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大炎上!?(その2)
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トレンドを見ていくと、繰り返し表示される投稿があった。
《インスタント麺に異物発見 これって大当たり?》
これが大元の投稿らしい。
湯を注ぐ前の麺を写した写真が添えられている。糸状のものが一本飛び出ているのが分かった。
『見たか』
「ええ。麺と重なって紛らわしいけど、確かにこれは洗浄ブラシの毛だわ」
希美が答えると、堀田は早口で続けた。
『ネットワーク管理課が、ネット上の書き込みを24時間監視してるだろ? ほら、クレームに相当する言葉を自動検索するっていうあれだ。例えば「ノルテフーズ」「椀麺」と合わせて、「虫」「髪の毛」などのキーワードを設定すれば、早い段階で異物混入の書き込みがチェックできる』
「ええ」
『ところが、今回の投稿には社名と商品名がなくて、チェックが遅れてしまったんだ。コメントが付いてから、ようやく発覚したらしい』
《大当たりwww ていうかこれってノルテフーズの椀麺だよね》
《マジで? 俺の大好物じゃん なにやってんのノルテ》
《拡散やめろおお! ワンメンが出荷停止になったらどうしてくれる》
《お前もその一人なんだが笑》
これらは投稿へのコメントだ。
椀麺シリーズにはファンが多い。写真を見ればノルテフーズの椀麺だと、すぐにわかるだろう。
『最初の投稿から18分が経過していた。そのわずかな時間で異物混入の情報は広まり、システム管理課が対応する前にバカな社員がその投稿に気づき、反応してしまったのさ』
「まさか……」
希美はコメントの中に、気になるアカウントを見つけた。炎上のきっかけと思われる、攻撃的なコメントを連投している。
《この写真本物ですかね》
《だいたい苦情ならメーカーに直接言えばいいのに》
《わざわざネットに上げるのは目立ちたいから?》
《もし悪ふざけなら許されません『信用毀損罪』『業務妨害罪』にあたりますよ》
「このwannmen555っていうアカウント。プロフィールでノルテフーズの社員を名乗ってるけど、本当に?」
『ああ、調べはついてる。関東工場の人間で、あろうことか製造部門の現場責任者だと』
「えええ……」
現場責任者といえば課長クラスである。血気盛んな若造かと思いきや、いい年をした管理職だったとは。
《インスタント麺に異物発見 これって大当たり?》
これが大元の投稿らしい。
湯を注ぐ前の麺を写した写真が添えられている。糸状のものが一本飛び出ているのが分かった。
『見たか』
「ええ。麺と重なって紛らわしいけど、確かにこれは洗浄ブラシの毛だわ」
希美が答えると、堀田は早口で続けた。
『ネットワーク管理課が、ネット上の書き込みを24時間監視してるだろ? ほら、クレームに相当する言葉を自動検索するっていうあれだ。例えば「ノルテフーズ」「椀麺」と合わせて、「虫」「髪の毛」などのキーワードを設定すれば、早い段階で異物混入の書き込みがチェックできる』
「ええ」
『ところが、今回の投稿には社名と商品名がなくて、チェックが遅れてしまったんだ。コメントが付いてから、ようやく発覚したらしい』
《大当たりwww ていうかこれってノルテフーズの椀麺だよね》
《マジで? 俺の大好物じゃん なにやってんのノルテ》
《拡散やめろおお! ワンメンが出荷停止になったらどうしてくれる》
《お前もその一人なんだが笑》
これらは投稿へのコメントだ。
椀麺シリーズにはファンが多い。写真を見ればノルテフーズの椀麺だと、すぐにわかるだろう。
『最初の投稿から18分が経過していた。そのわずかな時間で異物混入の情報は広まり、システム管理課が対応する前にバカな社員がその投稿に気づき、反応してしまったのさ』
「まさか……」
希美はコメントの中に、気になるアカウントを見つけた。炎上のきっかけと思われる、攻撃的なコメントを連投している。
《この写真本物ですかね》
《だいたい苦情ならメーカーに直接言えばいいのに》
《わざわざネットに上げるのは目立ちたいから?》
《もし悪ふざけなら許されません『信用毀損罪』『業務妨害罪』にあたりますよ》
「このwannmen555っていうアカウント。プロフィールでノルテフーズの社員を名乗ってるけど、本当に?」
『ああ、調べはついてる。関東工場の人間で、あろうことか製造部門の現場責任者だと』
「えええ……」
現場責任者といえば課長クラスである。血気盛んな若造かと思いきや、いい年をした管理職だったとは。
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