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三柱の世界

【MAD】記憶映像

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やっと全員揃ったのに雰囲気悪いのはカテル氏が暴走した結果である。
始まる前から集合するだけで前途困難なのは分かってたけど、こんな困難は予想してなかった。カテル氏、後で膝詰めて説教ですよ。

取り敢えずの仕切り直しってことで、皆様には会議っぽく席についてもらった。
この場に上下身分とかは無いつもりだったけど、自然と女帝様と元王であるディケイド様は上座になっちゃうよね。
テーブル片側に女帝以下ロイヤルファミリー。もう片側は元聖霊王国メンバーである。テーブル挟んで帝国vs聖霊王国っぽくなっちゃってる。

中立ってことで神殿代表神子の晃さんに仕切ってもらうことにした。
一番年上だし、公平でしょ。
双陽神が来てれば奴らに頼んだものを…。
晃さんから聞いた話によると、双陽神たちは月神を捕獲したらしい。
逃げ出さないようにふん縛って監視中だとか。
それって監禁プレイ中ってことですか?晃さんに聞いてみた。

「えーと…黙秘します」
「晃さん、黙秘権は二回までですよ」
「制限あるの?」
「制限しないと限りないじゃないですか。今日はもう使えません。全部喋ってもらいますから」
「お手柔らかに頼むよ」

困った子だなあって顔で見ない。晃さんてば千年前もおっとりしてたけど更に輪をかけて落ち着いてしまったなあ。ただしカテル氏が絡むと感情豊かになる。

「ちょっとハツネちゃん。コウを弄るのは俺の特権なんだけど」
「聞こえません。お騒がせ野郎は黙ってそこで反省しててください」

カテル氏には反省を促す為、下座で正座を申し付けてある。
お茶にどら焼きに座布団までつけてあげてるんだから文句言わないの。

「この正座っていうの足が痛いよ」
「文句いうな。それは由緒正しい反省スタイルで続ければ必ず許してもらえる御利益付きですよ」
「確かに。祖母からも"反省"の一言で正座するスタイルを身につけさせられたな」
「わたくしもあれ知ってますわ。トーリおじ様も昔してましたわよね」
「え。ヴァーニ…じゃなかったアリステラ、それ今言わないで欲しかったあ」

シオリ様は正座の伝道師だったようですな。
畳の上で正座して動けば喝を入れられたそうで…それって修行。

「うふふ。聞いちゃったわ。タツユキのちょっとMなとこはそうやって育まれたのね」
「うう…君まで何言ってんのー…」

赤面する皇帝陛下。どうやら弄られキャラナンバーワンは皇帝陛下に決定です。
折しも息子のエリオンくんはジャングルジムを踏破して、てっぺんにある登頂の鐘をガランガラン鳴らしてます。
まだ一歳なのに素晴らしい身体能力だな皇子。将来が楽しみなお子様だ。

鐘も鳴ってることだし会議を始めましょう。

「それじゃあ皆さん、うちの子がお騒がせして大変失礼しました。この場で初顔合わせな方々もいらっしゃると思うので、まずは自己紹介からでいいですか」

と、私に視線を向けてくる晃さんに頷いて、自主的に席を立って自己紹介してみた。

「はい。私は異世界から双陽神の陰謀でこの世界にやって参りました稲森初音です。肝心の双陽神は欠席ですが月神と楽しくやってるそうです。月神に関しては後で神子の晃さんが詳しく解説してくれると信じてます」

どうだこの訴え方。ドヤ顔で晃さんへと振る。

「無茶ぶりですが応えないと先に進めなさそうですねえ」

そう言って晃さんは何にも無いところから護符を幾つか取り出して、一枚を私の前に飛ばした。
ひらひらっと空を飛んだ紙がスイーと私の前に着地するのを見てるとまるで生きてるみたいに思うけど、ただの護符なんだよね、これ。
どういう魔法なんだろ。私は大規模な攻撃魔法が得意で、こういう繊細な魔法は小難しくて覚えてない。千年前も晃さんは器用に色んな魔法をこなしてたっけ。

「これ何?晃さん…」
「ご披露は後程に。自己紹介終えたら一枚づつ差し上げますよ」

なんとプレゼント付き。きっと考えがあるんだろうけど、こういう粋な真似されちゃうと羨望の眼差しで見てしまうよ。

「へえ、護符が貰えるのか」
「嬉しいですわ。何の護符なのかしら」

案の定、婦女子の心を鷲掴み。
私だけでなくロザンナ医師とアリステラ姫も食いついた。
おそらく女子だけでなく参加者全員の興味を引かせることに成功している。
誰だって護符欲しいからね。珍しいレアな一品だからさ。
ここからの自己紹介はスムーズだった。上座から順に名前と立場を表明するだけの単純な作業です。

「これで皆さんに護符は行き渡りましたね。魔力を流して適当なキーワードで解除してください」

キーワードは何でもいいそうで。こういうとこ声喩魔法の使い勝手良いとこ。
なので適当に"ひらけゴマ"だ。ほーらひらいた。魔法陣に魔力が流れて光だす。
魔力が最低限に封印されてるロザンナ医師とディケイド様のは、それぞれアリステラ姫とアザレアさんが代わりに魔法陣を発動させたようだ。
魔法陣の光はオーロラのように帯状に揺らめいて、それが徐々に安定してきたと思ったら、そこに鮮明な映像が流れ始めた。あ、これテレビだ。

