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あいつとBLしたい編

51.愛じゃよ、愛

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「そろそろわし、喋ってもいいかいのう?」
「ずっと泉にいたんですかパパ。溺れてればよかったのに」
「視姦プレイしてくれると思って期待しとったんじゃが、一切気にせず、まるでわしをその辺のこけしのように扱い、今ようやっと話してくれたと思ったら、そのドS発言」
「清々しいほど気持ちいいでしょ?」
「ああ、ぞくぞくするのぅ~ぐっふふふふ」

 変態には放置プレイが一番のご褒美なんですよね。知ってた。
 視姦プレイもいつかやろう。性王様ならどんなプレイでも即時対応してくれる気がする。絶大なる信頼。

 と、まだ樹液マットレスで伸びているメトジェを見やる。
 私と違って人間である彼の体は性交後かなり疲労が溜まるらしい。攻めの後に受けまでこなしてメトジェの体ご苦労様です。
 私は初めての時の疲労感が嘘のように、今回はスッキリツヤツヤ活き活きピチピチです。
 なんならもう一戦できますけども、ここはメトジェのお尻を守るためにも、我慢です。だいじなお尻。傷ついたり緩んでしまってはいけませんからね。日常生活に支障が出る。

「まあ、もしヒギィなことになっても、私が聖樹パワヮで癒しますが」
「それだけは、ヤメロ」

 拒まれた。なぜ拒まれているかというと、私の癒しパワヮって軽い絶頂を呼ぶみたいでメトジェにとって辛いのだそうです。
 気持ちいいならええやんと思うのですけど……。

「連続絶頂がずっと続くことのどこがいいんだ」

 ずっとキモチイイは、とんでもなくツライらしいのです。
 どうしてメトジェにだけ、こんなにいっぱい聖樹パワヮが敏感に効いてしまうのでしょう。不思議です。

「愛じゃよ、愛」

 あっちでチーニバウタ翁がしたり顔で頷いてますね。

「聖樹の愛が癒しの力を増幅させ、愛する男の心も守ったのじゃ。聖樹の実や花も然り。聖樹の愛が原動力じゃ」

 主にBL愛な気がしますけどね。【安産の実】【多産の黄色花】に関しては。

「聖樹たんよ、これからも多くの人々へ愛を届けるのじゃぞ」

 なんか良いこと言ってから、創聖神は泉の中へ潜ってしまった。
 さいなら~。

 しばらく泉の縁でメトジェとまどろんで、夕暮れ近くに帰りました。
 どこへって? 聖王城ですよ。

 本日より結婚式まで、王妃となる勉強をしっかりしろと宰相スタッカリー殿からのお達しなのです。
 合間に花嫁衣裳の準備やエステもしました。お肌磨かれても木なので、樹皮めくれば綺麗な肌が出てくるし、必要ないって断ったのですけどね。
 お城の侍女さんたちが「ああ玉のお肌~羨ましいわあ」「髪型どうします? 髪のお手入れしましょうね」「ネイルは金と紫で仕上げましょう」と、あれこれお世話を焼いてくれるので、全部おまかせコースになりました。

 毎日、お風呂にも入れてもらって、自浄作用もなんのそのなピカピカ具合。
 お休みの日はメトジェと一緒に寝て、掘ったり掘られたり。
 お城のご飯おいしいし、毎日ハッピーデイです。

 パフちゃんとは毎日のようにディナーやティータイム一緒したりでBL話です。たまに孫の催促もされます。まだ結婚していないのに、既にこの婆ちゃんはマタハラ開始ですかね。

「美樹、孫の顔」
「はいはい。男の子の予定ですよ」
「コントロールできるの? さすが聖樹」
「知ってましたかパフちゃん。子供の性別は旦那側の遺伝子で決まるらしいですよ」
「優性遺伝の話ね。それなら大丈夫。王家は男の子を産む確率高いわ」

 大昔は女の子が間引かれていたからカウントされてないだけでは? とも思ったけど、王室史料まで漁って、「男の子男の子~♪」と楽し気にしているパフちゃん見ていたら、まあ、言わないでもいいかと思った次第です。
 たとえ女の子が産まれても、なんだかんだでパフちゃんはだいじにしてくれることでしょう。私の親友ですからね。その辺は熟知しております。

「それよりパフちゃん、この前、お城の庭を散歩してたら新BLカプがラブラブ扱いてたので映像に収めました。観ます?」
「観るわ」

 あっさり手元の史料集を放り出して、放映クリスタルにかじりつく王太后。ちょろいでござる。
 男同士の角合わせどすこいはおいしいですね。じゅるり(涎)

 こんな感じで結婚式までの半年ほど、楽しくお城滞在させていただきました。
 準備期間が限りなく縮められ、各国の賓客を招くにもギリギリの調整期間で、関係者様各位諸々の皆様に多大なるご面倒をおかけしまして、ようやっとの挙式でございます。

 その前に、ペニョが聖王城を襲撃してきたり。
 ────ママぁ結婚するって本当?! 嫌だアアアアアあんな奴と結婚しちゃ嫌だアアアアアアアアアアアアア
 マリエの正体が分かったりしましたが、それは割愛です。

 そういえば婚約式もしたのでした。
 大っぴらにやるには準備期間が足りなかったとかで、『婚約の儀』というやつだけ。大聖司教とかいうお爺ちゃんの前でメトジェと二人っきり、誓いを立てました。
 儀式だなんて大層なお名前ついてますけども、ただまあ、婚約魔法陣の上で婚約の誓いを述べて、指輪と首飾りをもらっただけです。
 王家の指輪と首飾り。お高そう。シルバーリングにもシルバーチェーンにも付属の宝石がゴテゴテ。メトジェの瞳の色に合わせて紫色の宝石だそうで。宝石は詳しくないので何の宝石かは知りません。

 挙式はですね、聖王神殿というのがありまして、その大聖堂で執り行いました。
 これまた大聖司教のお爺ちゃんが、プルプルしながら、お口をもごもご動かして、うんちゃらかんちゃらと聖句を唱えて下さるのですが、そのお爺ちゃんが天に召されそうに。

「あわわわっ、パパ、まだ連れて逝かないで~!」

 聖列席にいたはずのパパこと創聖神が、大聖司教の魂を持って逝こうとしたので阻止。

「そろそろ寿命じゃし、丁度ええじゃろが」
「よくないよー! まだ私たち結ばれてないっ」

『婚姻の儀』の途中です。娘の晴れ舞台になんてことすんじゃ。
 大聖司教の魂をパパから奪い返し、戻してあげたら、「ふぁ?」とパチクリ目覚めた大聖司教。
 その瞬間、ワアアアアアアアアアアアアパチパチパチパチ!!!!
 列席者たちから拍手が。

「創聖神に勝ったぞ!」
「聖樹さまカッコイイ!」
「ちっちゃいのに格好良い!」

 な~んて褒められておだてられて、でへへ~しながら残りの儀式をする。
 あ、ちっちゃいのには余計ですよ。
 えーと、次は……。

「美樹」
「ふぁい」

 チューですね。

 お互いに見つめ合う。メトジェの顔が近づいてくる。
 花嫁のヴェールというのはないので、このまま直にブチューでございます。

「っん、」

 腰、腰に腕回ったぞ?! 腰ホールドされたと思ったら唇を吸われていました。
 おま、みんなの前でくぇrちゅいおp・・・!!!!!!

「ギビィィィ!!!!」
 ────飛んでけ聖王!!!!

 ペニョが大暴れ。逆巻く風と熱帯低気圧が、大聖堂の中を所狭しと蹂躙した。

「あの我儘鳥め!」

 メトジェは飛んで行かなかったけど、せっかくセットした髪が乱れてしまいましたね。
 私の服も、袖と裾と帯がひらひらしたドレッシーな一着でしたので、風によってめくれました。あーれー。

 なんで私の身内は大事な場面での茶々入れが大好きなのでしょう。
 ペニョはモンスターで【空のジズ】。このほどモンスターレベル600に到達し【空の覇者】という称号まで手に入れ、他にも【聖樹の愛ペット】という称号を生まれた時から持っている。
 相も変わらず私は自覚なく称号授け魔ですね。
 で、ね、マジクソ強えぇのですペニョ。
 私の身内ってこともあって誰も止めようとしないし、創聖神は「いいぞ、もっとやれ」と煽る始末で、式は滅茶苦茶に。

 しばらく怪鳥の汚い鳴き声と、「焼き鳥にしてやるー!」というメトジェの炎属性の魔法が吹き荒れて誰も大聖堂へ近づけませんでした。

「えー。ご列席いただいた皆様には大変申し訳ないことを~」

 と、披露宴会場に移ったところで私が謝りましたよ。メトジェいないけど。まだペニョと闘っているけども。
 いいんです。先に進んでしまいましょうという私の一言で、メトジェ抜きな披露宴パーリー、はじまりはじまり~。

