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林王の領域
232話 過去編 ハルス フォン ユグドラシル
しおりを挟む「ゴル様!大変です!」
ゴルとセバスが、ルイが【魔拳発勁】を習得した方法を悩んでいると、1人の騎士が、慌てた様子でゴル達の下に来た
「ん?どうしたんじゃ?」
悩んでいたゴルは、慌てた様子の騎士を見ながら質問した
「はっ!ハルス フォン ユグドラシル様がこちらに向かって来ています!」
ゴルに質問された騎士は、敬礼をしながら大声で答えた
「「なっ!本当か!?」」
騎士の言葉を聞いたゴルとセバスは、驚いた表情を浮かべた
「ゴル様」
驚いた表情を浮かべていたセバスは、直ぐに真剣な表情でゴルを見た
「うむ、儂が応対する、お主は安静にしておれ」
セバスの表情を見たゴルは、セバスが言いたい事に気付き、セバスに安静にする様子伝えた後、足を引きずりながら医療テントの外に向かい始めた
「…ゴル様、お久しぶりです」
ゴルが医療テントを出ると、100人近くのエルフを引き連れたハルスが、ゴルの前に跪き、ゴルに挨拶をした
「うむ、久しいな…それでお主がここに来た理由は、あのヘビか?」
ゴルは挨拶を返した後、巨大なヘビの亡骸を指差しながら、用件を聞いた
「はい、私達はあのヘビを討伐に来たのですが、ゴル様達が討伐した後だったようで…」
ゴルに用件を聞かれたハルスは、跪いたまま、苦笑いを浮かべながら答えた
「そうか…ハルス、1つ聞きたい…エルフを襲う敵はあのヘビの事だったのか?」
ハルスの答えを聞いたゴルは、嫌な予感を感じ取り、真剣な表情でハルスを見ながら質問した
「…あのヘビもです」
ゴルに質問されたハルスは、少し悩んだ後、言いづらそうに答えた
「(っ~、クソっ!やはりな!)そうか…詳しく話を聞きたい、悪いが後で儂のテントまで来てくれ」
ハルスの答えを聞いたゴルは、嫌な予感が当たった事に気付き、内心悪態を付いた後、真剣な表情でハルスを見ながら、テントに来る様伝えた
「分かりました」
ハルスは、真剣な表情で返事をした
「おい!儂のテントを立てておけ!」
ハルスの返事を聞いたゴルは、近くに居る兵士を指差し、テントを立てるように伝えた
「分かりました!」
ゴルに指差された兵士は、返事をした後、近くに居る兵士と協力して、ゴルのテントを立てに向かった
「ではハルス、また後でな」
ゴルは、テントを立てに向かった兵士を見送った後、ハルスに声を掛けながら医療テントに戻って行った
「はい…さて…お前達!今直ぐ負傷者を運ぶのを手伝って来なさい!」
ハルスは、ゴルが医療テントに入って行くのを見送った後、立ち上がり、後に居るエルフ達を見ながら命令した
「「「「「「「はっ!」」」」」」」
ハルスに命令されたエルフ達は、急いで負傷者の下に向った
「セバス、厄介な事になったぞ!」
医療テントに入ったゴルは、セバスが寝ているベットに近付き、カーテンを開けながら、セバスに声を掛けた
「厄介な事ですか?」
ゴルに声を掛けられたセバスは、ベットに寝たまま、ゴルを見ながら質問した
「うむ…ハルスと話して分かったが、あのヘビは、エルフを襲う敵の一匹に過ぎんみたいじゃ」
ゴルは椅子に座りながら、ハルスと話した時に気付いた事を、セバスに話した
「なっ!」
ゴルの話しを聞いたセバスは、驚いた表情を浮かべた
「詳しくはまだ聞いておらんが、ハルスのあの様子じゃと、まだ沢山おるみたいじゃ」
ゴルは、ハルスと話した時の態度を思い出しながら、自身の考えをセバスに伝えた
「あのヘビが大量に…」
ゴルの話しを聞いたセバスは、ショックを受けた表情を浮かべた
「今から、詳しい話を聞いてくるが…セバス、覚悟を決めといた方がよいぞ」
ゴルは椅子から立ち上がり、真剣な表情を浮かべ、横目でセバスを見ながら、医療テントの外に向った
「分かりました(あれがまだ大量に居るとしたら、多くの犠牲者が出てくる…)」
セバスは、真剣な表情で返事をした後、これからに付いて考え始めた
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