上 下
42 / 73

海賊の引き渡しと処分

しおりを挟む
(キャスタ星群ギルド本部ギルドマスター:男装 ハリス・クイント)
   おお、無事帰って来たか。
   ユニット体のバカは処分されたか?

(ナギサ・エトワール)
   いえ。
   その代わり、3体増えて、最初の3体は降格になりました。

(キャスタ星群ギルド本部ギルドマスター:男装 ハリス・クイント)
   それで大丈夫か?

(ナギサ・エトワール)
   大丈夫でしょ。
   なんだかんだで相性は良いですし。

(キャスタ星群ギルド本部ギルドマスター:男装 ハリス・クイント)
   なら良いが……何かあればすぐ言え、次は無いからな。

(ナギサ・エトワール)
   分かった。ありがとう。

(キャスタ星群ギルド本部ギルドマスター:男装 ハリス・クイント)
   で、海賊の方はどうだ?

(ナギサ・エトワール)
   海賊の遭遇回数は8回、
   回収船は22隻ですね。

(キャスタ星群ギルド本部ギルド職員:女 リサ)
   に、22隻?

(ナギサ・エトワール)
   任せて(ニヤッ)

(キャスタ星群ギルド本部ギルドマスター:男装 ハリス・クイント)
   そ、そうか、荷降ろしが終わり次第、行こう。
   その数だと、曳航する為に緊急クエストを出す。

(ナギサ・エトワール)
   海賊の処分は?
   中には更生したら、戦力に使えそうなのも居そうなんだけど。
   進んで情報提供したのも居るし。

(キャスタ星群ギルド本部ギルドマスター:男装 ハリス・クイント)
   うーん、まぁ、考慮はするが……

(ナギサ・エトワール)
   処罰を決めるのはどこ?

(キャスタ星群ギルド本部ギルドマスター:男装 ハリス・クイント)
   この件はギルドだな、ただ、襲われた船員の家族の事もあるから、
   簡単に、"あゝそうですか"という訳にもいかないのが現実だな。
   家族を殺されたのも多数居る。
   簡単に恩赦は出せんな。

(ナギサ・エトワール)
   そうか……そうですよねぇ……

(キャスタ星群ギルド本部ギルドマスター:男装 ハリス・クイント)
   気になるのが居るのか?

(ナギサ・エトワール)
   15隻の海賊団だね。
   進んで情報提供したし、投降もした。
   情報網の広さと統率している戦力を考えると、有用かなと。
   それに追従した海賊もね。
   戦力として18隻は居ることになるから、
   取り込めたら海賊対処に有用かなって。

(キャスタ星群ギルド本部ギルドマスター:男装 ハリス・クイント)
   なるほどな、しかしなぁ……

(ナギサ・エトワール)
   どっかの傘下に入れて、監視するとか。
   もちろん次は無いって事で。

(キャスタ星群ギルド本部ギルドマスター:男装 ハリス・クイント)
   まぁ、考えてみるよ。
   デカい海賊団ほど被害もデカい、それがあるからな。

(ナギサ・エトワール)
   それを言われたら、何も言えない。


 その後、22隻を引き渡した。
 乗組員ごと渡したので、びっくりしてたが。
 撃沈した2隻は元に戻す。

(海賊船船長①:女)
   凄ぇ~な……

(海賊船船長①:男装)
   これがナギサ・エトワールの力か……

(海賊船船長①:男)
   こんな奴を相手にしたのか……

(ナギサ・エトワール)
   死んだのも生き返らしますね。

(海賊船船長一同)
   は?

(キャスタ星群ギルド本部ギルドマスター:男装 ハリス・クイント)
   おお、やってくれ。

(ナギサ・エトワール)
   では、
      【エリアリボーン】


 肉片も人型に戻り、死体の血色が変わる。
 
(海賊船船長②:男装)
   嘘だろ……

(海賊船船長②:女)
   アイツ、神か……

(海賊船船長②:男)
   なんでだよ……

 
 死体と思われた物が動く
 
(海賊船船長③:女)
   うっ……こ、ここは……

(キャスタ星群ギルド本部ギルドマスター:男装 ハリス・クイント)
   キャスタ星群ギルド本部だ、お前ら捕まったんだよ。

(海賊船船長③:女)
   いや、船が……死んだはずじゃあ……

(キャスタ星群ギルド本部ギルド職員:女 リサ)
   船ならあそこだ。

(海賊船船長③:女)
   えっ?


