14 / 89
三柱の世界
オカマと変態の追っかけドライブ
しおりを挟む『ちょっと~お、ハツネちゃん泣かしちゃったら駄目よお』
突然の声に私は固まる。涙すら引っ込んだかもしれない。
声のした方へ、ゆっくり首を向けると、そこには艶然と微笑むアザレアさんがいた。
「アザレアさん…?」
『はぁ~い。貴女のアザレアさんよ~ん』
お茶目にウインクしてる陽気なアザレアさんだけど…あれれ?
確かストーカーに狙われてるとかかんとかいう事情がありませんでしたっけ。
めっちゃ元気そうだけど。めっちゃ手ぇ振ってるけど。
あれはアザレアさんだよねえ。
「さすが聖霊様だな。君の魔法をものともしない」
そんなこと言いつつルークスさんは私の肩にローブを羽織らせてくれた。
次いで合わせ目のループを括ってくれる。確かに。私は周囲に認識阻害の魔法をかけていたはずだが、アザレアさんはものともせず、あっさり私たちを見つけたようである。
『まあね。ハツネちゃんの魔力は私と繋がってるから見つけ出すのは簡単なの。
それに、お互いを傷つけることもできないわ。私はハツネちゃんを傷つけれないし、ハツネちゃんも私を傷つけることはできない。だからお互いに魔法を使っても傷つけ合わないし効かない。
もちろん、ここにかかってる認識阻害の魔法も、お互いの認識を薄めてしまうから無効化されちゃうのよん。それが聖霊と聖霊を降臨させた者との絆ってやつよ』
なんと。初耳ですよアザレアさん。ただ桃をなでなでしただけなのに、いつの間にそんな深い絆が出来ていたのか…謎。
「それはそれは妬けますな」
『嫉妬深い男ねえ。まさかとは思うけど、それでハツネちゃん泣かせたんじゃないの~ん?』
半眼で呆れたようにルークスさんを小馬鹿にするアザレアさん。
一方のルークスさんは口元が引きつってて目が怖い。
まさか聖霊に挑むつもりじゃなかろうなと勘繰ってしまった私は、ルークスさんのローブ袖を引っ張る。
「ごめんなさい、首…治してあげたいけど魔法がかからないんです」
そうなのだ。今までチートに魔法使い放題だったのだけど、ここにきて癒しの魔法がかからないことに気づいた。実はこっそり擬音語を発して治そうとしていたのだ。なのに一向に傷は治らず魔法が発動しない。
『そりゃそうよ。私だって癒しの魔法は使えないわん。ハツネちゃんが気に病むことないわよう。どうせその傷そこの狼さんの自業自得でしょ』
その通りだけど身も蓋もない…。傷つけたのは私だから治してあげたかったんだが、アザレアさんも使えないとなると回復魔法は固有スキルとか制限があるのだろうか。
「聖霊様の言う通りだ。君が気に病むことはない。癒しの魔法も必要ない。あれは神子にしか使えぬ魔法だ」
「神子?確か勇者と一緒に戦ったっていう人ですよね」
「ああ。勇者は聖霊王国を築き、神子は帝国の首都ブレイムナハトに神殿を建てた。そこで回復や解呪やらの護符を販売…あー…民に与えてらっしゃる」
なぬん?!聴き逃さなかったよ私は!神子は護符を販売してるんだね?そうだね?商魂たくましい神子だなあ。
「もしかして私の防御魔法を解いたのってその護符のおかげですか?」
ルークスさんに出会った時、バリヤーを張っていたはずなのに易々と抱きしめられてしまったことを思い出す。
あの時の私は魔法を失敗したんだと思ったけど、護符に弾かれたり無効化されたりでもしてれば、また違う認識になる。
「そうだ。使い捨て護符だから今はもう手元に無いが、魔法を無効化する護符を持っていた」
うっわ。便利ー。護符は力を使い果たすと消えてしまうらしいけど、持ってたらすごく便利だよね。
今度、女帝の謁見で帝国の首都に行ったら神殿詣でもしてみたいな。
「私が口添えしてあげよう。一般人にはなかなか手に入り辛いものだからね」
「本当?助かります」
「ああ、なんなら今すぐ行こう。このまま行こう」
あっという間に腕をとられ腰をとられたんだが…は、早業…!
