異世界転生漫遊記

しょう

文字の大きさ
上 下
235 / 275
林王の領域

227話 過去編 ルイの魔法

しおりを挟む

「っ~、硬すぎじゃろ!先に儂の腕がイカれるわ!」

巨大なヘビと戦闘を始めたゴルは、何度も巨大なヘビに向かって剣を振るったが、毎回纏っている岩に弾かれており、剣を持つ腕が、弾かれた衝撃により痺れ始めていた

「ルイ!援護はまだか!」

腕が痺れ始めたゴルは、少し焦った様子で後ろに居るルイに声を掛けた

「あと少しで準備が終わります!」

後ろに居るルイは、地面に手を付き、地面に魔力を流しながら答えた

「そうか!なら急ぐんじゃぞ!」

ルイの答えを聞いたゴルは、巨大なヘビに向かって剣を振り下ろした

キッーン「クソっ!」

「シャァァァァ!!」

巨大なヘビは、振り下ろされた剣を岩を纏った身体で弾き、そのままゴルに向かって岩を纏った尻尾を振った

「ちっ、【魔足】!」

ゴルは【魔足】を使い、自身に向かって来る尻尾を避けた

「曽お祖父様!準備終わりました!」

ゴルが巨大なヘビの尻尾を避けて直ぐ、ルイは地面から手を離し、準備が終わった事を大声で伝えた

「よし!儂が此奴の気を引く!ルイは隙を見て援護しろ!」

ルイの言葉を聞いたゴルは、【魔足】を使って、空を移動しながら、巨大なヘビに向かって行った

「はい!…」

ゴルの言葉を聞いたルイは、援護する為に、集中して、ゴルと巨大なヘビの戦いを見始めた

「シャァァァァ!」

巨大なヘビは、自身に向かって来るゴルに噛み付く為に、口を大きく開け、向かって来るゴルに向かって身体を伸ばした

「儂を噛もうなど!百年早いわ!【魔拳】!」

ゴルは、噛みつこうと口を開けて向かって来る巨大なヘビの攻撃を上に避け、そのまま巨大なヘビの頭を、【魔拳】を使い、思いっ切り殴った

「っシャァ」

頭を殴られた巨大なヘビは、殴られた勢いのまま、地面に叩き付けられた

「っ~!なっ!此奴!【魔脚】!」

巨大なヘビを殴ったゴルは、殴った拳から血が出ているのを見て、怒った様子で地面に叩き付けられた巨大なヘビに近付き、【魔脚】を使い巨大なヘビの頭に向かって踵落としを喰らわせた

「シャァァァァ!?」

踵落としを喰らった巨大なヘビは、纏っている岩の一部に、ヒビが入った事に気付き、驚きの声を上げた

「っ~、失敗した!儂の踵の骨が折れた!」

巨大なヘビに踵落としを喰らわせたゴルは、踵の骨を折り、痛そうにしながら、慌ててその場を離れようとし始めた

「シャァァァァ!!!」

纏っている岩にヒビを入れられた巨大なヘビは、怒った様子で、その場を離れようとしているゴルに向かって、土魔法を使い、地面から土で出来た槍を作り出そうとした

「っ!【地震】!」

ゴルは、巨大なヘビが土魔法を使った事に気付き、急いで【地震】を使い、地面を大きく揺らした

地面が大きく揺れたおかげで、巨大なヘビが使った土で槍を作る魔法は、ゴルのすぐ横に作る事になり、ゴルに当たる事はなかった

「ふぅ~、助かったのぅ」

間一髪で助かったゴルは、冷や汗を掻きながら、足を引きずりながら、剣を杖代わりにし、急いでその場を離れた

「シャァ!?」

巨大なヘビは、無事な姿のゴルを見て、ショックを受けて固まった

「今!【鉄牢の縛り】!」

ルイは、ショックを受けた固まった巨大なヘビを見て、チャンスだと感じ、【鉄牢の縛り】を使った

【鉄牢の縛り】は、地面から鉄の棒を何本も飛び出させ、相手を縛り付ける魔法
ウルが使える魔法は、鉄魔法
イメージは、集めて熱し固める
周囲から金属を集め、熱で溶かしながら自分の思い通りに固める魔法

地面から飛び出た鉄の棒は、巨大なヘビを地面に縛り付けた







しおりを挟む
感想 64

あなたにおすすめの小説

社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します

湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。  そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。  しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。  そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。  この死亡は神様の手違いによるものだった!?  神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。  せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!! ※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中

異世界ライフの楽しみ方

呑兵衛和尚
ファンタジー
 それはよくあるファンタジー小説みたいな出来事だった。  ラノベ好きの調理師である俺【水無瀬真央《ミナセ・マオ》】と、同じく友人の接骨医にしてボディビルダーの【三三矢善《サミヤ・ゼン》】は、この信じられない現実に戸惑っていた。  俺たち二人は、創造神とかいう神様に選ばれて異世界に転生することになってしまったのだが、神様が言うには、本当なら選ばれて転生するのは俺か善のどちらか一人だけだったらしい。  ちょっとした神様の手違いで、俺たち二人が同時に異世界に転生してしまった。  しかもだ、一人で転生するところが二人になったので、加護は半分ずつってどういうことだよ!!   神様との交渉の結果、それほど強くないチートスキルを俺たちは授かった。  ネットゲームで使っていた自分のキャラクターのデータを神様が読み取り、それを異世界でも使えるようにしてくれたらしい。 『オンラインゲームのアバターに変化する能力』 『どんな敵でも、そこそこなんとか勝てる能力』  アバター変更後のスキルとかも使えるので、それなりには異世界でも通用しそうではある。 ということで、俺達は神様から与えられた【魂の修練】というものを終わらせなくてはならない。  終わったら元の世界、元の時間に帰れるということだが。  それだけを告げて神様はスッと消えてしまった。 「神様、【魂の修練】って一体何?」  そう聞きたかったが、俺達の転生は開始された。  しかも一緒に落ちた相棒は、まったく別の場所に落ちてしまったらしい。  おいおい、これからどうなるんだ俺達。

死んでないのに異世界に転生させられた

三日月コウヤ
ファンタジー
今村大河(いまむらたいが)は中学3年生になった日に神から丁寧な説明とチート能力を貰う…事はなく勝手な神の個人的な事情に巻き込まれて異世界へと行く羽目になった。しかし転生されて早々に死にかけて、与えられたスキルによっても苦労させられるのであった。 なんでも出来るスキル(確定で出来るとは言ってない) *冒険者になるまでと本格的に冒険者活動を始めるまで、メインヒロインの登場などが結構後の方になります。それら含めて全体的にストーリーの進行速度がかなり遅いですがご了承ください。 *カクヨム、アルファポリスでも投降しております

主人公は高みの見物していたい

ポリ 外丸
ファンタジー
高等魔術学園に入学した主人公の新田伸。彼は大人しく高校生活を送りたいのに、友人たちが問題を持ち込んでくる。嫌々ながら巻き込まれつつ、彼は徹底的に目立たないようにやり過ごそうとする。例え相手が高校最強と呼ばれる人間だろうと、やり過ごす自信が彼にはあった。何故なら、彼こそが世界最強の魔術使いなのだから……。最強の魔術使いの高校生が、平穏な学園生活のために実力を隠しながら、迫り来る問題を解決していく物語。 ※主人公はできる限り本気を出さず、ずっと実力を誤魔化し続けます ※小説家になろう、ノベルアップ+、ノベルバ、カクヨムにも投稿しています。

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい

増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。 目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた 3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ いくらなんでもこれはおかしいだろ!

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

【完結】誰でも持っているはずの7つのスキルの内の1つ、運び屋スキルしか持っていなかったけど、最強になりました

鳥山正人
ファンタジー
誰でも持っているはずの7つのスキルの内1つ【運び屋】スキルしか持っていなかったトリスが転移魔法スキルを覚え『運び屋トリス』となり、その後『青の錬金術師』として目覚め、最強の冒険者として語り継がれるようになる物語

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

処理中です...