異世界転生漫遊記

しょう

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林王の領域

198話 ブルースネーク

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「ぇぇぇぇぇぇ!!!」

「ん?この声、リントか?」

セイが、冥王の城に帰るために、【魔装】を使いながら、森の中を移動していると、遠くから驚いたリントの声が聞こえ、その場で立ち止まり、リント達がいる方を見た

「…あいつ、何にそんな驚いたんだ?…ちょっと気になるな…どうしよう…」

リントの声を聞いたセイは、何故リントが大声で驚いた理由が気になり、冥王の城に帰るか、リント達の下に戻るか、悩み始めた

「(…リントが、あれだけ大声で驚いたんだ、何か重要な話しの可能性があるな…でも、今戻ると林王に会う可能性があるんだよなぁ…う~ん、悩むな)」

「シャァァァァァァァ!!!」

セイが悩んでいると、いきなり物陰から、ブルースネークが現れ、牙に水を纒いながら、セイに向かって襲い掛かった

「げっ!不味い!【魔威】!」

悩んでいたセイは、周囲の警戒を怠っており、いきなりブルースネークに襲われ、慌てて【魔威】を使い、ブルースネークの動きを止めた

「ッ!シャァァァァァァ!」

セイの【魔威】により、動きを止められたブルースネークは、最初は驚いたが、直ぐに全身から魔力を出し、セイの【魔威】を破り、そのままセイに襲い掛かった

「ちっ!魔力が少なかったか!」

セイは【魔装】を使い、ブルースネークの攻撃を躱した

攻撃を躱されたブルースネークは、身体を捻り、避けたセイの方向に顔を向けた

「っ!…こいつ、戦い慣れてるな」

ブルースネークの行動を見ていたセイは、驚いた後、真剣な表情に変わり、魔剣を抜いた

「シャァァァァ!!!」

セイが魔剣を抜いた瞬間、ブルースネークは、尻尾に水を纏わせ、セイ目掛けて尻尾を振った

ブルースネークが振った尻尾からは、水の斬撃が放たれた

「っ!【土剣砂断】!」

セイは、ブルースネークが放った、水の斬撃に向かって、【土剣砂断】を放った

【土剣砂断】は、魔剣の周りに、砂を作り出し、斬撃の形に変えて放つ魔法、ただし攻撃は無い

セイが放った【土剣砂断】と、ブルースネークが放った水の斬撃は、両者の中央でぶつかり、セイの【土剣砂断】が、ブルースネークの水の斬撃を吸収した


「次はこっちだ!【風剣断風】!」

セイの【土剣砂断】が、ブルースネークの水の斬撃を吸収して直ぐ、セイは、【風剣断風】を、ブルースネーク目掛けて放った

「シャァァァァ!!」

ブルースネークは、飛んでくる風の斬撃を、水を纏わさた牙で噛み砕いた

「マジか!嘘だろ!」

【風剣断風】を噛み砕かれたセイは、驚きの表情を浮かべた

「シャァァァァ!!!」

【風剣断風】を噛み砕いたブルースネークは、尻尾に水を纏い、セイ目掛けて振り下ろした

「喰らうか!【風剣一風】!」

セイは、自身に向かってくる尻尾目掛けて、魔剣を振り抜いた

【風剣一風】は、魔剣に風を纏わせ、魔剣の切れ味を上げる魔法

ブルースネークが振り下ろした、水を纏わせた尻尾と、セイが振り抜いた魔剣がぶつかると、セイの魔剣は、豆腐を斬るかの様に、ブルースネークの尻尾を斬り落とした

「ッ!!!…シャァァァァァァァァァァ!!!」

尻尾を斬り落とされたブルースネークは、悲鳴を上げながら、その場で暴れ始めた

「終わりだ!【風剣断風】!」

セイは、暴れ始めたブルースネークの、首目掛けて、【風剣断風】を放った

「シャ…」

ブルースネークは、【風剣断風】に首を斬り落とされ、そのまま地面に倒れた

「ふぅ~、終わったな…さて、解体するか」

セイは、絶命したブルースネークに近づき、周りを警戒しながら、その場で解体し始めた






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