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酒盛りが始まったようです

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「いやぁ いけるねぇ りょうさん」
お父さんが 出来上がってきた熱燗を
グイグイりょうさんに進めて

「あっ かたじけない 父上殿」
進められたお酒をコップで受けて
くいっ
「く~っ 美味い!
さっ 今度は父上殿とおじい様殿
二人に飲んでもらわねば 我ばかり
戴いては申し訳ない」

先にお祖父ちゃん 次いでお父さんに
進める
二人も
「「あっ こりゃどうも く~美味いなぁ あはははは」」

あははじゃないわよ 只の酒盛りじゃない
あんなに心配したのに お姉ちゃんの反応の方が普通だわ

「ねぇ 環 りょうさんって 本当に龍なの?」お姉ちゃん
「あたしも知りたい」お母さん
「あたしゃ 年寄りだけど 龍なんて見たことないわよ」
お祖母ちゃんそれが普通です

ってことは 私が普通じゃないってことね
やはり……この家の子だもん♪
そうじゃなくて

「最初は 蛇だと思ったのよ」

「「「蛇?」」」
「そう もう本当に飲まれる!って思ったもん」
「そんなに大きいの?」
「そりゃもう……あ お祖母ちゃんは見ないほうが良いわよ 驚いてしまって 旅立ってしまうかも」
「ヒィー!」
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
「あんなにカッコイイのに♡」
お姉ちゃん 目の色が変わってますね
しかも 瞳の中央は アニメや漫画みたいな♡が浮かんでますね

でも確かにカッコイイのよ……

「おーい母さん お願いしてもいいかな」
お父さん達 お酒のお代わりね
「えぇ すぐ持っていきますよ」
椅子から立ち上がって 次の分を持っていく

「やっ!これは母上殿 かたじけない」
りょうさんが頭を下げるが
「良いんですよ~ こんな美丈夫を見られるなんて 本当に気兼ねしないでくださいね 自分の家だと思ってゆっくりしてくださいね」

自分の家って……
「あっ そう言えば りょうさんの
家って 龍宮城らしいよ ねぇりょうさん」

「うむ 父上が東海の帝王なので
我も宮殿に住んでおった………」
最初は嬉しそうに話していたのに
現実を思い出したんだろうな
どんどんトーンが下がってきている気がする

「え?りょうさんって王子様?」
お姉ちゃんが乙女チックな質問を投げかける
「うむ 王子様という言い方ではなく
龍公子という」

「「「きゃー やっぱり王子様よー」」」
3人でキャイキャイ お祖母ちゃん可愛いよ うん 

「え?なんで そんな人がこんな所で?」
「うん 不思議よね」
お姉ちゃんとお母さんの思考がまともになってきたらしい

「うーんと それは………りょうさん話しちゃっていいかな?」
「勿論だ お世話になっているのに
黙っていることはない 全てお話してもらって構わぬ」

了承をもらったので
りょうさんに教えてもらった事を 
家族に話していった

「あぁ 成程 そりゃありょうさんが悪いけども 幼子の事だ そこは諭してあげないといけなかったねぇ」
お祖父ちゃんが 亀の甲より年の功
で 話しだした




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