「記憶を映像化したものです。そちらの護符は端末ですが、一時間くらいの映像が保存できますよ」

てことは、これはモニターでありハードディスクでもあるってことだね。
晃さんは手元に一際大きな護符を用意していて、そこにも同じ映像が映し出されている。ただし魔法陣の数が半端ない。幾つもの魔法陣が複雑に入り組んで描かれており一見しただけじゃ書かれてる単語すら読めない。それら魔法陣に何かを書き加えたり消したりすると映像が切り替わったり巻き戻ったりしてるので、そこで操作をするみたい。イメージはパソコンだね。
PCで操作してテレビ画面で記憶映像を視聴するかんじ。

「今流れてるのは月神の映像です。彼に関して、カテルくんが言ったように、この世界の誰も記憶に留めてません。だからその映像はほとんど私の所有ですね」

一部、初音ちゃんのもあるけどと晃さんは付け足す。ずっと私の記憶を預けてたものね。預けてる間に編集されちゃったのね。好きに使ってもらっても構いませんが何やら複雑な気分です。

『ねえ、この月神ってのはフルオラ・ナビルミのことでいいのかしら』

アザレアさんが晃さんに聞く。

「神子殿、なぜ月神は双陽神の名を騙っているんだ。彼は"扇動者"として世界を混乱へと導き、あまつさえ聖霊様たちに無体を強いている。
何が目的なのかさっぱり分からん。本人に聞いてもはぐらかされた」

ルークスさんも今までの疑問を一気に晃さんへぶつけた。

「誰も、月神を記憶に留めていない理由も知りたいわ」

更に女帝様まで質問を投げかけ、晃さんはさぞ混乱するかと思いきや、冷静に受け止めているようだ。

「そうですね…。月神は狂ってる。最初は緩やかに…人々が神殿から消えた。月神の神殿で祈らなくなった。神々の力はその信仰力に支えられてます。人が神を忘れるということは信仰力を失うということです。だんだん月神自身も己を否定し始め、狂っていきました。狂うほどに、月神の恩恵を受けているものが世界から徐々に無くなっていきました。目に見えて減っているのが砂糖などの甘味類。それから白夜ですね。月が輝く夜という時間帯まで減っています。白夜の長さが違うのは、それぞれの国の信仰力の違いです。もう夜さえやってこない国もあると聞きます」

目に見えて起こってる世界の異変は、人々が月神を信仰しなくなったから、か…。

「双陽神の名前を騙ったのはそれこそ狂いの象徴でしょう。自身を見失い、おそらく記憶も混乱している。人々と同じように忘れてしまったこともあるでしょう。このままではいけないと月神も思ったはずです。信仰力が減って世界のバランスが崩れて、なんとか穴埋めしようと聖霊たちを回収し始めた。聖霊は元々、月神が生み出したもの。自身の力を取り戻す為、聖霊たちをまとめて動力源にしようとした。それが一枚岩モノリスです」

モノリスの存在は一般市民には公開されていない。
でもここにいるメンバーなら全員、その存在に気付いているようだ。
帝国では密かにモノリスを調べているらしいし、元聖霊王国でも聖霊が次々に消えていく事件が起きてその存在を意識し始めたのだそう。

…確か前に、聖霊たちの力はもう月神とは繋がってないとアザレアさんが言ってた気がする。私はそのことを指摘した。

「そうですね。聖霊が生まれる"聖霊樹"のシステムは確かに月神が構築し、この世界に組み込まれた。けれど生まれた聖霊はパートナーの魔力を糧に生きていく。月神は恩恵を授けることはしてましたが、聖霊そのものとの繋がりはないはずです。月神はそのことすら忘れて辻褄合わせが出来なくなってるようですね。月神をここまで狂わせ追い詰めたのは…すべて私の責任です」

ん?あれ?月神は呪われてるんじゃなかった?魔王の最後っ屁で。
それがなんで晃さんの所為なのよ。呪いの所為で月神は狂ったんでしょうが。
その呪いってのは推測だけど、"人々に忘れられていく呪い"だと思うんだけど…
どうなのかな。

「待って晃さん。月神は魔王に呪われて狂ったはず。晃さんの責任じゃない。それとも私が死んだ後に何かあったの?」

突然の私死にました発言に、大方の人がこっちを向いた。皆一様に、「は?」て顔である。取り戻した記憶の内容は誰にも話してない。皆が戸惑うのも無理はない。

『ハツネちゃーん。死んだってどゆことー?』
「んあーと、それはねー」

と、私が焦りながら説明しようとしたら、チャリーンてお金が落ちる音がして護符の映像が切り替わった。な、なぜお金の効果音にした晃さん…。
切り替わった映像は、今まで月神のPVみたいなのが流れてたんだけど、今度は輝雪くんだ。勇者その人である。勇者ライが聖剣を手に入れたところとか懐かしいな。

