母との相談で本格的にスタートしてしまっていた。
私が仕事してる間に、母と道場見学へ行って入門してきちゃったわけだ。
ほっほう。いいんですよ。私は心の広い女である。
これ妬いてんじゃないからね。妬いたらきちんと事後報告するから。
報告したら報告したでルークスさんに「可愛い可愛い」と愛でられ、深く愛してもらえるのだ。こうして心の安寧を図るわけだね。
向こうの異世界でもそうだったけど、こっちの世界でも衣食住満たされたまま愛されて幸せです。
ルークスさんも、毎日主夫業をこなしジムに通い星双なんちゃら流の道場へも通い、日本を満喫してくれてるようで何よりです。
そんな私たちが結婚する六月は、あっという間にやってきたのだった。
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