『ちょーーーっと、お待ち』
アザレアさんが止めなければ私は帝都にお持ち帰りされてたかもしれない。
うーん。私はルークスさんにどれだけ絆されてしまったのだろう。
自分の意思とは無関係のとこでルークスさんに対して警戒を解いているのか…。
『しれっとハツネちゃんを連れ去るんじゃないわよ』
「嫁を迎えるんだ何が悪い」
『ちょっと見ない間にアンタ螺ぶっ飛んだわねえ。落ち着きなさいナ』
「無理だ。これ以上ハツネ殿を放っておく気はない」
オカマと変態が会話してるのを適当に聞き流しながら、私はちょっと考え事。
神子ってどんな人なんだろうとか、あと魔法のこととか。
私の魔法は大概がチートだけど、回復魔法は扱い不可だと分かった。
他にも扱えない魔法はあると思う。色々と実験してみるのもいいね。でもどっちかというと家でのんびりしたいわ。
『ちょいとハツネちゃん、えらいのに好かれちゃったわねえ。もうこれ放置しておうち帰りましょうよ』
「私も家に帰りたいと思ってたとこです。アザレアさん、食料は買えました?」
『もっちろんよお。今夜も美味しい料理つくっちゃうわよん』
「わーい。それじゃ、ルークスさんまたね」
アザレアさんが聖霊の姿に戻る。燐光放つ天馬の姿はいつ見ても神々しいね。
あのピンクシルバー鬣に顔埋めると気持ちいいんだ。帰りもやろっと。
「待ってくれ。二度目はない。私も一緒に行く」
「んへ?ルークスさん、おうち無いの?」
『ハツネちゃん、それちょっとズレてると思うわよ』
いやだって一緒に来たいっていうからさ。おうち無いのかと思って。
て、そんなわけないか。皇族だものねルークスさん。帝都に住んでるんだと思ってたけど違うのかなあ。
「手放す気はないんだハツネ殿。【目】だけにも頼ってられない。傍で見てないと気が狂うと言ったろう」
そう言ってまた篤い抱擁かましてくるのはもう慣れたというか私が受け入れてしまったというか…なんかもう嬉しいからいいや。
私は縋り付いてくるこのでっかい子供みたいな人を気に入ってしまったのだろう。
初キスを奪われたのはショックだったが、よく考えたら不快じゃなかったのだ。
ショックではあったので長く引き篭ってしまったけど後半はほぼ惰性だった。
いやあ~だって毎日上げ膳据え膳でアザレアさんに食事の面倒見てもらって、お掃除も綺麗好きアザレアさんがやってくれるので、私ったら本当に何もしないで引き篭ってたよ。
これ以上ダラダラしてたら人間駄目になるぜってとこでやっと出掛ける気になったんだもの。私ってば自覚してた以上に引き篭り体質だったのよね。
そんなこと思いながら、私はルークスさんの髪を撫でた。
金髪サラサラ羨ますぃー。
「しょうがない変態ですねえ」
「なんとでも言ってくれ」
「でも帝都のおうちに帰らないとご家族に心配かけますよ」
「一人暮らしだから大丈夫だ」
「お姉さんいるって言ってませんでした?」
「もう嫁いだ。それに元より共に住んでいない」
「…じゃあ、うちに来ても問題無いんですね」
「そういうことだ。ハツネ殿についていく」
なんか私がルークスさんをお持ち帰りする流れになったわ。
でもどうやって持ち帰れば良いのやら…。いつも森までアザレアさんに乗って帰るけど、ルークスさんは背に乗せないだろう。
だってアザレアさんセクハラ馬だもの。処女しか駄目なんだよね。
ちらりとアザレアさんを見る。天馬面なので感情は読めない。でもなんか不機嫌そうなオーラは出てる。
『私は乗せないわよ。せめて童貞じゃないと』
「え。童貞ならいいんだ。そっちの方が驚きですよ」
『基本は処女限定なんだけどねん。可愛いチェリーボーイでも私はいいわよ』
へー。天馬って奥が深いっていうか童貞OKなのはアザレアさんがオカマだからじゃないのかね。しかし童貞か…ルークスさん絶対違うよな。女慣れしてそうだから童貞なんぞとっくのとうにご卒業だろう。
