8 / 104
告白
8
しおりを挟む
松山さんは配送センターの前を通り過ぎ、私の家の横まで来てトラックをつけてくれた。
「あ、ありがとう」
ハンカチで鼻を押さえながら、私はお礼を言った。重かった心が少し救われたような気がして、彼の横顔を見上げた。
エンジンを切った松山さんは、眉をひょいと上げると、前を向いたまま「いや」と応えた。さっきかずっとぶっきら棒だが、冷たさは無く、かえって気を使っているように感じられる。
バッグを肩にトラックを降りようとすると、不意に腕を掴まれた。
「あっ」
思いがけない行為に私は驚き、声を上げてしまった。街灯に浮かび上がるシルエットは、大きな熊のようだ。
「これ、絵の具?」
「えっ」
彼の視線は、掴んだ腕の部分に落ちている。
「この赤いの。俺、最初血かと思ってびっくりしたけど、それにしては明るい赤だからさ」
私の白いブラウスについた染みのことを言っているのだ。ぎこちなく頷くと、彼は納得したようで、ぱっと腕を放した。
「ふうん……なるほどね」
シートに体を預け、じろじろと私を見回してきた。画材の入ったバッグにもチラリと目を当てる。
「あの人か」
口元に笑みを浮かべた。
「さっき、最後の荷物を届けた場所、SHIMAアートスクールってとこだった」
私はビクッとした。松山さんの言わんとしていることを悟り、体を強張らせた。
「この前の寝言の相手、あの人だったのか」
「な……」
全身が、かっと熱くなった。同時に、今それを言う松山さんを、無神経で、いやらしい、酷い男だと軽蔑し、ここまで送ってもらった恩も忘れ、思わず睨みつけていた。
だが彼は、どうってこともないように私の怒りを無視し、さらに続けた。
「いい男だよな。だいぶ年上みたいだけど」
「……」
私は顔を背け、ドアを開けようとした。惨め過ぎて、これ以上何も言われたくなかった。一刻も早く、家の中に駆け込みたい。
「元気なかったぜ、あの人」
早口で継がれた言葉に、ノブにかけた手を止める。
でも、振り向くこともできず、私はそのまま固まっている。
それは、どういう意味なのか。
松山さんの落ち着いた口調が教えてくれた。
「あの人、荷物受け取る時はいつも明るく対応してくれるんだ。それがさっきは、どっか具合でも悪いみたいに、元気がなかった」
私はゆっくりと振り向き、松山さんを見た。口元の笑みは消して、真面目な眼差しになっていた。
「好きな女を泣かせちまった時、あんな顔するよな、男って」
彼は車を降りると、助手席側にまわりこんでドアを開けた。
「どうぞ」
呆けている私の手を取ると、半ば引っ張るようにして地面に降ろした。体がふわりと浮いた感覚になり、改めてすごい力だと思った。
「星野さんって、俺より二つ上みたいだけど、どうしてもそうは思えねえ」
ドアを閉めて、彼は笑った。
「男心がまるで分かっちゃいない」
私を見下ろす目には、仕事上の相手に対する遠慮は無く、個人同士の、もっと言えば、男が女を見るような率直さがあった。口の利き方もぞんざいで、いつもの彼ではなかった。
私は視線を逸らした。何もかも、見透かされているような気がする。
松山さんはクスッと笑うと、私の頭を軽く撫ぜた。まるで年下扱いである。
我ながら情けなかったが、大きくて温かな手の平に、守られたような安心感を抱いた。本当に、自分が二つも年上とは思えない。彼のほうがずっと大人に感じられて、ずっと頼もしい。熊のように大きな体に凭れたくなってしまう。そんな頼もしさが……
私の体は無意識に揺れた。きっと揺れたのだろう。
松山さんはその揺れを察したように、ズボンのポケットに両手を突っ込むとさっと離れた。
そして、まるでいたずらっ子のように、からかうような調子でこう言ったのだ。
「あんな色っぽい声、俺だけが聞きたかったんだけど、しょうがねえな!」
私は顔を上げた。
年下の、26歳らしくなった松山さんが、スケベ面で笑っていた。
「もう!」
また寝言の話を持ち出され、私はゲンコツを振り上げたが、ひらりとかわされた。松山さんはトラックの向こうに回ると、運転席に素早く乗り込んだ。
エンジンをかけると窓を開け、同じように回り込んで窓下に立った私を悠々と見下ろす。
「男はさ、いろいろあるんだよ。それに、追いかける生きもんだからな。知らん顔してりゃいい。それである時ぱっと見てみろよ。目が合うから」
「……?」
「おやすみ」
謎掛けのような言葉を残し、松山さんのトラックは住宅街を去って行った。
