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魔法入門
12話 魔力の動かし方
しおりを挟むセイの魔素浸透率が前代未聞だと判明し驚き疲れたが今だに魔力の動かし方を聞いていない
「それで、魔力の動かし方を教えてほしいんですがど」
「…あぁいいぞ」
「やったねセイ」
「うん(やっとか)」
「まずは基礎からいくか」
「「はい!」」
「魔力の動かし方は人それぞれだ」
「「「えっ…」」
「魔力は人それぞれ違いがある」
「そうなんですか?」
「あぁ、魔力は1人1人個性がある
そしてそれが違いに繋がる」
「えーとどう違うんですか?」
「俺も町を出てから知ったが
人の髪色や目の色が違うように
1人1人魔力は少し違う」
「「へぇ~」」
「魔法は想像力でいかようにも使えるのは知っているな?」
「「「はい!」」」
「だが以外にも得意不得意がある」
「「「そうなんだ…」」」
「例えば俺は土を使った魔法が得意だ」
「なら苦手は?」
「風と火だ」
「何故そうと言い切れるんですか?」
「余り上手くできないからだ」
「ですが使えばするんでしょ?」
「使えはするだがしっくりこない」
「それだけで?」
「あぁそれだけでだ」
「俺は…魔力を動かすためにイメージとして固く腹に集まれって考える」
「「「?????」」」
「つまりだ、俺の魔力は固くできるものが得意なんだ」
「「?????」」「(なるほどね)」
「坊主は分かったみたいだな」
「「セイ分かったの?」」
「うん、多分だけど」
「なら坊主に続けてもらおうかな」
「分かった…多分だけどウルさんは、形がないものが苦手なんだと思う」
「「つまり?」」
「土は固くすることができ、水は氷にすることで固くできる、だけど火と風は固めてもすぐほぐれちゃうだから上手くいかない」
「「あ!」」
「そうだ、俺の魔力は固めることが得意なんだ」
「「だから…」」
「固まらない火と風は苦手なんだ」
「さて俺の魔力についてはここまで
次に俺が見てきた魔法師の話をしよう」
そこからはウルが知っている魔法師の話を聞いた、水は得意なのに氷は苦手な魔法師や
火が得意なのにそれ以外が苦手な魔法師
風が得意なのに攻撃が苦手な魔法師
色んな魔法師の話を聞いた
「さて俺の見てきた魔法師はこんなもんだ」
「これで分かったろ」
「「「はい!」」」
「(つまり魔力は人に合った動かし方がある、それを見つけられた人が、魔法師になれるんだ)」
「でも…」
「ん?どうした坊主?」
「何で、それが余り知られてないの?」
「「確かに」」
「あ~それはな、知られないようにしてるんだよ」
「「「…何で?」」」
「魔法師になるためには、自分にあったイメージを見つけなくちゃいけない。
それは、分かったろ?」
「「「…うん」」」
「つまりだ、どれだけ努力しても見つけられない時がある、それに…」
「「「それに?」」」
「魔法師になれないやつは、半分近くいる」
「「「?????」」」
「…生まれつき魔力を動かせない者がほとんどだ」
「!それって…」 「「???」」
「そう人々の半分はどれだけイメージをしようとも魔力が動かせない」
「やっぱり…」 「「それって!」」
「だから余り知られないようにしている、だからお前らも人に言うなよ」
「「「…分かりました」」」
「まぁ俺も、貴族から聞いたんだけどな」
「「「????」」」
「王族、貴族達はな、全員知っているからだ」
「どういうことです?」
「俺も、一応騎士爵だからな」
「そうなんですか!」
「まぁ昔、公爵助けたら褒美としてな」
「それで、何故全員が知っているんですか?」
「元々王族貴族は魔法師がなるものだったからだ、だからな王族貴族は今も全員が魔法師なんだよ」
「それって…」
「そう、魔法師は3人に1人に遺伝する、だから王族貴族達は今も重婚が認められている、まぁ詳しくは知らないが、昔からのそう決められているんだとよ」
「「そうなんですね」」
「(それって…まさか、魔獣の祖に対抗するためか?)」
「まぁ嬢ちゃんと坊主なら貴族になる可能性があるから、まぁ大丈夫だろ」
「えっ…わたしは?」
「まぁ、マーサも魔法師なれるかもしれないし」
「いや!私もう20なんですけど!」
「あれ?まだ18じゃなかったか?」
「違いますよ!」
「ま、気にすんな」
「しますよ!」
「アッハハハッ」
「笑って誤魔化すな!」
「ねぇ」
「何セイ」
「(帰ろっか)」
「(そうだね)」
セイとサラは静かに2人が揉めているところを立ち去った
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