「ハツネ殿は処女なのか…そうか……」
変なとこ食いつくな。なんか感動してるっぽいルークスさんをジロリと睨む。
「そちらさんは童貞捨てたのいつなんですかあ?」
「おお、気にしてくれるのかハツネ殿は可愛いなあ。そうか処女かあ……」
あかん。すっかり処女に食いついてる。
…でもまあ処女なんてめんどくさいとかいう人ではなくて良かった。
プレイボーイだと思ってたけど、そうではないのだろうか。
「じゃあルークスさんは走ってください。私たち飛んでいきますから」
「無茶いうな。せめて乗り物をとってくるまで待っていてくれ」
「乗り物ってなんですか?」
「馬を使わない乗り物だ。帝都でもまだ数台しか走っていない」
何それ何それ。馬車じゃない乗り物ってなんじゃらほい。と、私が俄然興味を示すと、ルークスさんものりのりで答えてくれる。
「動力源が魔力なんだ。だから馬を使わない。
帝都では魔力機構の開発で様々な動くものが造られるようになったんだが、中でも輸送に使える乗り物に力を入れていてね、船もしかり、今もっとも普及を急いでいるのが乗用車だ。何を隠そう私はこれを一台所有している。今日も帝都から乗って来た。おかげでハツネ殿にもこうして会えたというわけだよ」
くはー。まぢでか。車がもう開発されちゃってんのかー。
この世界、思った以上に文明が進んでいるんだろうか。地球だと産業革命あたり…。産業革命は蒸気の力や電力で輸送手段の向上に努めたわけだけど、この世界だと魔法があるから、その源となる魔力での開発が中心なんだね。
まだ世界に数台しかない乗用車を乗り回してこの町に来たルークスさんは……
やっぱ、ぼんぼんやで。
ランボ○ギーニ乗り回して高速で事故る金持ちを想像してしまう。まあ、まだこの世界に高速道路は無いみたいだけど。それどころかアスファルト舗装した路もないね。
早速、その車を見せてもらうことにした。
車はちゃんとしたとこにあずけてあるそうで…ちゃんとしたとこってどこだ?
ルークスさんが車を取ってくるまで、私はアザレアさんと町の出入り口で待つことになった。
空はまだ明るい。
そろそろ夜七時は回ってると思う。
でも今の私は腕時計さえ持っていないので正確な刻限は分からない。
町の中心に時計台があったはずだが、出入り口付近には時刻を知らせるものはなにも無い。時間を知ることができないと不便じゃないかとも思ったけど、意外と気にならない自分に気づいた。でもまあ機会があれば携帯できる時計を買おうと心に留める。
この時間でも空が明るいのには理由があるらしい。
どうもこの国は白夜らしく、引き篭ってた間もそれには気づいていた。暗くなりかけるのは夜九時くらいである。
そして白夜なのはここ数年の現象らしい。それ以前のこの時期は六時頃に夕暮れて、七時には暗くなっていたとアザレアさんが言っていた。
なぜ突然、白夜現象が始まったのかは誰にも分からないのだという。
『ただ、聖霊が消えていったあの事件も数年前からなのよねえ…』
しんみりと呟くアザレアさんの声が私の頭の中で響いた。
その時だ。ヴーンと、聞いたことない音がして、目の前に見たことのない乗り物が停車したのは。四つの車輪がすごく大きい。そして乗るところは小さい。シルエットはあれだ。トラ○ターだね。
屋根はある。ドアもある。けど、窓がない。
窓がないというだけで心もとない。スッカスカ~。
そしてボディが丸見えである。エンジンやら何やらの内臓部の動力機構が剥きだし。装甲がまさかのシースルー。ゴミやら砂埃やら入ったら壊れないのかなあと心配してしまう。
でも近づいたら透明だと気づいた。ボンネットや胴体のとこ手で触れたら硬い。
鉄じゃない、のか?