後に残った静けさが少し寂しくて、それでも私の涙はすっかり乾き、男らしい優しさに慰められ、心はほんわりと温もっていた。
私は上を向いて、家に入ることができた。
築20年になる二階建て住宅で、私は両親と同居している。
父親は隣町にある菓子メーカーの工場に勤め、母親は近くのスーパーでパートで働いている。
年子の妹が一人いるのだが、彼女は高校を出たあと東京の大学に進学し、そのまま向こうで就職した。今では長期の休みに帰って来る時、顔を合わせるのみ。姉妹仲は悪くないので、時折メール交換などで連絡を取り、近況を報告し合っている。
妹のほうが勉強でもスポーツでも、何においても優秀で、性格もしっかりしている。どちらが姉だか分からないと周囲から言われたりする。
ただ、国語と美術の成績だけは、こちらが上回ることが度々あり、またその二科目だけは特に勉強しなくてもある程度結果を出せる、内申のお助け科目だった。
「いいじゃないの。それぞれいいとこあるから」
母親は慰め半分だろうが、常にそう言っては私に微笑みかけた。父親のほうは、のん気が過ぎると時々説教をくれたが、それでもあまりくどくは言わなかった。
口答えもせず、ただ頷いている私に、何を言っても無駄だと諦めたのかもしれない。
「ただいま」
今夜は居間に顔を出さず、ドアの前を通り過ぎようとした。
しかし、玄関を上がってすぐ横にある居間へのドアは開け放されて、テレビのニュース番組の音が大きく聞こえている。中を覗くと、父母が風呂上りのお茶を飲んでいるところだった。
「おかえり。遅かったね」
母親がテレビの画面に目を当てたまま、普通に声を返した。
私は涙も乾き、声も震えていなかったので、何も気取られずに済んだ。28歳の大の大人とはいえ、娘が涙声だったら、いろいろと心配するだろう。
自室に荷物を置いて部屋着に着替え、台所で夕飯を温めて食べてから、風呂に入った。
高校を出て就職してから何も変わらない私の生活パターン。
25歳の頃、ふと家を出ようかと考え両親に言ってみたが、即座に反対された。
『アパート代がもったいない』
『お前のようなタイプは同居のほうがいい』
後者についてはどういう意味か分からなかったが、それでその話は終わった。
体を洗いながら、松山さんに言われたことを思い出す。年上とは思えないというあの言葉だ。
確かにそうかもしれない。先生のことも……
タイルに貼り付けてある鏡を眺めた。大人の顔、大人の体をしている私。
だけど、あまりに幼い告白だったかもしれないと、今思う。自分勝手に、都合よく先生の言動を解釈して、気持ちをぶつけてしまった。
――いろいろあるんだよ。
松山さんが言っていた。
そうだ、先生は『先生』だった。絵画教室の先生という立場がある。私は教室の受講生なのだ。
――絵に集中しましょう。
それは、先生の師としての分別と、誠実さそのものの言葉だった。そんな先生だから、私は尊敬をし、好きになりもしたのだ。
シャンプーの泡をシャワーで流しながら、私は考えた。
だけど、やはり失った色彩が涙となり零れてゆく。先生に受け止めてもらいたかった。私を見つめて、優しく抱いてほしかった。
タオルで強く顔を拭き、もう一度鏡を見た。松山さんに乾かしてもらったはずの涙が、シャワーに誘い水されたように溢れている。
「甘ったれの、駄目人間」
私はひとり呟き、しばらく風呂から出ることが出来なかった。
「あ、ありがとう」
ハンカチで鼻を押さえながら、私はお礼を言った。重かった心が少し救われたような気がして、彼の横顔を見上げた。
エンジンを切った松山さんは、眉をひょいと上げると、前を向いたまま「いや」と応えた。さっきかずっとぶっきら棒だが、冷たさは無く、かえって気を使っているように感じられる。
バッグを肩にトラックを降りようとすると、不意に腕を掴まれた。
「あっ」
思いがけない行為に私は驚き、声を上げてしまった。街灯に浮かび上がるシルエットは、大きな熊のようだ。
「これ、絵の具?」
「えっ」
彼の視線は、掴んだ腕の部分に落ちている。
「この赤いの。俺、最初血かと思ってびっくりしたけど、それにしては明るい赤だからさ」
私の白いブラウスについた染みのことを言っているのだ。ぎこちなく頷くと、彼は納得したようで、ぱっと腕を放した。
「ふうん……なるほどね」
シートに体を預け、じろじろと私を見回してきた。画材の入ったバッグにもチラリと目を当てる。
「あの人か」
口元に笑みを浮かべた。
「さっき、最後の荷物を届けた場所、SHIMAアートスクールってとこだった」
私はビクッとした。松山さんの言わんとしていることを悟り、体を強張らせた。