 多くの王侯貴族が挨拶に来てくれて、とりま笑顔で社交辞令を繰り返す単純な作業をこなしました。
 メトジェいないけど気にしない大らかな王室メンバーたちで良かったです。
「美樹のペット面白いね!」と、パフちゃんも笑って、むしろ爆笑していましたし。

「可愛い子がお嫁に来てくれて嬉しいわ」
「宜しく頼みます聖樹様」

 と、先王の一族当主たちから挨拶もらった。そんでもって、「パフタマイも孫が楽しみでしょうね。そのお腹には、もういるのかしら?」「子供は沢山作らねばなりませんよ」なんていうマタハラも受ける。
 こういう時の通過儀礼だよね。にこっと笑って聖樹の枝をわさわさ動かした。

「私、聖樹ですから、こういうこともできるんですよー」と、一芸披露。

 木枝を動かして飲み物を取ってあげる。お食事は気取らずビュッフェスタイルなので、食べ物も運んであげる。会場中を枝木が蔓延り、その上をお皿が動いているのですよ。まるで回転寿司。
『矛盾食堂』の給仕で鍛えたこの技巧、見るがいい!

「楽しんでってね!」

 背景聖樹の枝木わさわさ緑生い茂り状態のまま超絶笑顔でシャンパン手渡し。
 ついでに小父様の尻を撫でたった。枝だと痛いだろうから茂みのところで、わさわさ、やさしく、なでなで。

「あ、ありがとう存じます」
「あら、まあ、オホホホホ」

 どうしたことか王室メンバー引きつってるぞ笑顔が。私の芸がそんなに気に入ったのかね。よしよし、聖王家に嫁いだからには、今後パーティーがある度にやってあげるからな回転寿司セクハラ。

「ナイスよ美樹。もっと尻を撫でて、パーティー中なのにアン♡ 感じちゃう♡ なことにしてあげればいいと思うわ」

 それはチンコもツンツンして遊んでいいということかねセクハラ三昧ということかねパフちゃん。がんばるわ。
 メトジェが座るはずだった席(私の隣)に、ちゃっかり座って酒飲んでいる義母が心強いな。

 しっかし、貴族ってたくさんいるのな。王室メンバーの次は貴族ラッシュでした。
「貴族っていっぱいいるからさあ、半分くらいに削っても困らない気がする」と呟いたら、それからの人は、めっちゃゴマ擦ってくるし手土産をくれるようになった。

「聖樹様ご機嫌麗しゅう。美しいお后様ぶりに我が国も安泰で(べらべらべら)」
「こちらリヴァイアサンの肉です。どうぞお納め下さいませ。つきましては我が領地の方で(べらべらべら)」

 お話を聞いてあげて、最後に皆さん期待したような目で見てくるから「がんばれ!!」って拳握り締めて励ましといた。
 一様に肩をがくっと落として帰ってしまったけれど、どうした?
 痔でも悪化しましたか? おだいじに。

「ややっ、ロザルオくん!」

 見知った貴族に出会った時のテンション上げ上げぶりよ。

「相変わらずですね聖樹様」というロザルオくんの苦笑い。かわゆきかな。
「先程のピトゥエイ伯爵は、恩賞や褒美が欲しかったんだと思いますけどねえ」

 あーマジか。褒め言葉だけじゃ満足できないのか。

「あの方の領地は魔鉱山で潤ってるでしょ。これ以上なにが欲しいの?」
「聖樹様から何か戴いたという名誉が欲しいのだと思いますよ」
「じゃあ、BL見せてくれたら、いいよ。私の前で男とまぐわえ」
「ですよねえ。彼は聖樹様についてリサーチ不足でした」

 あはは、うふふとロザルオくんと和やかに会話してから次の人。次の人、次の人、と、貴族全員と挨拶を交わし、貴族の後は爵位はないけど偉い人たちが、わさっと挨拶にいらした。
 現役からは遠ざかったけど余生を楽しく謳歌していそうなお爺ちゃんばかりだ。

 そんな中で、

「聖樹様、ご無沙汰しております」

 て、あるぇ? このおじさん見たことありますね。

「ミラン・テーニャと申します」

 テーニャ……お、おお聞いたことあるぞ。それはモリエスにゃんの家名では?
 と、付き添いで来たのかモリエスにゃんもいたので、そっちの方を見る。

「はい、父です。何度かお会いしたことがあるのでは?」
「だよねー。あるよー。モリエスにゃんのパパなのだー」

 前に、『聖樹の泉』で禊担当していたおじさんだよ。

「兄上、本日は誠におめでとうございます」とミランおじさんが声をかけた先には、「ああ、ありがとう」と、ぶすっとした表情でのたまうメトジェがいました。
 おやメトジェ、髪がボサボサですよ。

 て、ん? 兄上?

