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勝ち抜いた4人

元帥 ブレシア公爵 レイン公爵 オルソン公爵

組み合わせは
元帥とブレシア公爵
レイン公爵とネルソン公爵

短いながらではあるが 師弟対決が 
先に行われることに

「お父様?大丈夫ですか?
この中では1番の年長ですが 体力は残ってまして?」
「娘よ……儂をおとしとるのか?」
「そんなこと御座いませんわよ
心配しているのです ここで負けたら
お兄様に元帥の座を明け渡すことになるやもしれませんし」
「ふぬ!まだまだ若いもんには負けん!」


「お父様 お体無理をなさっては いらっしゃらないですか?勝っていただきたいのは 山々ですが ご無理は禁物でございますわ 怪我などなさらぬように 心配ですが
お父様の勝利を祈っております」
「アンジェリカ 心配してくれてありがとう 嬉しいよ でも大丈夫 私の勝利を祈っていてくれ」

同じ父娘でも 年齢の差なのか
言うことが違う……


ドラの音が鳴り響き 試合開始の時が迫る

「では 行ってくるかの」
「じゃあ 行ってくるよ」

二人体をほぐしながら 歩いてくる

「皆様!お待たせいたしました!
これより カサンドラ王国元帥閣下と
サウル王国 ブレシア公爵様との勝負を始めさせていただきます!」
司会者から そう告げられると
わあー!っと歓声が沸き起こる

「では 公爵いくぞい」
「今日こそ 勝たせていただきます」

一度も元帥には勝ったことがない
だが 手合わせ出来るのも これが最後かもしれない 今までの御礼返しも籠めて
全身全霊をかけて 勝負に挑むブレシア公爵

「始め!」

掛け声で始まると 観客の盛り上がりは
今までの中で最高潮である

カキーンカキーンと剣と剣を交えること
数十回
「今までの中で1番の出来じゃな」
「それはもう ご恩返しと
何よりアンジェリカが見ておりますので
ふん!」
と 元帥の剣をはね返す

「儂も 娘と孫が見ておるからな
勝たせてやることは で き んの じゃ!!」

カーン

元帥が ブレシア公爵の剣をはじき飛ばす

「カサンドラ王国元帥閣下の勝利!」

うわー!!!
と 観客の声が響き渡り 同じく割れんばかりの拍手が両者に贈られた

「やはり 勝てませんでした」
剣を拾い 元帥のもとに来たブレシア公爵
「じゃが 観客のこの拍手があるではないか 皆が公爵の事を認めておるよ
アンジェリカ嬢も納得するじゃろ
1番の出来じゃな」
二人で握手をかわすと その拍手がより一層大きくなる
それを聞いて 周りを見渡すと

「公爵様~凄かったですよ~」
「次は勝てるかも!」
「素晴らしい試合を見させてくれて
ありがとうございます~!」
等など 称賛の声が聞こえてくる

「ふむ 負けはしましたが
悪くありませんな」
そう言いながら 観客に手を上げて
お辞儀をする
惜しみない拍手が贈られる





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