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デートには緊張感が大切なの
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地獄とも天国とも呼称し難い、タッチの差で地獄みたいな時間は僅か数分で終焉を迎えた。
充実の笑みを浮かべるホクホクの沼尻さんを後ろから追い掛け、下を向いても見上げてもバッドエンドという悪夢の階段を上り切り、やって来たのは駅から少し歩いたファッションビル。
この辺りは若者、というかチャラい奴がウロウロしているから、下手すればナンパの一つや二つは避けられないと思っていたが。
どういうわけか、駅から目的地へ向かう道中で沼尻さんが声を掛けられることは無かった。
沼尻さん、見てくれだけに限ればちょっとキツそうというか、冷たい印象があるからな。それも原因なのかも。
「よーし、遊ぶぞ~……!」
「気合入ってるね」
「だって、男の子とこういうところ来たこと無かったし……ずっと憧れたの!」
嘘を吐くな。それほど初心な女が電車で露出に走るわけあるか。固定観念ではない。俺は常識を説いているんだ。
この間も若干目つきが悪く、言葉とは裏腹になんだか怒っているようにも見える。
でも俺には分かる。さっきの件で興奮しているだけだ。鼻息荒いもん。
さて、沼尻さんご希望のファッションビルである。色々なお店が入っており、お目当ては服ではないようだ。エスカレーターを下り地下一階へ。
「音楽好きなの?」
「ロックとか結構好きだよ。森下くんもいっつも教室で音楽聴いてるよね」
「好きなアーティストがいてさ。地元が一緒で応援してるんだ」
「あれ、お家こっちじゃないの?」
「京都。小4のとき引っ越したからほとんど記憶無いけどね。方言も無いし」
「へー……そうなんだぁ」
出逢って二日目にして、ようやく初めて普通の会話が成り立った。これで良いんだよこれで。余計なことばっかりだ今の今まで。
流行りのストリーミングやレンタルで済ませるのではなく、わざわざCDショップまで買いに来るなんて。結構本格的だな。
昨日も本屋で見掛けたとき、音楽雑誌を読んでたんだっけ。階段露出の隠れ蓑にされてたけど。
「あった!」
「沼尻さんも好きなんだ、このバンド」
「えっ、森下くんも?」
「ボーカルが同じとこの出身でさ」
「わあ! 意外な共通点っ!」
花がパッと咲いたようにニッコリ笑う沼尻さん。先ほどの乱痴気ぶりが嘘のようだ。こうしているうちは真っ当な美少女なのに、どうして。
音楽鑑賞は俺の数少ない趣味でもある。偶々動画サイトでMVを見掛けて、以来このバンドのファンなのだ。
ギターボーカルの篠崎さんは俺と同郷で、密かに応援している。ライブは行ったこと無いけど。
「ギターの玲奈ちゃんが可愛いんだよね~」
「ライブ映像とか凄いよね。メチャクチャ小っちゃいのにすっごい暴れて、しかもギター超上手いっていう」
「それねっ! ベースの伊東さんもクールでカッコいいし……! でもやっぱり一番は……」
「篠崎さんの声だよね」
「分かる~~!!」
すっかり意気投合し、二人揃ってモニターに流れるライブ映像の釘付けになっている。陰キャとノーパンが奇跡の対バンだ。
音楽好き、しかも同じバンドが好きだなんて。こんなの、ただ嬉しいだけじゃないか。憧れの沼尻さんと共通の趣味で盛り上がるなんて、夢にまで見た光景だ。
