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永遠
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近くの公園を散歩しようと秀一さんが提案した。
秀一さんは私に歩調を合わせ、どこか気遣う感じで歩いている。今の話で私を動揺させてしまったと、悔やんでいるのかもしれない。
私は自分が情けなかった。小心者で不器用で、彼に負担をかけてばかり。
公園の入口をくぐり、木々の間の遊歩道を、彼と手を繋いでゆっくりと歩く。途中、サッカーボールを手にした親子連れとすれ違った。秀一さんは立ち止まると、楽しそうに歩いて行く彼らを、静かな眼差しで見送った。
繋いだ手から力が抜け、彼の心がこの場を離れ、浮遊するのが分かった。
その様子に、私は既視感を覚えた。つい最近のこと……
(松山さんだ……)
水族館での松山さんと同じだ。巨大水槽の前、ベビーカーを押す家族連れを見送っていた、あの時の彼だ。
秀一さんと松山さんのイメージが重なり、私は何とも言えない感情に囚われる。切ないような、胸がぎゅっと締め付けられるような。
「秀一さん」
繋いだ手が解けないように、しっかりと握り直した。
池のほとりに出ると、私達はベンチに座った。長い距離を歩いたので、少し疲れている。
秀一さんは自動販売機で飲み物を買ってきて私に手渡し、自分もすぐに蓋を開けて黙って飲んだ。
この公園は街中にありながら、樹木がたくさん植えられて、ちょっとした森のようだ。木陰の道は涼しいが、やはり歩き回れば汗をかく。
水面には、ボートがぽつぽつと浮かんでいる。
(風が気持ちいい……)
穏やかで平和な景色に、私の動揺もいつしかおさまっていた。
「僕は独りじゃない」
秀一さんは静かに話しかけた。
「叔父夫婦は僕を息子同然に扱い、よくしてくれた。血の繋がった人ばかりじゃない。道彦さんや夏美さんもそう。雨宮さんだって、本当の父親のように僕を心配して、気に掛けてくれる。僕は独りじゃない。温かい愛情に囲まれている。特に今は……」
言いかけると、私のほうへと体を向ける。
「新しい家族ができる。君という最愛の女性と家庭を築く事ができるんだ。今、とても幸せなんだよ」
彼の胸に顔を埋め、泣いてしまいたかった。
でも、最後まできちんと聞かなくてはと我慢する。
「両親の眠る故郷に、一緒に行ってくれるか」
「秀一さん……」
「父と母に、君を紹介したいんだ。僕が生まれて初めて愛した女性だと」
彼の故郷。雄大な太平洋を望む、あの海辺の町。
抱き寄せてくれた彼の胸で、私は何度も頷いた。
公園を出たのは午後3時過ぎ。空も街もまだ明るいけれど、時間は止まらず過ぎていく。
夕方になっても、夜になっても帰りたくない。ずっとくっついていたいと私は切実に願い、自分から秀一さんと手を繋いだ。
「甘えんぼだな」
彼はクスッと笑うけれど、嬉しそうな口調に私は甘えて、遠慮なく寄り添った。
秀一さんに任せて歩くうち、来る時とルートが違うことに気が付いた。
「どこに行くの?」
「うん。せっかくここまで来たから、道彦さんのところに寄ろうと思って」
「道彦さん……あ、竹宮画廊ですね」
そういえば、竹宮さんの画廊は駅の近くだった。
(……画廊といえば)
秀一さんを、それとなく見上げる。
海辺のホテルに、秀一さんの海景画が飾られていた。
あのリゾートホテルはきっと、雨宮さんの経営するホテルの一つである。
彼に教えたいけれど、絵を見つけたのは松山さんだ。海での話を聞きたがらないこの人に、どう伝えるべきか……
「いいかな、ちょっとだけ」
「はっ、はい。もちろん」
彼が急に顔を近付ける。心の中を見透かされそうな接近に焦り、うわずってしまう。
「ありがとう」
秀一さんは私の手を握り直すと竹宮画廊への道をまっすぐに進んだ。
何も気取られなかっただろうかと心配になる。何もやましい事はないけれど、秀一さんの気持ちを考えるとオドオドしてしまう。
画廊の看板が見えてくる頃、突然背後でクラクションが鳴った。けたたましい鳴らし方にびっくりして、私は飛び上がりそうになる。
秀一さんは私を庇うように引き寄せると、後ろを振り向いた。
ハザードランプを点灯させた車が、そろそろと近付いてくる。
「なんだ、村上君か」
秀一さんはガードレール越しにクーペのボンネットをゴンと叩いた。
「おいおい。乱暴はよしてくれよ、先生」
