240 / 313
第3部 私達でなければならない
食ってよいと言ったら?
しおりを挟む
言いながらヘイムは花弁をジーナの手に乗せる。
「えっ私が食べるのですか?」
「そんなわけないだろうに。妾の口に入れるのだ。なんだその顔は当たり前だろう? さっきは指を入れたのだから今度はバラを入れる。そういうことだろうに」
どういうことだろうに、とジーナは呟きながらも青い花弁を指先で摘んだ。
「またそなたの指を噛んだら駄目か?」
「駄目です」
「不許可か。ではもうせぬ」
ヘイムの口が開きその中へ花弁を入れるその刹那にジーナは戦慄に似た何かを背中で感じるとヘイムと目が合いすぐに指を離すと、口が勢いよく閉まった。
上下の歯と歯がかち合う音は小さいというのにジーナの耳奥にまで残響となって伝わっていく。
「惜しい。いや冗談だ。指が出ていくまで待っておったぞ。それにしても花喰いか。これはこれでいいかもしれんな」
いまの戦慄は? とジーナは恐怖とは違うその感情について考えているとヘイムは新たにもう一つの花弁を抓み取った。
「そんなに旨いのですか?」
「その旨さの比較対象はそなたの指となのか?」
「そんなの比べるまでもない」
「そうか! 自分の指の方が圧倒的だというのだな。大した男だな」
「私はそんな妙な自信を持つナルシストな男ではないです」
「そこは、どうだろうな、そなたは中々結構に……まぁいい、ほら」
なにがそうなのかと思っているとヘイムは青いバラを持ち上げておりジーナは目を見開いた。
「驚いてどうする? そなたにも食わせてやる」
「いえ、いらないです」
「ほれやっぱりそうではないか。さぞかし自分の指の味に自信があるようだな。妾にご自慢の指を咥えさせるだけある。あとでシオンに報告せねばなるまい」
「いただきます。薔薇の方が絶対に旨いので私の指の話はどうかご内密に」
慌ててそう言いながらジーナが座るとヘイムは満足げに頷く。
「分かればいい。妾だってな口の中に指を入れられたなんて妙な話をシオンにして困惑させたくはない。だがそなたの態度次第ではつい口が滑って言ってしまうかもしれぬ。つまりはこのことを言うか言うまいかの全てはそちらの態度にかかっているということだ。とりあえずこの場においてあまり不快な逆らい方をせぬようにな。つまり妾のご機嫌を取れということだ。そなたにとっては大変だろうから、やれ」
あなたの口にではなく龍の口に指を入れたのだが、と思うものの言えるはずもなくジーナは口を閉ざすと、それを肯定だと受け止めたヘイムは青薔薇を指をジーナの口へと更に近づける。
「念のためにもう一度聞くが、何故妾の口の中に指を入れた?」
答える気もないジーナは口を閉ざしたままであった。
「あい分かった。そなたが答えるわけがなかったな。もういい、口をあけよ」
薔薇の花の香りを感じると自動的に口が開きヘイムの指が入ってくるときにジーナは気が付いた。
なんで自分の手で食べますと言わなかったのか?
またこうも思った、ヘイムはどうして自分の指で食べさせようとするのか……口内に薔薇の匂いが広がると同時に顎に衝撃が来た。
「理由を言えぬのなら別にもうよい。同じことをするまでだ」
口内に指がそのままの意味で指しこまれている、とジーナは歯の先でヘイムの人差し指を感じながら狼狽する。
「頭を動かすではないぞ。指が傷ついてしまうからな」
眼の前の女が何を言っているのか分からぬまま口を開こうとするも顎の下には何かが……感触から左手首と分かるも押されているために大きく開くことができず、それどころか抵抗に精一杯な状況となった。
「そなたにはこれを噛み切れる力が、ある」
自分の言葉がここでどうして返ってくるのか? どうしてそんなことを言うのか? 聞いていたのか? とジーナは混乱しながらも口を開ける努力をしながら思った。
「ジーナは妾に喰われたがっていたのか? と妾は考察したところだ。間違えていても怒るではないぞ。元はと言えば何も言わず説明しないそなたが悪いのだからな」
いや聞いていなかったな、とジーナは思いまたなんでこの行動に繋がるのか分かるはずもなかった。
「人に喰われるという体験は、いや他の動物からだってそうだがしたことが無いからこの際やろうと思ってこうしたが……こんなものか食われるというのは。違うそうではないな……食わせると言った方が正解か。そうだな。自分の身を人に喰わせる。こんなことは初めてだ」
また意味不明なことをとジーナは改めて考える。頭を引けないし首を振ってはならない、どうする?
