追放された最弱ハンター、最強を目指して本気出す〜実は【伝説の魔獣王】と魔法で【融合】してるので無双はじめたら、元仲間が落ちぶれていきました〜

里海慧

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58話 決着がつきました

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「チッ! 何でだ!?」

「何なんだよ……本当に、化け物じゃねぇか!!」

 サウザンとトレットが悲鳴をあげる。
 何言ってんだ、オレの8年間とリナの恐怖に比べたら屁みたいなもんだろ?

「もう……もう……魔法打ちたくない……」

「クソッ! クソッ! これが化け物じゃなくて、何なんだよ!」

 ミリオンたちの襲いかかる手が鈍くなってきた。刷り込みが効いてきたのか、身体が拒否を始めたようだ。
 でも、ここで終わりじゃぁ、つまらないな。

【体力と魔力がある限り、オレに攻撃してこい】

 王者の資質を使って強制的に、ミリオンたちを動かした。根性が足りないんだよ、根性が。あれだけのことやってきたんだ、もっとしぶとく噛み付いてこいよ。

「ひっ!」
「イヤ……イヤッ!」

 ミリオンたちの顔色が一気に青くなる。彼らの意思には関係なく、身体が動いてしまって止められない。マヒから回復したトレットとサウザンも攻撃を仕掛けてきた。
 大量に持っていた回復薬が尽きるまで、延々と続けられる。闘技場はすでに静まりかえっていた。

 ミリオンたちの精神はもはや破綻寸前だった。カイトの持ってきた回復薬もついに底を尽きる。

 あーあ、回復薬がなくなったな、ここまでか……。

 目の前のミリオンたちの瞳にはすでに光がなく、終わらない現実に打ちのめされていた。もう言葉すら話せないようだ。



「そろそろ終わりだ」



「チッ! ウガアアアア!!」

「いちいち舌打ちするの、ウザいんだよ」

 連携も何もなく飛びかかってきたサウザンを、一撃で場外へふっ飛ばす。壁に強打されたサウザンは気を失った。ずっと言いたかった事もいえた。


「うらああぁぁ!」

「損得しか考えないヤツはいらない」

 次はトレットだ。両手剣の攻撃を雷神で受け止めてなぎ払う。その時にほんの少し青い稲妻を放つと、感電して気絶した。言われたことを言い返せてスッキリだ。


「ひぃぃっ!! ファイアストーム!!」

 ティーンが放ったファイアストームを、雷神の一振りで消しさる。手で受け止めてもよかったが、それすらも面倒だった。

「魔法使いなら、魔法で倒そうか」

 ティーンの顔が一瞬で青ざめる。

青の破雷 ブレイク・ショット

「ギャァぁぁぁ!!」

 だいぶ力を加減した雷魔法で、ティーンも悲鳴を上げて気絶した。


 闘技場に立っているのはミリオンだけだ。オレの発した命令に忠実に従って、剣に魔力を込めている。

「うああぁぁ!!」


「もう二度とオレの前にあらわれるな」


 ミリオンの剣から炎が激しく燃え上がった。
 オレも雷神に魔力を込めて、青い稲妻を走らせた。剣と剣がぶつかり、眩い光を放つ。

 光が収まるとミリオンの剣が真っ二つに折れていた。雷魔法を受けたミリオンは、立ったまま気絶している。

 カイトは静かに雷神を鞘に収めて、国王に視線をむけた。





「決闘はここまで! ただいまの瞬間をもってカイトの勝利とする!!」

 ここで国王が高らかに決闘の終了を告げた。


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