窓から顔を出したのは、一段と日に焼けたマスター。そして助手席に座る真琴が満面の笑みを湛え、手を振っている。
「今、こっちに着いたところなんだ。いやあ~、楽しかったなあ」
マスターと真琴は車を降りると、こちらに駆け寄ってきた。
昨夜、二人はどこかに泊まり、今日もデートを満喫したようだ。
「もっと遊びたいところだけど、今から店の仕込みだよ」
マスターはナンバーエイトの店長である。夕方の開店に向けた準備があるのだ。
「ええ~と、ところで先生と薫ちゃんは?」
マスターは秀一さんと私を交互に見ると、惚けた調子で言った。
「気のせいかな、今、手を繋いでいたような。見間違いかなあ?」
大げさに考え込んでみせるマスターに、秀一さんが苦笑する。
「からかわないでくれよ。まったく、君って男は……」
「いいトシして?」
秀一さんの台詞をさらうマスターに、皆笑った。
「その通りだ。出会った頃とほんとに変わらないんだから。いくつになったのかな、君は」
たしなめる秀一さんだが、マスターはなぜか胸を反らせる。
「まだ30代だもん。まだ若いもんね」
「何言ってるんだ。後半のくせに」
確かマスターは、秀一さんと二つ違いの38歳だ。二人とも、いわゆるアラフォー世代である。
「それでも30代は30代。先生は、よ・ん・じゅ・う・だ・い」
秀一さんは「よんじゅうだい」と強調するマスターにムッとすると、負けずにやり返した。
「で、どっちが若く見えるのかな」
「ぐっ」
私と真琴は噴き出した。二つしか違わないのに、むきになる二人が可笑しかった。
「先生も意外と言うわねえ~」
真琴がそっと耳打ちする。秀一さんに対して、堅物なイメージを持っていたのかもしれない。
「ところで島さん、今度久々に一杯やりましょうや。最近来てくれないからボトルが寂しがってるよ」
「そういえば、ご無沙汰してるね」
秀一さんが頷くと、マスターは前のめりになってさらに誘う。
「そうでしょう、そうでしょう。是非、来て下さいよ。また連絡するから。ね、薫ちゃんも一緒に、ねっねっ」
「はは……君がそう言うなら、僕のほうも喜んで」
「よっしゃあ!」
私と真琴も加わり、飲み会の約束をした。日時は追って連絡すると言いながら、マスターは笑顔になる。
いや、笑顔というより、にやけ顔? 特別な話でもあるのだろうか……ふと、そんな予感がした。
「薫、行こうか」
「あ、はい」
マスターたちと別れ、画廊へと向かった。
秀一さんは私に歩調を合わせ、どこか気遣う感じで歩いている。今の話で私を動揺させてしまったと、悔やんでいるのかもしれない。
私は自分が情けなかった。小心者で不器用で、彼に負担をかけてばかり。
公園の入口をくぐり、木々の間の遊歩道を、彼と手を繋いでゆっくりと歩く。途中、サッカーボールを手にした親子連れとすれ違った。秀一さんは立ち止まると、楽しそうに歩いて行く彼らを、静かな眼差しで見送った。
繋いだ手から力が抜け、彼の心がこの場を離れ、浮遊するのが分かった。
その様子に、私は既視感を覚えた。つい最近のこと……
(松山さんだ……)
水族館での松山さんと同じだ。巨大水槽の前、ベビーカーを押す家族連れを見送っていた、あの時の彼だ。
秀一さんと松山さんのイメージが重なり、私は何とも言えない感情に囚われる。切ないような、胸がぎゅっと締め付けられるような。
「秀一さん」
繋いだ手が解けないように、しっかりと握り直した。
池のほとりに出ると、私達はベンチに座った。長い距離を歩いたので、少し疲れている。
秀一さんは自動販売機で飲み物を買ってきて私に手渡し、自分もすぐに蓋を開けて黙って飲んだ。
この公園は街中にありながら、樹木がたくさん植えられて、ちょっとした森のようだ。木陰の道は涼しいが、やはり歩き回れば汗をかく。
水面には、ボートがぽつぽつと浮かんでいる。
(風が気持ちいい……)
穏やかで平和な景色に、私の動揺もいつしかおさまっていた。
「僕は独りじゃない」
秀一さんは静かに話しかけた。
「叔父夫婦は僕を息子同然に扱い、よくしてくれた。血の繋がった人ばかりじゃない。道彦さんや夏美さんもそう。雨宮さんだって、本当の父親のように僕を心配して、気に掛けてくれる。僕は独りじゃない。温かい愛情に囲まれている。特に今は……」
言いかけると、私のほうへと体を向ける。
「新しい家族ができる。君という最愛の女性と家庭を築く事ができるんだ。今、とても幸せなんだよ」
彼の胸に顔を埋め、泣いてしまいたかった。
でも、最後まできちんと聞かなくてはと我慢する。
「両親の眠る故郷に、一緒に行ってくれるか」