と呼吸をしてみると口の中で花の香りと知らない何かの匂いが広がった。
その何かが何かであることをジーナは分かっているのだが、考えないようにした。考えてはならない。絶対に駄目だ、と。
「今の状態でも痛くはないな」
下顎が押されている状況が続き歯は震え徐々に圧迫されており指は深めに噛まれているというのにヘイムの表情には苦痛を滲ませてはいなかった。
「このままもう少し噛まれても痛みは来なそうだな。どうしてだろうなジーナ。妾は我慢強くはないし、なにしろ痛いのなんて大嫌いな性分であるのに、何も感じんぞ」
歯が若干一段下がり指への食い込みがもっと深くなる。だけどまだヘイムには変化が生じない。
「おかしいな。もしかしたら……痛覚がもう麻痺しているとかはどうだ? だがそれではないか。今朝の寝起き後に足の上に本を落したら床を転がり回るほど痛がったからそれはないな。しかしこのままでは……」
ジーナへヘイムの左手首の力が増すのを顎で感じた。
「そなたの歯で妾の指は食い千切られてしまうな」
他人事のような声にジーナはヘイムを見ると軽く笑った。
「おいおいなんだその顔は。怯えるのではない。さっき同じ目をしていたが、変な話だな。自分の指を食わせる時も妾の指を食うときも同じ目をしおって。最初に手を、ではなく指を出したのはそっちだというのにな。しかしそなたは食わせたくもないし食いたくもないようだが、でも、なぁ、おい教えよ、もしくは考えてくれ、それはどうしてだ?」
奇妙な言葉であるのにジーナの頭は静かに思考が突然透き通った。どうして自分はこのまま口を閉じるのを拒絶しているのだろうか?
「なぁジーナ聞いてくれ。そのまま考えながら聞いてくれ。もしもな妾が食っていいと言ったらとしたら、そうだ肉を血を許可すると言ったらどうする? 逆であるのならな、妾ならなさっきそのこと言われたらな……そう許可をされたとしたらな……」
あの時は許可をしなかったが、もし次あるとしたら、私は許可をするのか?
そしてもしも……もしもヘイムが求め、両方が納得したとしたら……それよりもなによりも、自分はヘイムの指を……ヘイムをこのまま自分の……だがジーナの思考は結論に辿り着く前に口が開いてしまいまとまりかけていたなにかは胡散霧消してしまった。
その霧の向うにヘイムは苦笑いをしていた。
「冗談だ冗談。要はこんな仕返しだ。これに懲りたら二度と指を勝手に人の口の中に入れないことだな。おっこうしてみると中々に痛そうな歯痕であるな。ほほぉこれは確かに頑張れば噛み千切られてしまうかもしれぬな」
自らの指をまじまじと見つめながらヘイムはそう言うとジーナはその手を取り、自分の方へ引いた。
「これは私があなたを傷つけた痕です」
「なんだ? 所有権でも主張しているのか? まるで獣みたいだな」
「えっ私が食べるのですか?」
「そんなわけないだろうに。妾の口に入れるのだ。なんだその顔は当たり前だろう? さっきは指を入れたのだから今度はバラを入れる。そういうことだろうに」
どういうことだろうに、とジーナは呟きながらも青い花弁を指先で摘んだ。
「またそなたの指を噛んだら駄目か?」
「駄目です」
「不許可か。ではもうせぬ」
ヘイムの口が開きその中へ花弁を入れるその刹那にジーナは戦慄に似た何かを背中で感じるとヘイムと目が合いすぐに指を離すと、口が勢いよく閉まった。
上下の歯と歯がかち合う音は小さいというのにジーナの耳奥にまで残響となって伝わっていく。
「惜しい。いや冗談だ。指が出ていくまで待っておったぞ。それにしても花喰いか。これはこれでいいかもしれんな」
いまの戦慄は? とジーナは恐怖とは違うその感情について考えているとヘイムは新たにもう一つの花弁を抓み取った。
「そんなに旨いのですか?」
「その旨さの比較対象はそなたの指となのか?」
「そんなの比べるまでもない」
「そうか! 自分の指の方が圧倒的だというのだな。大した男だな」
「私はそんな妙な自信を持つナルシストな男ではないです」
「そこは、どうだろうな、そなたは中々結構に……まぁいい、ほら」
なにがそうなのかと思っているとヘイムは青いバラを持ち上げておりジーナは目を見開いた。
「驚いてどうする? そなたにも食わせてやる」
「いえ、いらないです」
「ほれやっぱりそうではないか。さぞかし自分の指の味に自信があるようだな。妾にご自慢の指を咥えさせるだけある。あとでシオンに報告せねばなるまい」
「いただきます。薔薇の方が絶対に旨いので私の指の話はどうかご内密に」
慌ててそう言いながらジーナが座るとヘイムは満足げに頷く。
「分かればいい。妾だってな口の中に指を入れられたなんて妙な話をシオンにして困惑させたくはない。だがそなたの態度次第ではつい口が滑って言ってしまうかもしれぬ。つまりはこのことを言うか言うまいかの全てはそちらの態度にかかっているということだ。とりあえずこの場においてあまり不快な逆らい方をせぬようにな。つまり妾のご機嫌を取れということだ。そなたにとっては大変だろうから、やれ」
あなたの口にではなく龍の口に指を入れたのだが、と思うものの言えるはずもなくジーナは口を閉ざすと、それを肯定だと受け止めたヘイムは青薔薇を指をジーナの口へと更に近づける。
「念のためにもう一度聞くが、何故妾の口の中に指を入れた?」
答える気もないジーナは口を閉ざしたままであった。
「あい分かった。そなたが答えるわけがなかったな。もういい、口をあけよ」
薔薇の花の香りを感じると自動的に口が開きヘイムの指が入ってくるときにジーナは気が付いた。
なんで自分の手で食べますと言わなかったのか?