「以前、話したことがあるだろう。末の弟だ」

「はい。私はテーニャ家に賜姓降下しせいこうかしたのです。テーニャ家は代々神官の家柄で、聖樹様を祀り聖樹様と共に生きる家系です。とうとうこうして、兄上が聖樹様と縁を結ばれるということになりまして、喜びと共に胸がいっぱいの想いでございます。良かったですねえ兄上、初恋が叶って」

「おい、それは言わない約束だろう」

「約束などしておりませんが?」

「何故に惚けた? お前ほんと昔っからその、のらりくらり昼行灯ヤメロ」

「本当に何のことでしょう? この慶事に際して兄上、我儘はいけません。さっきもペットの鳥と戯れて、皆様に多大なるご迷惑をおかけしたばかりじゃないですか。いいですか兄上、これからは聖樹様と夫婦になられるのですから…………(云々)」

 説教が始まりましたね。まさかの末っ子最強説がここで適用されるのでしょうか。
 ペニョのように丸焼きにもできず、説教されるがまま聖王です。
 メトジェ、もしかして弟のことサイコー可愛がってます?
 ふむ、ならば私も親族になったからにはサイコー可愛がりましょう。

「モリエスにゃーん♡」
「ぷわっ、聖樹様?!」

 モリエスにゃんにビトッッとくっついて頬ずりスリスリ。可愛がるのはこちらの方ですよ。
 ミランおじさんは金髪の髭がもさもさのもさおなので、頬ずりするとお髭チクチク痛いのになりそうです。

「おやおや、モリエスと聖樹様は本当に昔から仲良しで」
「こら美樹、はしたない!」
「いやんメトジェ、もっとモリエスにゃんとスリスリするー!」
「俺とすればいいだろうが!」
「ぴゃっ、あ、あ、どこさわってんですかー!」

 モリエスにゃんと引き離された挙句、頬ずりと胸もみもみ攻撃までしてきおったよ。

「メトジェのえっちおたんこなす! お前の母ちゃんBL好き!」
「あら美樹、当たり前のことを悪口にしてもしょうがないわよ」
「うえーん。じゃあ、母ちゃんの性癖暴露すればいいですかねえ」
「人の性癖を上げ連ねる前に、初夜でも熟してきなさい」

 笑顔なのに竜の翼と牙を剥き出しにしたパフちゃんによって私は首根っこ掴まれ、「にゃー」ぶらんぶらんされながら湯殿に運ばれました。
 いつの間にか日が暮れていたみたいです。列席者の皆様は深夜までパリピポするそうで、その間に初夜をして、純潔の証=破瓜をお集りの親族に披露するのが習わしだとか。

 私、血でねえですよ。

 処女じゃない人のために代用の血が用意してあるってさ。マジでかー。
 そもそも木だから血が出ないのですけどねえ。
 あ、その辺を説明して終了にしちゃう? うん、そういう方向でー。投げやり感。

「ささ、お召し物をお脱ぎになって聖樹さま」
「キレイキレイしましょうね~」
「本日の湯殿はイチゴフラッペバナナスペシャルの香りですわよ」

 待ち構えていた『侍女ーズ』に、あっちゅーまに服剥ぎとられて洗われ、バスタブに浸けられる。イチゴフラッペバナナスペシャルの匂いが染み込んでくる。
 イチゴフラッペバナナスペシャルとは、なんなのか……考えさせられますな。うーむ。

 お風呂から上がってからも念入りに髪を手入れされて、すっごく透けている下着を身に着ける。
 おお、これぞセクシー下着。
 ベッドでごろんちょしてメトジェを待とう……としたところでメトジェきた。

「その格好は何なのだ破廉恥な」
「君も同じような格好してますよ。ハレンチな」

 薄くて、ひらひらして、スケスケの呪いにでもかかったかのような下着です。
 もしかしてペアルックなんじゃないですかねえ。
 この下着を選んだであろう義母、パフちゃんのニヨニヨ笑いが脳裏を掠めた。
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