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第3部 私達でなければならない
ルーゲン師は素晴らしい
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バルツはなにも言っていないのに心の中で同じ声が再生され、それからバルツは口を開いた。
「お前が嫌がろうとも俺はずっと同じことを言い続ける。お前にはそれが必要だ。たとえ延々と拒絶し否定し続けるとしてもな」
この人は本気でこれをやり続けるつもりだとジーナは天を仰いだ。
自分を龍と無理矢理結びつけようとする狂信的な行い。無意味な接続。
「……なぜそこまで私と龍に拘るのですか?」
「お前が龍に拘り続けているからだ」
心臓を痛めながらもジーナは顔を正面に戻した。
「その癖お前は龍を否定し拒絶し続けているからな。そうでもなければこんな面倒なことなどせん……まぁいいそのうち分かるだろう」
「いつの日か気付く時がくるとかいうやつですね」
我ながら嫌な声で返したなと思っているとバルツは苦笑いする。
「心に刻んでくれれば結構だ。相応しい時に必ず俺の言葉の正しさは光り輝くはずだ。お前は龍に対して大きな力を働きかけられると俺は見る。今回のソグ僧や親戚連中がお前を排斥しようとしているのもその影響力を恐れているのかもしれない。龍の護衛であるジーナは、龍となにか関係のある力を有しているのではないか、と。直接的にはそんなことは言われたことは無いがそう警戒し、そのように働きかけたのはあの方だろうな」
明言せずに寂しげに言うバルツの気持ちにお構いなしにジーナは呟いた。
「……ルーゲン師ですね」
首を振りながらバルツは窓に目をやりながら言う。
「彼は遠いところに行かれてしまった。お前を遠ざけるように動いているのは彼だろう。最近俺とも会うことがなくなったからな」
「そうでしょうね」
ジーナも窓辺の方へ目をやる、というよりかはいつもルーゲンがいた場所の角度を見つめた。
三人の位置は取り決めがあったわけでは無いが不変のものであった。
ジーナとバルツは向かい合いに座りルーゲンはバルツの左前斜め隣に位置につく。
正三角形にはならないがこの安定的な位置関係は居心地が良かったな、とジーナは思いだしバルツもまたいま気が付いた。
永遠になくなったからこそ、理解した。
「こうやって三人で一室に集まり講義を受けていた頃が懐かしいな。まぁこう懐かしがっていても、なお前は何も変わってはいない」
「バルツ様もお変わりありませんしね」
「おうそうだ。俺は変わらんぞ。だけどルーゲン師は大きく変わる、化けるほどにな。彼は龍の婿となる。ひとつの龍となるものだ」
その言葉を聞くとジーナは心臓の音が一度大きく弾け眼前の光景が変わる、ここは龍の休憩所だ。
階段を登りきろうとするルーゲンの後姿が見える。祭壇前の広場が現れた。
広場の先に扉がありルーゲンがそこを目指して歩き続ける。ジーナは手を伸ばして止めようとするも手が出てこない。
呼びかけようとするも声が出ない。あなたは行ってはいけない。私が行くのだから。何も出来ずジーナはただ思うことしかできなかった。
思うことは一つだけでありジーナは思えば自分は変わっていない、たったひとつのことだけのためにここまで来て生きてきたことを再確認し、声もなく叫んだ。
私は、私が、龍に会わなければならないのだから。今度こそ……
「龍の祭壇を婿となるものが訪れるわけですが、それはどのようにして始められたのでしたっけ?」
ルーゲンの光景を無理矢理消したジーナはバルツに尋ねた。
「なんだお前は。やっぱりルーゲン師の講義をロクに聞いていなかったようだな。それにどうした? 急に興味でも芽生えだしたわけか?」
「とても教わりたい気分になりました。いまの私には必要な知識です」
軽口混じりで答えていたバルツの表情が硬くなり返事に詰まり沈黙した。言葉を選んでいるのか思考をまとめているのか。
「いいだろう。まずこれは龍の始祖様以来のことだ」
空から槍が降ってきそうだな、といった冗談が来るかと思いきや、一切の揶揄もなくバルツは語り出した。
まさか私の気付きだと勘違いしているのだろうか、とジーナは不安ながらも口に出さずに話を聞く。
「よって始祖様以後はこのようなことは行われてはいない。それは導くものという役目が設けられていない以上そうなるのも自然のことであったからな。歴代龍后様は導くものという役目ではなく、戦乱の際に導くものは現れる、とそういった解釈だ」
「つまり今の時代というわけですね」