 そこには無傷に見える自分の船があった。

(ナギサ・エトワール)
   はぁ~い、お姉様♡
   生き返ったよ♡

(海賊船船長③:女)
   ひっ!ナギサ・エトワール!!
   えっ?生き返った??

(ナギサ・エトワール)
   轟沈したよね?助かる訳ないやん。
   だから回収して、今、生き返らせた。

(海賊船船長③:女)
   は、はぁ……はぁぁぁっ?
   そ、そんな……

(ナギサ・エトワール)
   ことが出来たでしょ?(ニヤッ)

(海賊船船長③:女)
   あ、あゝ……

(ナギサ・エトワール)
   誰一人、取りこぼしはないはずだよ。
   あったら、ごめん。

(海賊船船長③:女)
   あゝ……いや、恩に着る。

(キャスタ星群ギルド本部ギルドマスター:男装 ハリス・クイント)
   お前らは、これから裁かれる。
   その前に色々吐いてもらわないとな。
   ナギサ・エトワールにも立ち会ってもらう。
   今みたいにいくらでも生き返らせる事ができる。
   分かるな。

(海賊一同)
   あ、あゝ……


 それから厳しい取り調べが始まる。
 拠点が分かると、警ら隊が向かい、盗品と人質や売られた奴隷を回収に行く。
 素直に返さない者は、ギルド総本部の勅命のもと連行する。
 なんとか分かる範囲で回収したが、取りこぼしが無いとは言えない。
 既に死亡した者も居るからだ。
 死ぬ拷問にあっても、すぐ生き返らせられることが分かっているだけに、
 素直に全てを吐いた。
 連行される海賊達。

(海賊船船長①:女)
   よっ!ナギサ・エトワール、元気でな。

(海賊船船長②:女)
   アンタを抱けて良かったぜ。

(海賊船船長①:男装)
   伝説のナギサ・エトワールを好きなだけ抱けたんだ、いい冥土の土産だ。

(海賊船船長②:男装)
   アンタ、いい女だったぜ。

(海賊船船長①:男)
   早く男に慣れろよ、聞いたぞ(笑)


 ナギサ・エトワールと関わった海賊は一言残して連行された。
 しかし、ナギサ・エトワールには、ちょっとした作戦があった。
 そう、海賊船19隻を買い取っていたのだ。
 すぐさま手配したユニット体。
 それとユニット体と選び抜いたメンバーだけで航行できるように改造していた。

 海賊達が集められる。

(キャスタ星群ギルド本部ギルドマスター:男装 ハリス・クイント)
   お前らの処分が決定した。
   船員は鉱山送り。
   頭と側近は処刑だ。


 海賊船員達からは罵声が飛ぶが、観客からは大歓声が巻き起こる。

(海賊船船長①:男装)
   だろうな(ニヤッ)

(海賊船船長①:女)
   妥当だな(ニヤリ)

(海賊船船長②:女)
   まぁ、それだけのことはやったわな(ニヤッ)

(海賊船船長②:男装)
   その方が良いな(ニヤッ)

(海賊船船長①:男)
   鉱山送りよりマシだわ(ニヤッ)
 

(キャスタ星群ギルド本部ギルドマスター:男装 ハリス・クイント)
   処刑は7日後、処刑方法は公開で縛り首だ。


 その発表に観客は熱狂した。

(ナギサ・エトワール)
   では、極秘ミッションの準備しますか(ボソっ)


 7日後、予定通り処刑は実行された。

(ナギサ・エトワール)
   じゃあ、ミッションに入りますね。
 
(キャスタ星群ギルド本部ギルドマスター:男装 ハリス・クイント)
   あゝ、でも断ったら、即処刑な。

(ナギサ・エトワール)
   うん。
   断られたら、必要ないからね。


 そう言うと、ナギサ・エトワールは、
 19隻の船長と側近1名、男は側近を3名の遺体を引き取りに行った。

(ナギサ・エトワール)
   さてと、やりますか。
       【クリーン】
       【クリア】
       【エリアリボーン】


 身体が綺麗になり、タトゥーも消された状態で生き返らせる。

(海賊船船長①:女)
   ううっ……

(ナギサ・エトワール)
   はぁ~い♡お姉様♡

(海賊船船長①:女)
   えっ?