またこうも思った、ヘイムはどうして自分の指で食べさせようとするのか……口内に薔薇の匂いが広がると同時に顎に衝撃が来た。
「理由を言えぬのなら別にもうよい。同じことをするまでだ」
口内に指がそのままの意味で指しこまれている、とジーナは歯の先でヘイムの人差し指を感じながら狼狽する。
「頭を動かすではないぞ。指が傷ついてしまうからな」
眼の前の女が何を言っているのか分からぬまま口を開こうとするも顎の下には何かが……感触から左手首と分かるも押されているために大きく開くことができず、それどころか抵抗に精一杯な状況となった。
「そなたにはこれを噛み切れる力が、ある」
自分の言葉がここでどうして返ってくるのか? どうしてそんなことを言うのか? 聞いていたのか? とジーナは混乱しながらも口を開ける努力をしながら思った。
「ジーナは妾に喰われたがっていたのか? と妾は考察したところだ。間違えていても怒るではないぞ。元はと言えば何も言わず説明しないそなたが悪いのだからな」
いや聞いていなかったな、とジーナは思いまたなんでこの行動に繋がるのか分かるはずもなかった。
「人に喰われるという体験は、いや他の動物からだってそうだがしたことが無いからこの際やろうと思ってこうしたが……こんなものか食われるというのは。違うそうではないな……食わせると言った方が正解か。そうだな。自分の身を人に喰わせる。こんなことは初めてだ」
また意味不明なことをとジーナは改めて考える。頭を引けないし首を振ってはならない、どうする?
と呼吸をしてみると口の中で花の香りと知らない何かの匂いが広がった。
その何かが何かであることをジーナは分かっているのだが、考えないようにした。考えてはならない。絶対に駄目だ、と。
「今の状態でも痛くはないな」
下顎が押されている状況が続き歯は震え徐々に圧迫されており指は深めに噛まれているというのにヘイムの表情には苦痛を滲ませてはいなかった。
「このままもう少し噛まれても痛みは来なそうだな。どうしてだろうなジーナ。妾は我慢強くはないし、なにしろ痛いのなんて大嫌いな性分であるのに、何も感じんぞ」
歯が若干一段下がり指への食い込みがもっと深くなる。だけどまだヘイムには変化が生じない。
「おかしいな。もしかしたら……痛覚がもう麻痺しているとかはどうだ? だがそれではないか。今朝の寝起き後に足の上に本を落したら床を転がり回るほど痛がったからそれはないな。しかしこのままでは……」
ジーナへヘイムの左手首の力が増すのを顎で感じた。
「そなたの歯で妾の指は食い千切られてしまうな」
他人事のような声にジーナはヘイムを見ると軽く笑った。
「おいおいなんだその顔は。怯えるのではない。さっき同じ目をしていたが、変な話だな。自分の指を食わせる時も妾の指を食うときも同じ目をしおって。最初に手を、ではなく指を出したのはそっちだというのにな。しかしそなたは食わせたくもないし食いたくもないようだが、でも、なぁ、おい教えよ、もしくは考えてくれ、それはどうしてだ?」
奇妙な言葉であるのにジーナの頭は静かに思考が突然透き通った。どうして自分はこのまま口を閉じるのを拒絶しているのだろうか?