「そういうことだ。この戦争は始祖様の戦いの再演であるというのが公式的な見解だ。そうであるからこそ導くものという役目が復活しルーゲン師がその役目に付き、そして婿となるのも自然な流れであろう。だが、ただな決定的に違う点があるそれは性別が逆だということだ」
「そうですか」
ジーナは意外さを感じるどころか、どこか腑に落ちる感覚があった。
「すると龍祖様が男でありその時の導くものが女であったと?」
「その通りだ。外から来たものには奇異に聞こえるだろうがかつての軍師役でもある導くものは女であり、献策を用いられた始祖様が内乱を鎮めたのだ。もともと初代龍后様は中央の豪族の出自であられてな、その一族の力は内乱後の国家安泰のためにも必要であったから両者ともに素晴らしい条件での婚姻となったわけだ」
「その龍の婿……ではなく当時の龍の嫁がもしかして中央の大臣の先祖なのでは?」
「おいおい落ち着け。お二人の子孫は龍の一族に決まっているだろう。だがその勘は少し当たってはいる。つまりは龍后様の一族が中央の大臣となり要職に就いたわけでな。その血脈にルーゲン師がおられるわけだ」
ジーナの中で何かが音を立て、それから静けさが鳴った。
「これは有名な話……いやお前は知るはずもないだろうが、ルーゲン師は導くものの末裔であるものの末の末であり、まず有り得ない順番にいる。それでも千載一遇の機会ともいうべきか、かつては男子が不在ということで大臣家の後継者となるはずであったが、儚く逃してしまうことがあったとのことだ」
ジーナはその静けさの中でルーゲンの出会いから別れまでの声を思い出し聞いていた。
しかしどれだけ声を再生させても静けさは消えなかった。
「血筋的に最も遠いところにおり、境遇的に最も低いところにいたルーゲン師だが、ついにあそこにまで辿り着いたわけだ。試練を乗り越え大きく一周してここに大臣を超えて龍の婿にまで登りつめたと言えよう。繰り返すがルーゲン師は最も変わったな」
風の囁きのような声の中でジーナは掌にあの日のルーゲンの掌の温もりが甦り、それから消えていく。
声もまた遠ざかる風の音のように流れ掌も少しずつ冷めていき、やがてよく知る自分だけの体温だけとなった。
「……」
「どうした?」
「……素晴らしい」
ジーナは感嘆を込めて言う。
「やはりルーゲン師は……素晴らしい人だ。私とは全然違う」
「なにを当たり前のことを。お前は自分とルーゲン師が同じだとでも夢想していたのか?」
「いいえそんな。私はルーゲン師とは違います、違うのですよ」
「お前が嫌がろうとも俺はずっと同じことを言い続ける。お前にはそれが必要だ。たとえ延々と拒絶し否定し続けるとしてもな」
この人は本気でこれをやり続けるつもりだとジーナは天を仰いだ。
自分を龍と無理矢理結びつけようとする狂信的な行い。無意味な接続。
「……なぜそこまで私と龍に拘るのですか?」
「お前が龍に拘り続けているからだ」
心臓を痛めながらもジーナは顔を正面に戻した。
「その癖お前は龍を否定し拒絶し続けているからな。そうでもなければこんな面倒なことなどせん……まぁいいそのうち分かるだろう」
「いつの日か気付く時がくるとかいうやつですね」
我ながら嫌な声で返したなと思っているとバルツは苦笑いする。
「心に刻んでくれれば結構だ。相応しい時に必ず俺の言葉の正しさは光り輝くはずだ。お前は龍に対して大きな力を働きかけられると俺は見る。今回のソグ僧や親戚連中がお前を排斥しようとしているのもその影響力を恐れているのかもしれない。龍の護衛であるジーナは、龍となにか関係のある力を有しているのではないか、と。直接的にはそんなことは言われたことは無いがそう警戒し、そのように働きかけたのはあの方だろうな」
明言せずに寂しげに言うバルツの気持ちにお構いなしにジーナは呟いた。
「……ルーゲン師ですね」
首を振りながらバルツは窓に目をやりながら言う。
「彼は遠いところに行かれてしまった。お前を遠ざけるように動いているのは彼だろう。最近俺とも会うことがなくなったからな」
「そうでしょうね」
ジーナも窓辺の方へ目をやる、というよりかはいつもルーゲンがいた場所の角度を見つめた。
三人の位置は取り決めがあったわけでは無いが不変のものであった。
ジーナとバルツは向かい合いに座りルーゲンはバルツの左前斜め隣に位置につく。
正三角形にはならないがこの安定的な位置関係は居心地が良かったな、とジーナは思いだしバルツもまたいま気が付いた。
永遠になくなったからこそ、理解した。
「こうやって三人で一室に集まり講義を受けていた頃が懐かしいな。まぁこう懐かしがっていても、なお前は何も変わってはいない」