「ライブDVD買っちゃおっかな……森下くんは?」
「俺は良いや。お金無いし」
「あっ……もしかして、昨日の傘……」
「贅沢しない主義だから。あの傘のほうがよっぽど有意義な買い物だったよ」
「…………だった?」
「なにか気になる点でも?」
「なっ、なんでもございませぬ……ッ」
痛烈な一撃に沼尻さんは顔を引き攣らせる。こればかりは俺に非があった。話の腰を折るべきではなかった。でも意識しないのは無理。不可能。
沼尻さんの変態的思考から察するに、むしろ傘なんて無いほうが良かったのだ。雨でワイシャツが透けて逆に興奮するとか考えていたのだろう。
でも、あのとき傘を買わなかったら。今こうして会話を弾ませ、同じ趣味を共有して、ましてや友達なんて間柄にもなることは無かった。
憧れの沼尻さんと放課後デート。手放しで喜べない自分が情けない。原因は一方的に彼女にあるとはいえ、こちらにも多少の非はある。
「じ、じゃあそのお詫びってことで……あたしがDVD買うから、今度の休みの日に、家で一緒に観ようよ! それまで大事に取っておくから」
「……沼尻さんの家で?」
「そうっ! 森下くんご近所だし、大して遠出にもならないでしょ? それに……こういうの、友達みたいで良いなぁって……えへへっ……」
口元をムズムズと泳がせ平置きのDVDを手に取る。時折飛んで来る上目遣いは背後のポスターではなく俺に向けられていると、気付かない筈も無い。
(か、可愛い……ッ)
彼女は分かっていないのだろうか。いくら共通の趣味があるとはいえ、それを口実に自宅へ招こうなどと、思春期真っ盛りの高校生男女にとって当たり前の出来事ではない。
分からない。沼尻さんは本当に、俺のことを友達だと認識しているのか。それとも自身の欲求を満たすための都合の良い存在だと割り切っているのか。
……前者、なんだろうな。やっぱり、
昨日からこの場へ至るまで、沼尻さんは一度も嘘を吐いていない。欲望に極めて忠実だ。偽りだらけの鉄壁モードは既に解除されている。
こんなに顔を真っ赤にして必死に言葉を紡ぐ姿を前に、冗談でも適当な返しは出来ない。
少なくとも目の前に立つ彼女は、俺にとって理想の女の子以外の何物でもないのだから。
「……い、良いよ。傘の件はともかく、俺も本当は観たかったし」
「ほんとにっ!? や、やった……! ありがと、森下くん……っ!」
内から込み上げるような至福の笑みと共に、沼尻さんはDVD片手にレジへと向かう。心なしか足取りは軽い。
友達、か。友達ね。
噛み合っているのかどうなのか。
こんな複雑な思いを抱くくらいなら、最初の提案を素直に受け入れていれば良かったかも。なんて、ちょっと浅い考えだろうか。
ビニール袋を引っ提げ沼尻さんが戻って来た。今度は他の店に用事があるそうで、このままエスカレーターを使って上の階を目指す。
すっかり舞い上がっている俺は、ここへ辿り着くまでの苦労も忘れ「他にはどんなバンドが好きなの?」「自分で楽器とか弾かないの?」「軽音部でも入れば良かったのに」と在り来たりな質問を浮かべ脳内リハーサルを繰り返す。
「……森下くん、先に乗って?」
「えっ。良いけど」
このファッションビルのエスカレーターは上りと下りが交錯するような作りになっていて、角度もそれなりにある。高い建物だから距離も長い。
この時間帯は女子高生をはじめ若い女性が多く、ちょっと目線を上げようものなら余計なものが見えてしまいそうだ。
……って、しまった。これが理由かッ!
