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身の上話

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りょうさんが退屈しないなら
スマホ生活もいいかもしれない
なんて考えていると

「環~ご飯よ~」
下からお母さんが呼ぶこえがきこえて
「は~い」
とりあえず返事を返しておく

「りょうさん ご飯行ってくるけど」

スマホが明るくなり

「わかった 我はまだまだ大丈夫だから
安心せよ」
腕組みをして私を見ている

「うん じゃあいってくるから」

そう言って部屋を出た

タンタンタンタン
階段をおりてリビングに向う

ふわっと美味しそうな匂いがする

「唐揚げ?」

「そうよ~」

「やった!」

「これも出しちゃって」
サラダやお味噌汁が次から次へと

なんせ 今の時代には少ない
7人家族

食器やおかずの量も凄い
なので全部を並べるのも大変
「環 こっちを出してくれる?」
と2枚目の唐揚げのお皿

「あれ?ちょっと多くない?」

「買いすぎたのよ
凄く安かったの 明日のお弁当にも
入るからね」

「じゃあ 夜食にちょっと頂いても大丈夫?」

「あら 勉強するの?」
お姉ちゃんがニコニコしながら
こっち向いて聞いてくる

「お姉ちゃん 私だって!」
するときには……と声にもならない
心で呟く
りょうさん 唐揚げ食べるかな?
あのサイズなら食べれそうだけど
と 夜食では無く りょうさんの食事の確保だった

「ほらほら おばあちゃん達も
食べるの待ってるわよ」
お母さんの声で ハッと戻り

「ハイハイ おじちゃんもおばあちゃんも お待たせ!」

全て並べて
みんな座って 両手を合わせ
「「「「「「いただきます」」」」」」

ワイワイと今日の雨の事とか
色々と話しながら食事は終わり……
部屋に戻る事にした
お茶のペットボトルとコップを
持って

戸を閉めて

「りょうさん?」
スマホを手に取り

「環 戻ったか」
胡座をかいた状態でこちらをみた

「りょうさんお茶飲む?」

ペットボトルを見せると

「それがペットボトルというものだな?」

と言いながら スマホから出てくる
おぉ ちょっとビックリ
コップに注いで

「こっちで飲んでみる?」
とペットボトルをもつ

「おう そちらで飲んでみよう」
ペットボトルを恐る恐るもちながら
口をつけて飲む

「おぉ!」
ペットボトルでお茶を飲む武将の絵に
感動した

「陶器でもなく ペコペコするし
不思議な飲み物だな」
指で押したりしながら 観察している

「環 これは………緑茶と言うのか」

「そうよ?飲んだことない?」

「うむ 我の所は 色々なお茶があるが
緑茶とは 初めてだ
烏龍茶や薬草から作ったものが多い」

「なるほど!流石中国」

「まぁ そもそも家に帰れぬのは
お茶が原因とも言えるが…」

「ええ?そ…それは どういうこと?」

彼の身の上話が始まった










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