「あらタツユキにそっくりな人ね」
「そっくりだけど俺じゃないよ」

そうですね。勇者ライは皇帝陛下によく似てる。
というか、皇帝陛下が勇者に似ていると言うべきか系譜的に。

「今映ってる人物は聖霊王国初代国王です。名前は頼生輝雪。千年前、勇者として魔王を倒しました」
「タツユキにそっくりなのは驚きだな。これも血筋だろうか」とディケイド様。
『そうねえ。シオリちゃんのお兄ちゃんでしょ勇者って。タツユキちゃんからしたら大伯父ちゃんよね』
「へ?アナスタシア様それ本当ですか?」

新事実にびっくり。アリステラ姫と一緒に私もびっくり。
シオリ様は勇者ライの妹!勇者の妹って良い響きだわ。兄妹揃って異世界に飛ばされたのは気の毒だけどね。
皇帝陛下の名前である龍雪は、お兄さんの名前から一文字とって名付けたんだね。兄妹愛あふれるエピソードだ。

勇者PVは魔王倒すとこまで流れた。編集上手だね晃さん。
律儀な晃さんらしい完璧なPVだったんだけど、この後、魔王の最後っ屁で全滅しちゃうんだよなあ。
そこまでは映像流れなかった。全員散り散りに飛ばされた後どうなったんだろ。

「ねえねえ、ルーちゃんに似てる人いたわよね。もしかしてあの御方が光の騎士様かしら」
「あー似てたねえ。俺と勇者ほどじゃないけど…。光の騎士っていうの?
ハニー、なんだか嬉しそうな顔してるよ」
「だって私、光の騎士様の大ファンだもの。小さい頃に神子様からお話聞いて…
そりゃあ憧れたものよ」

女帝様のカミングアウトに皇帝陛下大ピンチ。
マイハニー憧れの騎士様が義弟にそっくりだった件!
ちなみにハニーとはカサブランカ様のお名前ハニエラの愛称です。
ハニエラ・カサブランカ・オルデスクが本名。

「ルーくん、これ、どういうこと…?」
「どういうことなのだろう?私の記憶の中では光の騎士の容姿まで分からないから今まで気にもしなかった。そんなに似てるかい?」
「ん~雰囲気は似てると思いますけど、ルークスさんはルークスさんです」

と、私はガッツポーズでルークスさんと光の騎士様は全然違うからアピールしたのだが、皇帝陛下は義弟に疑念を抱いてしまったようだ。
この二人の関係もピーンチ。

「アナスタシアに似た可愛い聖霊がいたな」
『いやんディケイド様ったら可愛いだなんてそんな人前でえ』
「あの聖霊様は女性だったように思いますけども…」

聖霊のエリカシアさんですね。彼女は確かにアザレアさんと似てるかもね。
そういえば聖霊果実は白桃で動物姿はペガサスだったような…。

「それで、何で君がこの映像の中にいるのだね?」

と、ロザンナ医師が私に視線を投げ問いかける。彼女のその一言で全員が私に注目してしまった。焦る。私焦る。
ご存知、魔王退治は勇者と神子の物語である。魔法使いである私や光の騎士、増して月神や聖霊エリカシアまでも一緒に戦ったなんて、伝承にはないことだ。

「それについては私が答えましょう」
「晃さん…」

戸惑う私の代わりに晃さんが真の魔王退治の物語を語ってくれた。護符の映像付きで。ゲームの宣伝ムービーみたいな仕上がりだった。私が口頭説明するより分かりやすいねこれ。


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(ボツ稿)


「ちょうど初音ちゃんPVも作成し終えたとこなんですよね」

と、観せてくれたのが女子高生姿の私である。
ブレザーにスカートにハイソックスなのだが、あんなに短いスカートだったっけ?膝丈よりちょい上くらいかな。今じゃ到底着れない短さである。
そのスカートが翻り…え?!パンチラとか。
着替え?水着?水浴び?風呂…?!

「ナニコレきょあああああ…!!!」

発狂したように悶える私。
なんだこの映像、編集の悪意を感じる。大変遺憾です!

「あ、ちょっと流し過ぎましたね。今のはお試しPVなので、完全版もあります。
殿下、買いますか?」
「勿論、買おう」
「ちょ、ルークスさあああんんん」
「はーい。俺も俺もー!」
「貴様は買うな」
「いいじゃんケチー!可愛い子の映像はみんなで共有してナンボでしょ」

カテル氏お前まで…。

「ちょっとこれ晃さんどういうこと?!晃さん、の、ののの覗いてたの?!」

着替えとか風呂とかこれ明らかに一人の時だよね覗きの所業だよね?!
パンチラは見えちゃったという不可抗力の場合があるのでしょうがないとしよう。
水着で水浴びや海水浴は…パーティーで行ったね。楽しかったよ。でもここまで鮮明に記憶してるのは変態くさいぞ。

「私の記憶じゃありませんよ。輝雪のです」
「あんの中坊勇者ああああああ!!!!」

エロガキがっ!

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犯罪臭いので本編には入れなかったエピソードでした。
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