手触りは鉄製を思わせる冷たさと硬質さがあるけれど何か違う。
素材がわからないや。何この車・斬・新・!
「聖霊王国の話かい?」
ルークスさんが乗り物の運転席から声を掛けてきた。
なぜに私たちの会話内容が分かるのだ。あなた今ここに到着したばかりでしょうが。これもまた【目】のような固有スキルなのだろうか。
『そうよ。帝国じゃ、どの辺まで情報を掴んでるのかしら?』
「…聖霊が消え始めた頃、この帝国全土で白夜現象が起こるようになった。他の国でも月の大きさが目に見えて小さくなったとか、月が完全に隠れてしまったというところもある。これらの事件から、聖霊と月に関連性があるのではと、帝国の学者たちも躍起になって調べているよ」
『んまァ。月と聖霊の文献は聖霊王国以外に残ってるわけないわよ』
「戦利品として聖霊王国から持ち帰ったものがある」
『キイー!やっぱりアンタたち野蛮だわ!』
アザレアさんは町の門を潜るなり、私を背に乗せてサッサと駆け出してしまった。
その速さは尋常じゃない。さすがの天馬の早駆けである。普通の馬では太刀打ちできない早さだ。
対するルークスさんは車である。鉄の馬である。スピードはある方だ。
魔力装置が原動力なだけあってエンジン音もしないし、ばかでかいタイヤは悪路にも強いみたい。陸路を走るにはおそらくこの世界で最強だろう。
だがしかし。アザレアさんは飛べるのである。
天馬は町から十分に離れたところで空に舞い上がった。
白夜の空は地平線近くに二つの太陽を転がしている。やがてその端から少しづつ空を緋色に染めていくのだろう。だが今はまだ明るい空色である。
街道をルークスさんの車が走ってるのが見える。天馬を追ってこれるのも【目】のおかげだろう。
だけれどこの先は森だ。車が侵入できるような道はつくられていない。
アザレアさんは森へと入る手前、地上に降りてルークスさんの車を待った。
さすがに森の中へいきなり入ったら追って来れないと判断したのだろう。
アザレアさん優しい。怒ってても気遣えるアザレアさんえらいえらい。
私はアザレアさんの背から降りて、馬首にぎゅっと抱きついてから、それから、なでなで撫でた。故郷の聖霊王国を滅ぼされ、大好きなディケイド様も処刑されそうな今、憎い敵だろうルークスさんにこうやって譲歩してあげれるなんて、アザレアさんはなんて素晴らしい天馬さんなのでしょう。よしよし。えらいぞー。
私の気持ちが伝わったのか、アザレアさんも私の目線の高さまで頭を下げると、そのまま私の頬を舐めた。
「んっぷ、アザレアさん、ぷふ…くすぐったいよ」
頬だけじゃなく唇やお鼻まで、人間よりもおっきな馬の舌で舐められてしまえば、呼吸がちょっとままならなくなるからやめてくれーい。
ペロペロというよりベロベロな甘えたぶりである。
「ふおああ…!耳、耳はやめてええ」
なぜ耳にまで舌入れたし?!ぞわぞわする感覚に身震いしてしまう。耳は弱いんだやめておくれやすう。舐められた耳を手で押さえて一歩引いたとこで何かにぶつかる。見上げた先にはルークスさん。
「本当にそれは兄としてのスキンシップか?」
「え。あーいや、これは動物との触れ合いですよね」
兄としては…ちょっと度を越したとは思う。でもまだ大丈夫じゃないかなあという私の見解も入れてみたけどルークスさんの眉間の皺は消えてくれそうにないね。
『ふっふーん。羨ましいでしょお』
アザレアさんも煽らないの。変態とオカマが火花散らして睨み合ってる内に、私はブレスレットに付いている家型チャームに触れてマイハウスを出した。
今日は森の入口でお泊りだーい。
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる