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「婚約式は オスカー殿の所で
執り行うのだろう?
リザ殿やブレシア公爵達も行かれるとか
羨ましい……」
この陛下も 出たがりなのだが

「駄目ですよ 調整は効きませんから」
すかさず レイン公爵が止めに入った

「ふん 分かっておるわ 
仕方ないが 今回は諦めるが
結婚式には カサンドラ王国まで
参るぞ」
「その時は キチンと調整致しますよ」
レイン公爵がニッコリと答える

「国をあげて 歓迎致します」
「是非 いらっしゃってくださいませ」
ユアンとアイリスもニッコリとして答える

それからも 話は尽きず
食事の前に部屋に戻るまで続いた
その日は 恙無く終わり
二人でベッドに入って

「でも 
婚約のお許しが出て 良かったわ」
「そうだね こちらの謝罪も受け入れてもらったし」
「そういえば うちからお持ちした品 
凄く気に入っていただけたわね
お父様のセンス 凄いわ」
「そうだった ププ」
「ウフフ」
二人で笑うくらいのものとは?

「「アーサー王の聖杯」」

「まさか 宰相もあれを選ぶとはな」
「本当に お父様何を思って 選んだのかしら ウフフフ」

二人で色々と話しながら夜は更けて行った


翌朝

「お二人には まだ留まってほしいが
先を急ぐであろう
名残惜しいが また会う日まで
精をだされよ」

「ありがたきお言葉です
私達もまだ留まり 色々と見聞させていただきたいところですが 少し走らねばならぬので 性急では御座いますが
出発いたします」

「また お伺いいたします」
ニッコリとアイリスが微笑んで
サウル国王に告げる

「では 国王陛下
私もカサンドラ国王陛下方と
一緒に行ってまいりますので
何かあれば 早馬をお願い致します」
レイン公爵もお辞儀をして 告げる

そして 一行は
オスカーの元へ旅立っていった

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