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翌朝もお天気が良く
朝早くから 騎士の鍛錬場が活気づいている
「あー惜しい!」
「もうちょっとだったのに」
「でも凄いな 武闘大会で
元帥に勝てるのは公爵かもな」
そう言った記事の首元に 剣の鞘が当てられる
「ヒッ!」
「元帥に勝つのは 私ですよ」
サウル王国の騎士団の格好をしたレイン公爵が立っていた
「これは!」
雑談をしていた騎士たちは 慌てて敬礼をする
「あ 堅苦しくしないでください
ここは カサンドラ王国 私達はご厄介になってますからね」
アハハハと笑いながら話すレイン公爵
「はぁ」
フレンドリーに言われてもね~
顔がひきつる
「さて 私も手合わせ願いましょうか」
そう言い
「義兄上~!元帥様~私も混ぜて下さい~!」
走りながら声を掛ける
「ああ おはよう」
元帥が声をかけた
「おはようございます
元帥 義兄上 私も混ぜて下さい」
「おはよう 私はもう上がるから元帥さえ良ければ」
「おう!構わん!こい!」
タフなお方である
「それでは!お願いします!」
やる気満々のレイン公爵
カキーンカキーン
「もう一度!」
その音を後ろにしながらブラシア公爵は
鍛錬場を後にした
「さてクリストファー」
こちらはオスカー
「ん?何オスカー兄上」
朝食をカサンドラ王国軍団の方々は
一緒に取っている 元帥を除き
「アクア嬢の衣装も
急ぎのものだが 出来上がっている
一式揃えて合わせてほしいと 要請が出ている」
「ほんと?」
「あぁ ジャネットも体調がいいみたいだから 予定を聞いてきてくれ」
「わかったよ ありがとう!」
カップに残っていたお茶を飲んでしまい
慌ただしく席を立ち
「じゃアクアちゃんの所に行ってくる」
飛び出して行く様を見て
「ホントにアクアちゃんの事
大好きよね」
最後に取っておいた目玉焼きを 食しながらアイリスが発言すると
「そりゃあね 学生の頃からクリストファーには 女生徒が群がってたから
その集団には恐怖しか感じなかったからね 端から見ている僕ですら」
こちら最後に残していた 好物のベーコンをモグっとしているユアン
「そう言えばジャネットは?
昨日の迎えには出てなかったわね
あの子にしては珍しいから
敢えて聞かなかったのだけども
寝込んでいるの?
そう言えば アランにも会ってないわ
お土産が沢山あるのよ」
「そう言えばそうじゃの
オスカー ジャネットとアランはどうした?」
その時
バタン
扉が開き トコトコトコとアランが
「アイリスおばちゃま!
ありゃん あいたかったです~」
アイリスの椅子のそばに立ち
腰に手を回し ギューッっと
顔を押し付けてぐりぐり
「まぁ アラン 大きくなったわ
久しぶりね♪お利口さんにできてるかなぁ?」
「あい!ありゃん おりこうしゃんに
してましゅ!」
「そうなのね」
そう言ってアランを抱き上げ 膝の上に座らせる
「ありゃん おにいちゃんですから!」
「「「「え?」」」」
「ありゃ~ 言っちゃったよ」
コンコン
「ん ジャネット?お入り」
オスカーが許可すると
「失礼いたします」
ジャネットが入ってきた
「皆様に昨日お迎えが出来ず お詫び申し上げます」
お辞儀をすると
「ジャネット お辞儀はいいから
座りなさい」
元王妃が 着席をうながす
「ありがとう存じます」
オスカーに引かれた椅子に座ると
「アランがお兄ちゃんになるって
言っているのだけど…」
速攻聞かれる
オスカーの方を見て頷くと
「父上 母上 皆様にご報告致します
今 ジャネットが二人目を妊娠してます 皆様が来られる前に判ったので 揃っての時にご報告しようかと思ってました」
「おぉ!」
「まあ!」
「ふむ」
「よかったのぉ!」
「「おめでとう!」」
「昨日は少し悪阻もあり オスカーに許可を貰って休んでおりました
申し訳ございません」
ジャネットが再度謝ると
「無理すること無いわよ
無事に次の子を生んで頂戴
また 嬉しいことが増えたわね!」
元王妃が喜びの声をあげる
「アランはお兄ちゃんになるのね!
お兄ちゃんは大変よ 大丈夫かな?」
アイリスがアランに尋ねると
「だいじょうぶでしゅよ」
「まぁ 頼もしいわ♪」
「おお アランおじいちゃんが
お土産をもってきたぞ!」
元国王陛下が アランに伝えると
「おじいちゃま!おみやげでしゅか!
アラン うれしいでしゅ!」
ぴょんとアイリスの膝からおりて
そちらに駆けだす
抱き上げて
「重くなったのぉ
どうだ 今から見に行くか!」
「あなた!ズルいですわ!
アラン おばあちゃまも お土産があるのよ」
「おばあちゃまもですか!