「なぁジーナ聞いてくれ。そのまま考えながら聞いてくれ。もしもな妾が食っていいと言ったらとしたら、そうだ肉を血を許可すると言ったらどうする? 逆であるのならな、妾ならなさっきそのこと言われたらな……そう許可をされたとしたらな……」
あの時は許可をしなかったが、もし次あるとしたら、私は許可をするのか?
そしてもしも……もしもヘイムが求め、両方が納得したとしたら……それよりもなによりも、自分はヘイムの指を……ヘイムをこのまま自分の……だがジーナの思考は結論に辿り着く前に口が開いてしまいまとまりかけていたなにかは胡散霧消してしまった。
その霧の向うにヘイムは苦笑いをしていた。
「冗談だ冗談。要はこんな仕返しだ。これに懲りたら二度と指を勝手に人の口の中に入れないことだな。おっこうしてみると中々に痛そうな歯痕であるな。ほほぉこれは確かに頑張れば噛み千切られてしまうかもしれぬな」
自らの指をまじまじと見つめながらヘイムはそう言うとジーナはその手を取り、自分の方へ引いた。
「これは私があなたを傷つけた痕です」
「なんだ? 所有権でも主張しているのか? まるで獣みたいだな」
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
6年後に戦地から帰ってきた夫が連れてきたのは妻という女だった
白雲八鈴
恋愛
私はウォルス侯爵家に15歳の時に嫁ぎ婚姻後、直ぐに夫は魔王討伐隊に出兵しました。6年後、戦地から夫が帰って来ました、妻という女を連れて。
もういいですか。私はただ好きな物を作って生きていいですか。この国になんて出ていってやる。
ただ、皆に喜ばれる物を作って生きたいと願う女性がその才能に目を付けられ周りに翻弄されていく。彼女は自由に物を作れる道を歩むことが出来るのでしょうか。
番外編
謎の少女強襲編
彼女が作り出した物は意外な形で人々を苦しめていた事を知り、彼女は再び帝国の地を踏むこととなる。
私が成した事への清算に行きましょう。
炎国への旅路編
望んでいた炎国への旅行に行く事が出来ない日々を送っていたが、色々な人々の手を借りながら炎国のにたどり着くも、そこにも帝国の影が・・・。
え?なんで私に誰も教えてくれなかったの?そこ大事ー!
*本編は完結済みです。
*誤字脱字は程々にあります。
*なろう様にも投稿させていただいております。
政略結婚の約束すら守ってもらえませんでした。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
「すまない、やっぱり君の事は抱けない」初夜のベットの中で、恋焦がれた初恋の人にそう言われてしまいました。私の心は砕け散ってしまいました。初恋の人が妹を愛していると知った時、妹が死んでしまって、政略結婚でいいから結婚して欲しいと言われた時、そして今。三度もの痛手に私の心は耐えられませんでした。
あなたが望んだ、ただそれだけ
cyaru
恋愛
いつものように王城に妃教育に行ったカーメリアは王太子が侯爵令嬢と茶会をしているのを目にする。日に日に大きくなる次の教育が始まらない事に対する焦り。
国王夫妻に呼ばれ両親と共に登城すると婚約の解消を言い渡される。
カーメリアの両親はそれまでの所業が腹に据えかねていた事もあり、領地も売り払い夫人の実家のある隣国へ移住を決めた。
王太子イデオットの悪意なき本音はカーメリアの心を粉々に打ち砕いてしまった。
失意から寝込みがちになったカーメリアに追い打ちをかけるように見舞いに来た王太子イデオットとエンヴィー侯爵令嬢は更に悪意のない本音をカーメリアに浴びせた。
公爵はイデオットの態度に激昂し、処刑を覚悟で2人を叩きだしてしまった。
逃げるように移り住んだリアーノ国で静かに静養をしていたが、そこに1人の男性が現れた。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※胸糞展開ありますが、クールダウンお願いします。
心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。イラっとしたら現実に戻ってください。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
記憶を失くした悪役令嬢~私に婚約者なんておりましたでしょうか~
Blue
恋愛
マッツォレーラ侯爵の娘、エレオノーラ・マッツォレーラは、第一王子の婚約者。しかし、その婚約者を奪った男爵令嬢を助けようとして今正に、階段から二人まとめて落ちようとしていた。
走馬灯のように、第一王子との思い出を思い出す彼女は、強い衝撃と共に意識を失ったのだった。
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
運命の歯車が壊れるとき
和泉鷹央
恋愛
戦争に行くから、君とは結婚できない。
恋人にそう告げられた時、子爵令嬢ジゼルは運命の歯車が傾いで壊れていく音を、耳にした。
他の投稿サイトでも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる