蛇（あなこんだ）と思ったら 龍でした

なるほど 日本とは違うのですね

曹操のことよね……

ちょっとー　りょうさん
凄いわよ…リアルにいたんでしょ

「お知り合いですか？」

「環　何故正座で口調も違うのだ？
まぁ　そうだな知り合いと言うほどではない
あやつがやることは　ずっと見ておったがな」

「それで！どのような方でしたか！」
興奮してしまい　思わず大声になってしまった！

コンコン

「環誰と話してるの？」
お姉ちゃん
「ちょっと舞台の練習よ」

「………ふぅーん」
トントントントン　階段を降りていく足音

「危ない危ない」

りょうさんが　覗き込んできて

「我の存在を明かした方がよいのではないか？ここの家の者は受け入れてくれそうである　家人の波長は環と同じであるから　大丈夫だと思うのだが」

そうかもしれないけど　ウ～ン
でも　今はそんな事ではなくて

「曹操の事よ！」
聞かなくてわ！

「あぁそうそう　あやつは微妙にな　悪い！やつでは無かったぞ」

「そうなの？あれ日本じゃ漢王朝を
滅ぼした！　主君殺害！逆賊っぽいけど」

「まぁ確かにそう見られるのも判らんでもない　が　殺そうとするなら　早々にやってるだろうし　そこは避けたかったのだと思うぞ」

「成程……」
そうか　日本とは解釈が違うんだろうな

「それで？」

「それでとは…」




『環～お母さんが呼んでるよ～』

なんだろう？

「りょうさんそこの唐揚げどうぞ
お腹空いてないかもだけど」
食べさせてあげようと思って持ってきていた唐揚げの入ってる皿を指差し

「ちょっといってくる」

「うむ」

私が鍵を開けた途端

扉をバタン！と開けられ
お姉ちゃんが部屋に入ってきた

一瞬の間があり

「きゃー！」
お姉ちゃんが見たのは
お皿を手にとって　爪楊枝で唐揚げを
刺して　今こそ口に入れんとしていた
りょうさんだった