ありゃん うれしいでしゅ!」
と 今度はそちらに手を伸ばす
そして今から ジジババ対決が行われるのである
朝早くから 騎士の鍛錬場が活気づいている
「あー惜しい!」
「もうちょっとだったのに」
「でも凄いな 武闘大会で
元帥に勝てるのは公爵かもな」
そう言った記事の首元に 剣の鞘が当てられる
「ヒッ!」
「元帥に勝つのは 私ですよ」
サウル王国の騎士団の格好をしたレイン公爵が立っていた
「これは!」
雑談をしていた騎士たちは 慌てて敬礼をする
「あ 堅苦しくしないでください
ここは カサンドラ王国 私達はご厄介になってますからね」
アハハハと笑いながら話すレイン公爵
「はぁ」
フレンドリーに言われてもね~
顔がひきつる
「さて 私も手合わせ願いましょうか」
そう言い
「義兄上~!元帥様~私も混ぜて下さい~!」
走りながら声を掛ける
「ああ おはよう」
元帥が声をかけた
「おはようございます
元帥 義兄上 私も混ぜて下さい」
「おはよう 私はもう上がるから元帥さえ良ければ」
「おう!構わん!こい!」
タフなお方である
「それでは!お願いします!」
やる気満々のレイン公爵
カキーンカキーン
「もう一度!」
その音を後ろにしながらブラシア公爵は
鍛錬場を後にした
「さてクリストファー」
こちらはオスカー
「ん?何オスカー兄上」
朝食をカサンドラ王国軍団の方々は
一緒に取っている 元帥を除き
「アクア嬢の衣装も
急ぎのものだが 出来上がっている
一式揃えて合わせてほしいと 要請が出ている」
「ほんと?」
「あぁ ジャネットも体調がいいみたいだから 予定を聞いてきてくれ」
「わかったよ ありがとう!」
カップに残っていたお茶を飲んでしまい
慌ただしく席を立ち
「じゃアクアちゃんの所に行ってくる」
飛び出して行く様を見て
「ホントにアクアちゃんの事
大好きよね」
最後に取っておいた目玉焼きを 食しながらアイリスが発言すると
「そりゃあね 学生の頃からクリストファーには 女生徒が群がってたから
その集団には恐怖しか感じなかったからね 端から見ている僕ですら」
こちら最後に残していた 好物のベーコンをモグっとしているユアン
「そう言えばジャネットは?
昨日の迎えには出てなかったわね
あの子にしては珍しいから
敢えて聞かなかったのだけども
寝込んでいるの?
そう言えば アランにも会ってないわ
お土産が沢山あるのよ」
「そう言えばそうじゃの
オスカー ジャネットとアランはどうした?」
その時
バタン
扉が開き トコトコトコとアランが
「アイリスおばちゃま!
ありゃん あいたかったです~」
アイリスの椅子のそばに立ち
腰に手を回し ギューッっと
顔を押し付けてぐりぐり
「まぁ アラン 大きくなったわ
久しぶりね♪お利口さんにできてるかなぁ?」
「あい!ありゃん おりこうしゃんに
してましゅ!」
「そうなのね」
そう言ってアランを抱き上げ 膝の上に座らせる
「ありゃん おにいちゃんですから!」
「「「「え?」」」」
「ありゃ~ 言っちゃったよ」
コンコン
「ん ジャネット?お入り」
オスカーが許可すると
「失礼いたします」
ジャネットが入ってきた
「皆様に昨日お迎えが出来ず お詫び申し上げます」
お辞儀をすると
「ジャネット お辞儀はいいから
座りなさい」
元王妃が 着席をうながす
「ありがとう存じます」
オスカーに引かれた椅子に座ると
「アランがお兄ちゃんになるって
言っているのだけど…」
速攻聞かれる
オスカーの方を見て頷くと
「父上 母上 皆様にご報告致します
今 ジャネットが二人目を妊娠してます 皆様が来られる前に判ったので 揃っての時にご報告しようかと思ってました」
「おぉ!」
「まあ!」
「ふむ」
「よかったのぉ!」
「「おめでとう!」」
「昨日は少し悪阻もあり オスカーに許可を貰って休んでおりました
申し訳ございません」
ジャネットが再度謝ると
「無理すること無いわよ
無事に次の子を生んで頂戴
また 嬉しいことが増えたわね!」
元王妃が喜びの声をあげる
「アランはお兄ちゃんになるのね!
お兄ちゃんは大変よ 大丈夫かな?」
アイリスがアランに尋ねると
「だいじょうぶでしゅよ」
「まぁ 頼もしいわ♪」
「おお アランおじいちゃんが
お土産をもってきたぞ!」
元国王陛下が アランに伝えると
「おじいちゃま!おみやげでしゅか!
アラン うれしいでしゅ!」
ぴょんとアイリスの膝からおりて
そちらに駆けだす
抱き上げて
「重くなったのぉ
どうだ 今から見に行くか!」
「あなた!ズルいですわ!
アラン おばあちゃまも お土産があるのよ」
「おばあちゃまもですか!
ありゃん うれしいでしゅ!」
と 今度はそちらに手を伸ばす
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