「この前の寝言の相手、あの人だったのか」
「な……」
全身が、かっと熱くなった。同時に、今それを言う松山さんを、無神経で、いやらしい、酷い男だと軽蔑し、ここまで送ってもらった恩も忘れ、思わず睨みつけていた。
だが彼は、どうってこともないように私の怒りを無視し、さらに続けた。
「いい男だよな。だいぶ年上みたいだけど」
「……」
私は顔を背け、ドアを開けようとした。惨め過ぎて、これ以上何も言われたくなかった。一刻も早く、家の中に駆け込みたい。
「元気なかったぜ、あの人」
早口で継がれた言葉に、ノブにかけた手を止める。
でも、振り向くこともできず、私はそのまま固まっている。
それは、どういう意味なのか。
松山さんの落ち着いた口調が教えてくれた。
「あの人、荷物受け取る時はいつも明るく対応してくれるんだ。それがさっきは、どっか具合でも悪いみたいに、元気がなかった」
私はゆっくりと振り向き、松山さんを見た。口元の笑みは消して、真面目な眼差しになっていた。
「好きな女を泣かせちまった時、あんな顔するよな、男って」
彼は車を降りると、助手席側にまわりこんでドアを開けた。
「どうぞ」
呆けている私の手を取ると、半ば引っ張るようにして地面に降ろした。体がふわりと浮いた感覚になり、改めてすごい力だと思った。
「星野さんって、俺より二つ上みたいだけど、どうしてもそうは思えねえ」
ドアを閉めて、彼は笑った。
「男心がまるで分かっちゃいない」
私を見下ろす目には、仕事上の相手に対する遠慮は無く、個人同士の、もっと言えば、男が女を見るような率直さがあった。口の利き方もぞんざいで、いつもの彼ではなかった。
私は視線を逸らした。何もかも、見透かされているような気がする。
松山さんはクスッと笑うと、私の頭を軽く撫ぜた。まるで年下扱いである。
我ながら情けなかったが、大きくて温かな手の平に、守られたような安心感を抱いた。本当に、自分が二つも年上とは思えない。彼のほうがずっと大人に感じられて、ずっと頼もしい。熊のように大きな体に凭れたくなってしまう。そんな頼もしさが……
私の体は無意識に揺れた。きっと揺れたのだろう。
松山さんはその揺れを察したように、ズボンのポケットに両手を突っ込むとさっと離れた。
そして、まるでいたずらっ子のように、からかうような調子でこう言ったのだ。
「あんな色っぽい声、俺だけが聞きたかったんだけど、しょうがねえな!」
私は顔を上げた。
年下の、26歳らしくなった松山さんが、スケベ面で笑っていた。
「もう!」
また寝言の話を持ち出され、私はゲンコツを振り上げたが、ひらりとかわされた。松山さんはトラックの向こうに回ると、運転席に素早く乗り込んだ。
エンジンをかけると窓を開け、同じように回り込んで窓下に立った私を悠々と見下ろす。
「男はさ、いろいろあるんだよ。それに、追いかける生きもんだからな。知らん顔してりゃいい。それである時ぱっと見てみろよ。目が合うから」
「……?」
「おやすみ」
謎掛けのような言葉を残し、松山さんのトラックは住宅街を去って行った。
後に残った静けさが少し寂しくて、それでも私の涙はすっかり乾き、男らしい優しさに慰められ、心はほんわりと温もっていた。
私は上を向いて、家に入ることができた。
築20年になる二階建て住宅で、私は両親と同居している。
父親は隣町にある菓子メーカーの工場に勤め、母親は近くのスーパーでパートで働いている。
年子の妹が一人いるのだが、彼女は高校を出たあと東京の大学に進学し、そのまま向こうで就職した。今では長期の休みに帰って来る時、顔を合わせるのみ。姉妹仲は悪くないので、時折メール交換などで連絡を取り、近況を報告し合っている。
妹のほうが勉強でもスポーツでも、何においても優秀で、性格もしっかりしている。どちらが姉だか分からないと周囲から言われたりする。
ただ、国語と美術の成績だけは、こちらが上回ることが度々あり、またその二科目だけは特に勉強しなくてもある程度結果を出せる、内申のお助け科目だった。
「いいじゃないの。それぞれいいとこあるから」
母親は慰め半分だろうが、常にそう言っては私に微笑みかけた。父親のほうは、のん気が過ぎると時々説教をくれたが、それでもあまりくどくは言わなかった。
口答えもせず、ただ頷いている私に、何を言っても無駄だと諦めたのかもしれない。
「ただいま」
今夜は居間に顔を出さず、ドアの前を通り過ぎようとした。
