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剣の道
35話 冥王と話 2
しおりを挟むセイが語り始めたのは神との始まり
「冥王樣は、俺が転生しているのは聞いていますね?」
「うむ、聞いておる」
「転生ってなんのことですか?」
「あれ?てっきり母様には冥王樣が、言っていると」
「言っておらん、儂は転生させたしか、神から聞いておらんからの」
「なら魂の話は知っていますか?」
「詳しくは知らぬ、ただ稀に歪んでいる者がいるのは知っておる」
「その話は、私も聞いていいのですか?」
「多分大丈夫ですよ」
「そうじゃな、知った所でどうにか出来るわけじゃないしの」
「そうなのですか?」
「転生や魂は神の領分ですし、人が関われる事じゃないですよ」
「そうじゃな、儂ですら何もできんな」
「冥王様ですら…」
「さてセイ、お主と神に間に、何があったか聞いていいかの?」
「では始めから話しましょう」
「俺は前世で亡くなった後、宇宙と宇宙の間で、神に会いました」
「宇宙と宇宙の間じゃと?聞いたことがない」
「セイ、宇宙って何?」
「宇宙は世界の全です」
「世界の全てじゃと」
「簡単に言えば、太陽と夜に輝く星と月、そしてこの大地、その全てが1つの宇宙」
「では儂らは1つの宇宙の一部だと?」
「そうですよ、宇宙から見れば俺達は、人から見た蟻と対して変わりは無い」
「なんじゃと…」
「そして魂は…」
「待て!先程お主は、宇宙と宇宙の間で神と会ったと言ったな」
「えぇ、宇宙と宇宙の間で」
「では宇宙は2つあるのか!」
「いいえ、もっとあります」
「では!いくつあるのだ!」
「さぁ?多分何百とかじゃないですか」
「何百だと…」
「ならセイは、何故そこにいたの?」
「詳しくは、知らないです」
「そうなら、その宇宙の間で神様と会ったのよね」
「そうですよ」
「ならそこで、何の話をしたの?」
「宇宙は1つではない事、魂の流れについて」
「魂の流れじゃと?」
「人が死んだ後、殆の魂は記憶を抜かれ、また新たな肉体に宿るって聞きました」
「なら、抜かれた記憶は何処に行くの?」
「多分ですけど、神が保管してると思います」
「何故そう思う?」
「宇宙を生み出し、世界を監視し記録をとるのが仕事って神が言ってたので」
「つまり、魂の記憶は、記録として保管されるのじゃな」
「俺の考えでは、そうなります」
「では、何故お主は記憶を持って生まれておる?」
「極稀に少しの記憶を持って、生まれ変わる人もいるのですが、俺は、ほぼ全ての記憶を持っていた為、神に転生か全ての記憶を消して生まれ変わるか、選択させてもらえたので」
「なるほどの、つまりお主は前世の自我のまま生まれ変わったと」
「いや多分違いますね」
「だが記憶を持っているなら、人格もそのままであろう?」
「俺も、最初はそう思っていました」
「違うのか?」
「えぇ、前世の自分なら、考えないような事を、かなり考えますもん」
「ほう、分かるのか?」
「えぇ、前世の俺と今の俺では、物事の価値観が、ほぼ真逆ですから」
「その理由は分かるの?」
「血筋ですね、俺の考えでは人格は肉体の遺伝と精神、後は育った環境に左右される」
「ならば、お主の前世の自我は…」
「生まれ変わった時に、自我の殆どを無くしてますね」
「じゃぁセイの今の自我は?」
「この体の遺伝と前世の知識が合わさったのが今の俺ですね」
「だから、大人の考えをするのか」
「えぇ、でもかなり体に引っ張られてますね、まぁ、これが魂が正常の証なのでしょうね」
「そうなのじゃろうな、魂は記憶の保管をし、人格は肉体と精神が作るもの、納得じゃ」
「えぇセイが何故、大人に近い考え方をするのかも、記憶を引き継いでいるからなのですね」
冥王とセナは魂について知った
追伸
感想をくれた方、ありがとうございます。
自分はスマホで一気に書いて手直しをしていく形を取っているので、変換ミスや言葉が変なときがあります、なので指摘はとてもありがたいのですが、できれば何話のどこがおかしかったと、具体的に教えて下さい。
指摘のお陰で直そうとするのですが、場所が分からず直しきれていません。
確かここに書いたはずと思い、探すのですが見つけきれず、1から読み直す事になり、話を作る時間が取れません。
ご迷惑でなければ何話のどこがおかしかったかと、ご指摘をして下さい
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