(海賊船船長①:男装)
   どういう事だ?

(海賊船船長:男)
   おいおい、死んだんじゃねぇ~のか?

(ナギサ・エトワール)
   はーい♡お兄様♡

(海賊船船長:男)
   な、ナギサ・エトワール、どうしてだ?死んだのか?

(ナギサ・エトワール)
   そうなんよ(笑)

(海賊船船長②:男装)
   そんなわけないだろう。

(海賊船船長②:女)
   見たところ、一部を除いて、船長と側近だけだが。

(ナギサ・エトワール)
   実は……もう一回死ぬ?

(海賊一同)
   なんでだよ!

(ナギサ・エトワール)
   あはは、嘘、嘘。
   力を貸して欲しいの。

(海賊船船長①:女)
   力を貸せと言われてもなぁ……
   アンタみたいに無敵ではないぞ?

(ナギサ・エトワール)
   それは知ってる(ニヤッ)

(海賊船船長②:女)
   そこは自分で言うんだ。

(ナギサ・エトワール)
   でも、ひとりじゃ出来ることは知れてるんよ。
   だから、仲間が欲しい。
   海賊パトロールができる仲間が。

(海賊船船長:男)
   俺たちに犬になれと。

(ナギサ・エトワール)
   そうだよ。
   その代わり、生活を保証する。
   身体のタトゥーも消した。
   名前も新しいのを用意した。
   貴方達の海賊としての経験と情報網が欲しい。
  
(海賊船船長②:男装)
   嫌と言ったら?

(ナギサ・エトワール)
   もう一度、死んでもらう。
   本来はもう存在しない人物になってるから、
   断るなら、要らない。

(海賊船船長①:女)
   なんでオレ達なんだ?

(ナギサ・エトワール)
   気に入ったからだよ、お姉様♡

(海賊船船長:男)
   俺はなんでだ?

(ナギサ・エトワール)
   アンタは私の"ハジメテ"を奪ったんだから、責任取ってよ。

(海賊船船長②:男装)
   ぶっ!気に入った。
   オレはその話、乗った。

(海賊船船長:男)
   まぁ、そういう事なら責任取るしかねぇ~わな、乗った(半笑)

(ナギサ・エトワール)
   後は?

(海賊船船長①:女)
   負けたよ、乗った。
   私が乗るんだ、ウチの連中は文句ねぇ~な!

(海賊船船長①軍団)
   はい!姐さん!

(海賊船船長②:女)
   タトゥーは入れても良いのか?

(ナギサ・エトワール)
   前と同じでなければ。
   せっかく変えたのに、タトゥーでバレたら意味ないから。
   海賊連中もそうだけど、堅気にもね。

(海賊船船長①:男装)
   アンタが堅気って言うか(笑)
   しかし船は?

(ナギサ・エトワール)
   使いやすいと思ったから、買い取った。
   ただ、外装は改装した、"如何にも"仕様なんで、まるバレだから。
   それに、間違って砲撃されても意味ないし。

(海賊船船長①:女)
   それもそうだ。
   まぁ、どんな船になったか楽しみだがな。


 話はついた。
 ナギサ・エトワールの仲間になる事で一致した。

(ナギサ・エトワール)
   じゃあ、これが新しい名前と冒険者カードね。
   ギルド規定も適用されるから、気をつけてね。

(海賊船船長①:女)
   分かった。


 ナギサ・エトワールは全員に冒険者カードを配った。

 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~

トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。 旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。 この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。 こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

処理中です...