「バルツ様もお変わりありませんしね」
「おうそうだ。俺は変わらんぞ。だけどルーゲン師は大きく変わる、化けるほどにな。彼は龍の婿となる。ひとつの龍となるものだ」
その言葉を聞くとジーナは心臓の音が一度大きく弾け眼前の光景が変わる、ここは龍の休憩所だ。
階段を登りきろうとするルーゲンの後姿が見える。祭壇前の広場が現れた。
広場の先に扉がありルーゲンがそこを目指して歩き続ける。ジーナは手を伸ばして止めようとするも手が出てこない。
呼びかけようとするも声が出ない。あなたは行ってはいけない。私が行くのだから。何も出来ずジーナはただ思うことしかできなかった。
思うことは一つだけでありジーナは思えば自分は変わっていない、たったひとつのことだけのためにここまで来て生きてきたことを再確認し、声もなく叫んだ。
私は、私が、龍に会わなければならないのだから。今度こそ……
「龍の祭壇を婿となるものが訪れるわけですが、それはどのようにして始められたのでしたっけ?」
ルーゲンの光景を無理矢理消したジーナはバルツに尋ねた。
「なんだお前は。やっぱりルーゲン師の講義をロクに聞いていなかったようだな。それにどうした? 急に興味でも芽生えだしたわけか?」
「とても教わりたい気分になりました。いまの私には必要な知識です」
軽口混じりで答えていたバルツの表情が硬くなり返事に詰まり沈黙した。言葉を選んでいるのか思考をまとめているのか。
「いいだろう。まずこれは龍の始祖様以来のことだ」
空から槍が降ってきそうだな、といった冗談が来るかと思いきや、一切の揶揄もなくバルツは語り出した。
まさか私の気付きだと勘違いしているのだろうか、とジーナは不安ながらも口に出さずに話を聞く。
「よって始祖様以後はこのようなことは行われてはいない。それは導くものという役目が設けられていない以上そうなるのも自然のことであったからな。歴代龍后様は導くものという役目ではなく、戦乱の際に導くものは現れる、とそういった解釈だ」
「つまり今の時代というわけですね」
「そういうことだ。この戦争は始祖様の戦いの再演であるというのが公式的な見解だ。そうであるからこそ導くものという役目が復活しルーゲン師がその役目に付き、そして婿となるのも自然な流れであろう。だが、ただな決定的に違う点があるそれは性別が逆だということだ」
「そうですか」
ジーナは意外さを感じるどころか、どこか腑に落ちる感覚があった。
「すると龍祖様が男でありその時の導くものが女であったと?」
「その通りだ。外から来たものには奇異に聞こえるだろうがかつての軍師役でもある導くものは女であり、献策を用いられた始祖様が内乱を鎮めたのだ。もともと初代龍后様は中央の豪族の出自であられてな、その一族の力は内乱後の国家安泰のためにも必要であったから両者ともに素晴らしい条件での婚姻となったわけだ」
「その龍の婿……ではなく当時の龍の嫁がもしかして中央の大臣の先祖なのでは?」
「おいおい落ち着け。お二人の子孫は龍の一族に決まっているだろう。だがその勘は少し当たってはいる。つまりは龍后様の一族が中央の大臣となり要職に就いたわけでな。その血脈にルーゲン師がおられるわけだ」
ジーナの中で何かが音を立て、それから静けさが鳴った。
「これは有名な話……いやお前は知るはずもないだろうが、ルーゲン師は導くものの末裔であるものの末の末であり、まず有り得ない順番にいる。それでも千載一遇の機会ともいうべきか、かつては男子が不在ということで大臣家の後継者となるはずであったが、儚く逃してしまうことがあったとのことだ」
ジーナはその静けさの中でルーゲンの出会いから別れまでの声を思い出し聞いていた。
しかしどれだけ声を再生させても静けさは消えなかった。
「血筋的に最も遠いところにおり、境遇的に最も低いところにいたルーゲン師だが、ついにあそこにまで辿り着いたわけだ。試練を乗り越え大きく一周してここに大臣を超えて龍の婿にまで登りつめたと言えよう。繰り返すがルーゲン師は最も変わったな」
風の囁きのような声の中でジーナは掌にあの日のルーゲンの掌の温もりが甦り、それから消えていく。
声もまた遠ざかる風の音のように流れ掌も少しずつ冷めていき、やがてよく知る自分だけの体温だけとなった。
「……」
「どうした?」
「……素晴らしい」
ジーナは感嘆を込めて言う。
「やはりルーゲン師は……素晴らしい人だ。私とは全然違う」
「なにを当たり前のことを。お前は自分とルーゲン師が同じだとでも夢想していたのか?」
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