酔っぱらい の 戯言

召喚された酔っ払い01

［今日も酒が美味い]

[そろそろ帰るか]

仕事帰りに居酒屋で呑んだあと暗い夜道を歩いていたら突然に電信柱が光を放って俺は目をつぶってしまった。

[うーん]

目を開けるとそこは何かの倉庫の中で床には魔方陣のようなものが描かれていた

[御主には魔王を倒して欲しいのじゃ]

なんだか会社の上司の様な目つきで上から目線でおかしな事を言う女性がいた。

[は？なに言ってんの？]

[姫様、まだ来たばかりでしので‥‥、]

なんだか姫様とかの隣に居る腹が出た爺さんが何か姫様の耳元に息を吹きかけているようだ。
いいなーあんな若い娘さんと犯罪だぞ
実にうらやま‥けしからん

[えー、はじめまして、私はこの国の魔法騎士団を束ねていますシールです、よれしくお願いしますね]

[ココは異世界です、異世界の方々は我々凡人とは違い超人的な、まさに勇者と呼ばれる力をお持ちです、是非、魔王を倒して世界に平穏な日々を過ごせる力をお貸しください。]

[まずは各個人の能力を確認致しますのでこちらにお並びください]

周囲を見渡すと10人くらいいるようだ

子供もいれば婆さんもいるな

[では姫様、お願いします]

なんだ姫っていう女が調べるのか

次々と列が進んでいき最後は俺の番になった

[勇者様は皆お強い、貴方で最後ですね]

[は？なんじゃコレは‥‥、爺、どうゆう事じゃ]

[ハズレですな、たまにはハズレもあるでしょう]

俺はハズレだってさ

[このハズレは見とうない、即刻処刑じゃ即刻処刑して消しさるのじゃ]

[お待ちください姫さま、処刑では他の勇者様に失礼がおよぶやもしれませぬ]

[追放がよろしいかと]

[爺、そうじゃな、ゴミは森に捨てるのじゃ]

姫は呪文を唱えた

[どこがいいじゃろな、魔王の森がイイな魔王の森なら骨も残らんじゃろう]

俺は一瞬で暗い藪の中に飛ばされてしまった

[俺は夢でも見てるんかな]

朝になれば元通りだろう

おやすみなさい


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[よれしくお願いします]
酔っぱらいには、そのように聞こえるってことですよ
そもそも誰かがなんか喋ってるぅーくらいしかないですもん