「駄目駄目ッ! 俺が後ろ!」
「だ、大丈夫っ! ちゃんと鞄で抑えるから! 本当に見せるつもりは無いから! あくまでもスリル、スリルを楽しむだけなのっ! ねっ!?」
「信用ならん!」
言葉通りに受け取ったとしても、沼尻さんの意志とは関係無くふとした拍子に覗かれてしまう可能性は高い。
エスカレーターで繰り広げられる後列の取り合い。俺が駆け足で彼女の背後を取れば、沼尻さんも応戦し後ろへ降りていく。
終わりの見えないポジション争いが始まった。二人とも後ろに立ちたがるから、長いこと乗っているのに全然上に進まない。
そうだ。CDショップはこのビルじゃなくても近くにもう一つある。沼尻さん、この長いエスカレーターを楽しむために敢えて選びやがったな。
せっかく良い雰囲気になり掛けたのに。結局、彼女の行動規範はいつも決まっているのだ。
「なっ、中々やるね森下くん……っ!」
「ハァ、ハァッ……いい加減諦めろォ……ッ!」
「ハァ、ハァー……そ、そっちこそぉ……!」
お互い体力の限界が近い。エスカレーターってこんなに疲れる乗り物だったんだ。知らなかった。知りたくなかった。
充実の笑みを浮かべるホクホクの沼尻さんを後ろから追い掛け、下を向いても見上げてもバッドエンドという悪夢の階段を上り切り、やって来たのは駅から少し歩いたファッションビル。
この辺りは若者、というかチャラい奴がウロウロしているから、下手すればナンパの一つや二つは避けられないと思っていたが。
どういうわけか、駅から目的地へ向かう道中で沼尻さんが声を掛けられることは無かった。
沼尻さん、見てくれだけに限ればちょっとキツそうというか、冷たい印象があるからな。それも原因なのかも。
「よーし、遊ぶぞ~……!」
「気合入ってるね」
「だって、男の子とこういうところ来たこと無かったし……ずっと憧れたの!」
嘘を吐くな。それほど初心な女が電車で露出に走るわけあるか。固定観念ではない。俺は常識を説いているんだ。
この間も若干目つきが悪く、言葉とは裏腹になんだか怒っているようにも見える。
でも俺には分かる。さっきの件で興奮しているだけだ。鼻息荒いもん。
さて、沼尻さんご希望のファッションビルである。色々なお店が入っており、お目当ては服ではないようだ。エスカレーターを下り地下一階へ。
「音楽好きなの?」
「ロックとか結構好きだよ。森下くんもいっつも教室で音楽聴いてるよね」
「好きなアーティストがいてさ。地元が一緒で応援してるんだ」
「あれ、お家こっちじゃないの?」
「京都。小4のとき引っ越したからほとんど記憶無いけどね。方言も無いし」
「へー……そうなんだぁ」
出逢って二日目にして、ようやく初めて普通の会話が成り立った。これで良いんだよこれで。余計なことばっかりだ今の今まで。
流行りのストリーミングやレンタルで済ませるのではなく、わざわざCDショップまで買いに来るなんて。結構本格的だな。
昨日も本屋で見掛けたとき、音楽雑誌を読んでたんだっけ。階段露出の隠れ蓑にされてたけど。
「あった!」
「沼尻さんも好きなんだ、このバンド」
「えっ、森下くんも?」
「ボーカルが同じとこの出身でさ」
「わあ! 意外な共通点っ!」
花がパッと咲いたようにニッコリ笑う沼尻さん。先ほどの乱痴気ぶりが嘘のようだ。こうしているうちは真っ当な美少女なのに、どうして。
音楽鑑賞は俺の数少ない趣味でもある。偶々動画サイトでMVを見掛けて、以来このバンドのファンなのだ。
ギターボーカルの篠崎さんは俺と同郷で、密かに応援している。ライブは行ったこと無いけど。
「ギターの玲奈ちゃんが可愛いんだよね~」
「ライブ映像とか凄いよね。メチャクチャ小っちゃいのにすっごい暴れて、しかもギター超上手いっていう」
「それねっ! ベースの伊東さんもクールでカッコいいし……! でもやっぱり一番は……」
「篠崎さんの声だよね」
「分かる~~!!」
すっかり意気投合し、二人揃ってモニターに流れるライブ映像の釘付けになっている。陰キャとノーパンが奇跡の対バンだ。
音楽好き、しかも同じバンドが好きだなんて。こんなの、ただ嬉しいだけじゃないか。憧れの沼尻さんと共通の趣味で盛り上がるなんて、夢にまで見た光景だ。
「ライブDVD買っちゃおっかな……森下くんは?」
「俺は良いや。お金無いし」
「あっ……もしかして、昨日の傘……」
「贅沢しない主義だから。あの傘のほうがよっぽど有意義な買い物だったよ」
「…………だった?」
「なにか気になる点でも?」