「秀一さん……」
「父と母に、君を紹介したいんだ。僕が生まれて初めて愛した女性だと」
彼の故郷。雄大な太平洋を望む、あの海辺の町。
抱き寄せてくれた彼の胸で、私は何度も頷いた。
公園を出たのは午後3時過ぎ。空も街もまだ明るいけれど、時間は止まらず過ぎていく。
夕方になっても、夜になっても帰りたくない。ずっとくっついていたいと私は切実に願い、自分から秀一さんと手を繋いだ。
「甘えんぼだな」
彼はクスッと笑うけれど、嬉しそうな口調に私は甘えて、遠慮なく寄り添った。
秀一さんに任せて歩くうち、来る時とルートが違うことに気が付いた。
「どこに行くの?」
「うん。せっかくここまで来たから、道彦さんのところに寄ろうと思って」
「道彦さん……あ、竹宮画廊ですね」
そういえば、竹宮さんの画廊は駅の近くだった。
(……画廊といえば)
秀一さんを、それとなく見上げる。
海辺のホテルに、秀一さんの海景画が飾られていた。
あのリゾートホテルはきっと、雨宮さんの経営するホテルの一つである。
彼に教えたいけれど、絵を見つけたのは松山さんだ。海での話を聞きたがらないこの人に、どう伝えるべきか……
「いいかな、ちょっとだけ」
「はっ、はい。もちろん」
彼が急に顔を近付ける。心の中を見透かされそうな接近に焦り、うわずってしまう。
「ありがとう」
秀一さんは私の手を握り直すと竹宮画廊への道をまっすぐに進んだ。
何も気取られなかっただろうかと心配になる。何もやましい事はないけれど、秀一さんの気持ちを考えるとオドオドしてしまう。
画廊の看板が見えてくる頃、突然背後でクラクションが鳴った。けたたましい鳴らし方にびっくりして、私は飛び上がりそうになる。
秀一さんは私を庇うように引き寄せると、後ろを振り向いた。
ハザードランプを点灯させた車が、そろそろと近付いてくる。
「なんだ、村上君か」
秀一さんはガードレール越しにクーペのボンネットをゴンと叩いた。
「おいおい。乱暴はよしてくれよ、先生」
窓から顔を出したのは、一段と日に焼けたマスター。そして助手席に座る真琴が満面の笑みを湛え、手を振っている。
「今、こっちに着いたところなんだ。いやあ~、楽しかったなあ」
マスターと真琴は車を降りると、こちらに駆け寄ってきた。
昨夜、二人はどこかに泊まり、今日もデートを満喫したようだ。
「もっと遊びたいところだけど、今から店の仕込みだよ」
マスターはナンバーエイトの店長である。夕方の開店に向けた準備があるのだ。
「ええ~と、ところで先生と薫ちゃんは?」
マスターは秀一さんと私を交互に見ると、惚けた調子で言った。
「気のせいかな、今、手を繋いでいたような。見間違いかなあ?」
大げさに考え込んでみせるマスターに、秀一さんが苦笑する。
「からかわないでくれよ。まったく、君って男は……」
「いいトシして?」
秀一さんの台詞をさらうマスターに、皆笑った。
「その通りだ。出会った頃とほんとに変わらないんだから。いくつになったのかな、君は」
たしなめる秀一さんだが、マスターはなぜか胸を反らせる。
「まだ30代だもん。まだ若いもんね」
「何言ってるんだ。後半のくせに」
確かマスターは、秀一さんと二つ違いの38歳だ。二人とも、いわゆるアラフォー世代である。
「それでも30代は30代。先生は、よ・ん・じゅ・う・だ・い」
秀一さんは「よんじゅうだい」と強調するマスターにムッとすると、負けずにやり返した。
「で、どっちが若く見えるのかな」
「ぐっ」
私と真琴は噴き出した。二つしか違わないのに、むきになる二人が可笑しかった。
「先生も意外と言うわねえ~」
真琴がそっと耳打ちする。秀一さんに対して、堅物なイメージを持っていたのかもしれない。
「ところで島さん、今度久々に一杯やりましょうや。最近来てくれないからボトルが寂しがってるよ」
「そういえば、ご無沙汰してるね」
秀一さんが頷くと、マスターは前のめりになってさらに誘う。
「そうでしょう、そうでしょう。是非、来て下さいよ。また連絡するから。ね、薫ちゃんも一緒に、ねっねっ」
「はは……君がそう言うなら、僕のほうも喜んで」
「よっしゃあ!」
私と真琴も加わり、飲み会の約束をした。日時は追って連絡すると言いながら、マスターは笑顔になる。
いや、笑顔というより、にやけ顔? 特別な話でもあるのだろうか……ふと、そんな予感がした。
「薫、行こうか」
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