しかし、玄関を上がってすぐ横にある居間へのドアは開け放されて、テレビのニュース番組の音が大きく聞こえている。中を覗くと、父母が風呂上りのお茶を飲んでいるところだった。
「おかえり。遅かったね」
母親がテレビの画面に目を当てたまま、普通に声を返した。
私は涙も乾き、声も震えていなかったので、何も気取られずに済んだ。28歳の大の大人とはいえ、娘が涙声だったら、いろいろと心配するだろう。
自室に荷物を置いて部屋着に着替え、台所で夕飯を温めて食べてから、風呂に入った。
高校を出て就職してから何も変わらない私の生活パターン。
25歳の頃、ふと家を出ようかと考え両親に言ってみたが、即座に反対された。
『アパート代がもったいない』
『お前のようなタイプは同居のほうがいい』
後者についてはどういう意味か分からなかったが、それでその話は終わった。
体を洗いながら、松山さんに言われたことを思い出す。年上とは思えないというあの言葉だ。
確かにそうかもしれない。先生のことも……
タイルに貼り付けてある鏡を眺めた。大人の顔、大人の体をしている私。
だけど、あまりに幼い告白だったかもしれないと、今思う。自分勝手に、都合よく先生の言動を解釈して、気持ちをぶつけてしまった。
――いろいろあるんだよ。
松山さんが言っていた。
そうだ、先生は『先生』だった。絵画教室の先生という立場がある。私は教室の受講生なのだ。
――絵に集中しましょう。
それは、先生の師としての分別と、誠実さそのものの言葉だった。そんな先生だから、私は尊敬をし、好きになりもしたのだ。
シャンプーの泡をシャワーで流しながら、私は考えた。
だけど、やはり失った色彩が涙となり零れてゆく。先生に受け止めてもらいたかった。私を見つめて、優しく抱いてほしかった。
タオルで強く顔を拭き、もう一度鏡を見た。松山さんに乾かしてもらったはずの涙が、シャワーに誘い水されたように溢れている。
「甘ったれの、駄目人間」
私はひとり呟き、しばらく風呂から出ることが出来なかった。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
イケメン御曹司、地味子へのストーカー始めました 〜マイナス余命1日〜
和泉杏咲
恋愛
表紙イラストは「帳カオル」様に描いていただきました……!眼福です(´ω`)
https://twitter.com/tobari_kaoru
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は間も無く死ぬ。だから、彼に別れを告げたいのだ。それなのに……
なぜ、私だけがこんな目に遭うのか。
なぜ、私だけにこんなに執着するのか。
私は間も無く死んでしまう。
どうか、私のことは忘れて……。
だから私は、あえて言うの。
バイバイって。
死を覚悟した少女と、彼女を一途(?)に追いかけた少年の追いかけっこの終わりの始まりのお話。
<登場人物>
矢部雪穂:ガリ勉してエリート中学校に入学した努力少女。小説家志望
悠木 清:雪穂のクラスメイト。金持ち&ギフテッドと呼ばれるほどの天才奇人イケメン御曹司
山田:清に仕えるスーパー執事
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
王子殿下の慕う人
夕香里
恋愛
エレーナ・ルイスは小さい頃から兄のように慕っていた王子殿下が好きだった。
しかし、ある噂と事実を聞いたことで恋心を捨てることにしたエレーナは、断ってきていた他の人との縁談を受けることにするのだが──?
「どうして!? 殿下には好きな人がいるはずなのに!!」
好きな人がいるはずの殿下が距離を縮めてくることに戸惑う彼女と、我慢をやめた王子のお話。
※小説家になろうでも投稿してます
溺愛彼氏は消防士!?
すずなり。
恋愛
彼氏から突然言われた言葉。
「別れよう。」
その言葉はちゃんと受け取ったけど、飲み込むことができない私は友達を呼び出してやけ酒を飲んだ。
飲み過ぎた帰り、イケメン消防士さんに助けられて・・・新しい恋が始まっていく。
「男ならキスの先をは期待させないとな。」
「俺とこの先・・・してみない?」
「もっと・・・甘い声を聞かせて・・?」
私の身は持つの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界と何ら関係はありません。
※コメントや乾燥を受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる