異世界転生漫遊記

しょう

文字の大きさ
上 下
111 / 275
冥王の領域

105話 太った?

しおりを挟む


食事が終わり、サラとサーシャは、セバスに案内され庭に降りて行き、他の4人は、テラスから庭を見ながら紅茶を飲んでいた

「ゔ~ん゙、久々に、ゆったりとした時間を過ごしているね」

「そうね、旅に出てからは、ゆったりとした時間はなかったもの」

「旅していると、休日も観光したくなっちゃうもんね」

「やっぱり、移動する時間が長いから街に着いたら、観光したくなっちゃうのよね」

「分かりかます、何も無い道を進んだ後は、街の賑わいが楽しそうに見えますから」

「そうなのか、なら今から街に観光しに行くかの?」

「絶対に嫌!」

「私も嫌です!」

「そんなに嫌なのか?」

「今、街に行ったら民達に囲まれて、凄い疲れるのが目に浮かぶもん」

「絶対にそうなるわね」

「そうかの?儂が街に行っても、そんなことにはならんがの」

「それは冥王様だからだよ」

「そうですよ、民からしたら私とセイは、何万年ぶりの、王家の人間なんですよ、一目見ようとかなりの民が集まります」

「…儂でも、それは嫌じゃな」

「「(やっぱり3人共、嫌がる理由がそっくり)」」

セイ達が、話していると、庭を見ていたサラがマーサを庭に連れて行くために、戻ってきた

「シスターも、庭を散歩しようよ」

「後じゃ駄目なの?今はゆったりとしていたいのよ」

「そんなんじゃ、いつまで立っても痩せる事出来ないよ」

「うっ、でも、ご飯食べたばかりだから、余り動きたくないのよ」

「そう言って、いつまでも動かないから、また太ったんでしょ」

「うっ、そうなのよね、ちゃんと食事を少なめにしてるのに、何故かまた太ったのよね」

「ん?何を言っておるのじゃ?マーサは太っておらぬじゃろ?」

「それが、お腹が太り始めたらしいよ」

「いや、マーサのお腹が大きくなっているのは、妊娠しているからじゃろ?」

「うっ、とうとう妊婦と間違えられる様になっちゃた」

「「「…冥王様…それは」」」

冥王は、女性陣から非難の目を向けられ、慌てて弁解した

「いやいやいや!お主達は気づいておらんのか!マーサは妊婦じゃぞ!」

「あれ?そういえば生理がきてない気がする」

「「「「・・・・えっ、えーーー!」」」」

「嘘でしょ!」

「マーサさんいつのまに!」

「…まさか」

「あら、良かったわね~私も嬉しいわ」

「なんじゃ、本当に気づいてなかったのか」

「シスター!相手は誰!」

「それは…ちょっと」

「何!言えない相手なの!」

「え~っと、その」

「相手はセイよ」

「「えーーー!」」「なにーー!」

「本当なの!」

「うっうん」

「セイ!シスターを襲ったの!」

「…覚えてないんだよね」

「はぁ?何言ってるのよ!そんな嘘で誤魔化せると思ってるの!」

「いや、本当に覚えてないんだよ」

「どういう事よ!」

「ふふ、セイが15歳の誕生日の日よ」

「「っ!あの酔った日に!」」

「朝起きたら、シスターが横で寝てたんだよ」

「私は、全部覚えてたから、知っていたわよ」

「なら、教え「セバス!」冥王様?」

「セバス!早く来い!一大事じゃ!」

冥王に呼ばれ、庭にいたセバスがテラスに戻ってきた

「冥王様、どうなされましたか?」

「医者と助産師を呼ぶのじゃ!」

「分かりましたが、理由を教えてください」

「理由よりまず医者と助産師じゃ!」

「冥王様!落ち着いてください!」

「っ、スゥ~ハァ~、マーサが妊婦なのは気づいていたな?」

「はい、再会した時から気づいておりました」

「お腹の子の父は、セイじゃ」

「えっ…それは本当ですか?」

「15歳の誕生日に酔った時に、できたらしい」

「あの日ですか!今すぐに医者と助産師を連れてきます!マーサ様!絶対に安静にしていてください!」

セバスは大慌てで、メイドと執事に指示を出し、医者と助産師を迎えに走っていった

「「「「「…いや、助産師は、まだでしょ」」」」」



しおりを挟む
感想 64

あなたにおすすめの小説

元銀行員の俺が異世界で経営コンサルタントに転職しました

きゅちゃん
ファンタジー
元エリート (?)銀行員の高山左近が異世界に転生し、コンサルタントとしてがんばるお話です。武器屋の経営を改善したり、王国軍の人事制度を改定していったりして、異世界でビジネススキルを磨きつつ、まったり立身出世していく予定です。 元エリートではないものの銀行員、現小売で働く意識高い系の筆者が実体験や付け焼き刃の知識を元に書いていますので、ツッコミどころが多々あるかもしれません。 もしかしたらひょっとすると仕事で役に立つかもしれない…そんな気軽な気持ちで読んで頂ければと思います。

社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します

湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。  そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。  しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。  そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。  この死亡は神様の手違いによるものだった!?  神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。  せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!! ※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中

異世界ライフの楽しみ方

呑兵衛和尚
ファンタジー
 それはよくあるファンタジー小説みたいな出来事だった。  ラノベ好きの調理師である俺【水無瀬真央《ミナセ・マオ》】と、同じく友人の接骨医にしてボディビルダーの【三三矢善《サミヤ・ゼン》】は、この信じられない現実に戸惑っていた。  俺たち二人は、創造神とかいう神様に選ばれて異世界に転生することになってしまったのだが、神様が言うには、本当なら選ばれて転生するのは俺か善のどちらか一人だけだったらしい。  ちょっとした神様の手違いで、俺たち二人が同時に異世界に転生してしまった。  しかもだ、一人で転生するところが二人になったので、加護は半分ずつってどういうことだよ!!   神様との交渉の結果、それほど強くないチートスキルを俺たちは授かった。  ネットゲームで使っていた自分のキャラクターのデータを神様が読み取り、それを異世界でも使えるようにしてくれたらしい。 『オンラインゲームのアバターに変化する能力』 『どんな敵でも、そこそこなんとか勝てる能力』  アバター変更後のスキルとかも使えるので、それなりには異世界でも通用しそうではある。 ということで、俺達は神様から与えられた【魂の修練】というものを終わらせなくてはならない。  終わったら元の世界、元の時間に帰れるということだが。  それだけを告げて神様はスッと消えてしまった。 「神様、【魂の修練】って一体何?」  そう聞きたかったが、俺達の転生は開始された。  しかも一緒に落ちた相棒は、まったく別の場所に落ちてしまったらしい。  おいおい、これからどうなるんだ俺達。

外道魔法で異世界旅を〜女神の生まれ変わりを探しています〜

農民ヤズ―
ファンタジー
投稿は今回が初めてなので、内容はぐだぐだするかもしれないです。 今作は初めて小説を書くので実験的に三人称視点で書こうとしたものなので、おかしい所が多々あると思いますがお読みいただければ幸いです。 推奨:流し読みでのストーリー確認( 晶はある日車の運転中に事故にあって死んでしまった。 不慮の事故で死んでしまった晶は死後生まれ変わる機会を得るが、その為には女神の課す試練を乗り越えなければならない。だが試練は一筋縄ではいかなかった。 何度も試練をやり直し、遂には全てに試練をクリアする事ができ、生まれ変わることになった晶だが、紆余曲折を経て女神と共にそれぞれ異なる場所で異なる立場として生まれ変わりることになった。 だが生まれ変わってみれば『外道魔法』と忌避される他者の精神を操る事に特化したものしか魔法を使う事ができなかった。 生まれ変わった男は、その事を隠しながらも共に生まれ変わったはずの女神を探して無双していく

死んでないのに異世界に転生させられた

三日月コウヤ
ファンタジー
今村大河(いまむらたいが)は中学3年生になった日に神から丁寧な説明とチート能力を貰う…事はなく勝手な神の個人的な事情に巻き込まれて異世界へと行く羽目になった。しかし転生されて早々に死にかけて、与えられたスキルによっても苦労させられるのであった。 なんでも出来るスキル(確定で出来るとは言ってない) *冒険者になるまでと本格的に冒険者活動を始めるまで、メインヒロインの登場などが結構後の方になります。それら含めて全体的にストーリーの進行速度がかなり遅いですがご了承ください。 *カクヨム、アルファポリスでも投降しております

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい

増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。 目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた 3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ いくらなんでもこれはおかしいだろ!

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

処理中です...