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冥王の領域
87話 1人行動
しおりを挟むコートを作るために行った服屋は、セナの幼馴染のお店であった
セイ達は、セナの幼馴染のマリアにレッドベアの毛皮を渡した
「なら、全員の採寸をするから、試着室に来てくれる?」
「分かったわ、ならセイからしてもらえるかしら?」
「いいわよ、なら一人一人入って来て」
セイ達は順番に、試着室に入り、サイズを測ってもらった
「それで、どのくらいで完成するの?」
「そうね、6枚作るから、一週間は欲しいわね」
「なら、少し多めの10日後に取りに来ることにするわ」
「そうしてくれると、ありがたいわ」
「代金はどのくらいかかる?」
「毛皮の代金から引いても、毛皮の方が高いから、こっちから金貨200枚は、払うことになるわね」
「そんなに、毛皮って高いの?」
「レッドベアの変異種だからよ」
「へぇ~そうなんだ」
「じゃぁ、毛皮の代金はコートを取りに来たときに貰うよ」
「あら、いいの?」
「母様の幼馴染だからね」
「本当にいい子ね、セナの息子とは思えないぐらい優しいわ」
「違うわよ!私の息子だから優しいのよ!」
「どうだか」
「何よ!違うって言いたいの!?」
「まあ、久々の再会なんだから、この後お茶でもしてきたら?」
「あら、いいわね」
「毛皮を職人に渡すように、従業員に言って来るから、その後でお茶しましょ」
「なら、ここで待ってるわね」
マリアは裏に行き、従業員に毛皮を渡しに行った
しばらくして、マリアが戻って来て、何処でお茶をするか話し合い始めた
「おすすめのお店はないの?」
「あるけど、セナは元王妃でしょ、2人で行って大丈夫なの?」
「そうね、何も起こらないとは、思うけど何かあったら、困るものね」
「なら、シスター達も、一緒に行けばいいよ、俺は少し行きたいところがあるから、女性だけで、楽しんできてよ」
「そうね、女性だけで話しましょ」
「なら、私の行きつけに行きましょ」
セナ達は、セイと別れ、そのままお茶をしに行った
1人になったセイは、そのまま街を出て、魔物の領域に向った
ハンター都市メイトの近くには、冥王ハデスの領域だけがあり、ハンター達は領域の浅い場所までしか入ることがない
全ての魔獣の王の領域は、他の領域と違い小国程度の大きさであり、その中でも冥王の領域は1番の広さを誇る
冥王の領域にいる魔獣達は、農民や商人とした、戦う術を持っていなかった者がかなり存在しており、冥王はそういった魔獣を全て自身の領域に迎え入れている
セイは、領域に入ってから、途中で見かける魔物を無視して、ただ奥へと進んで行った
最初の頃は、魔物と戦うハンターを見かけていたが、奥に進むほどハンターを見なくたっていった
途中、魔物の数が多くなり始め、セイは【魔装】を使い、自身の身体能力を上げ一気に領域を進んで行った
【魔装】を使い始めてから、1時間近く経った頃魔物が少なくなり始め、ついには魔物を見なくなった
セイが、そのまま進んでいると、畑と村が見え、セイは少し考えてから、その村に向かい走り始めた
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