「なっ、なんでもございませぬ……ッ」
痛烈な一撃に沼尻さんは顔を引き攣らせる。こればかりは俺に非があった。話の腰を折るべきではなかった。でも意識しないのは無理。不可能。
沼尻さんの変態的思考から察するに、むしろ傘なんて無いほうが良かったのだ。雨でワイシャツが透けて逆に興奮するとか考えていたのだろう。
でも、あのとき傘を買わなかったら。今こうして会話を弾ませ、同じ趣味を共有して、ましてや友達なんて間柄にもなることは無かった。
憧れの沼尻さんと放課後デート。手放しで喜べない自分が情けない。原因は一方的に彼女にあるとはいえ、こちらにも多少の非はある。
「じ、じゃあそのお詫びってことで……あたしがDVD買うから、今度の休みの日に、家で一緒に観ようよ! それまで大事に取っておくから」
「……沼尻さんの家で?」
「そうっ! 森下くんご近所だし、大して遠出にもならないでしょ? それに……こういうの、友達みたいで良いなぁって……えへへっ……」
口元をムズムズと泳がせ平置きのDVDを手に取る。時折飛んで来る上目遣いは背後のポスターではなく俺に向けられていると、気付かない筈も無い。
(か、可愛い……ッ)
彼女は分かっていないのだろうか。いくら共通の趣味があるとはいえ、それを口実に自宅へ招こうなどと、思春期真っ盛りの高校生男女にとって当たり前の出来事ではない。
分からない。沼尻さんは本当に、俺のことを友達だと認識しているのか。それとも自身の欲求を満たすための都合の良い存在だと割り切っているのか。
……前者、なんだろうな。やっぱり、
昨日からこの場へ至るまで、沼尻さんは一度も嘘を吐いていない。欲望に極めて忠実だ。偽りだらけの鉄壁モードは既に解除されている。
こんなに顔を真っ赤にして必死に言葉を紡ぐ姿を前に、冗談でも適当な返しは出来ない。
少なくとも目の前に立つ彼女は、俺にとって理想の女の子以外の何物でもないのだから。
「……い、良いよ。傘の件はともかく、俺も本当は観たかったし」
「ほんとにっ!? や、やった……! ありがと、森下くん……っ!」
内から込み上げるような至福の笑みと共に、沼尻さんはDVD片手にレジへと向かう。心なしか足取りは軽い。
友達、か。友達ね。
噛み合っているのかどうなのか。
こんな複雑な思いを抱くくらいなら、最初の提案を素直に受け入れていれば良かったかも。なんて、ちょっと浅い考えだろうか。
ビニール袋を引っ提げ沼尻さんが戻って来た。今度は他の店に用事があるそうで、このままエスカレーターを使って上の階を目指す。
すっかり舞い上がっている俺は、ここへ辿り着くまでの苦労も忘れ「他にはどんなバンドが好きなの?」「自分で楽器とか弾かないの?」「軽音部でも入れば良かったのに」と在り来たりな質問を浮かべ脳内リハーサルを繰り返す。
「……森下くん、先に乗って?」
「えっ。良いけど」
このファッションビルのエスカレーターは上りと下りが交錯するような作りになっていて、角度もそれなりにある。高い建物だから距離も長い。
この時間帯は女子高生をはじめ若い女性が多く、ちょっと目線を上げようものなら余計なものが見えてしまいそうだ。
……って、しまった。これが理由かッ!
「駄目駄目ッ! 俺が後ろ!」
「だ、大丈夫っ! ちゃんと鞄で抑えるから! 本当に見せるつもりは無いから! あくまでもスリル、スリルを楽しむだけなのっ! ねっ!?」
「信用ならん!」
言葉通りに受け取ったとしても、沼尻さんの意志とは関係無くふとした拍子に覗かれてしまう可能性は高い。
エスカレーターで繰り広げられる後列の取り合い。俺が駆け足で彼女の背後を取れば、沼尻さんも応戦し後ろへ降りていく。
終わりの見えないポジション争いが始まった。二人とも後ろに立ちたがるから、長いこと乗っているのに全然上に進まない。
そうだ。CDショップはこのビルじゃなくても近くにもう一つある。沼尻さん、この長いエスカレーターを楽しむために敢えて選びやがったな。
せっかく良い雰囲気になり掛けたのに。結局、彼女の行動規範はいつも決まっているのだ。
「なっ、中々やるね森下くん……っ!」
「ハァ、ハァッ……いい加減諦めろォ……ッ!」
「ハァ、ハァー……そ、そっちこそぉ……!」
お互い体力の限界が近い。エスカレーターってこんなに疲れる乗り物だったんだ。知らなかった。知りたくなかった。
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