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なんとか 東屋まで来れたシャル
そこには時間が少なかったにも関わらず
可愛いお茶会の準備がされていた
「わぁ…!」
思わずもれてしまった言葉
レイモンドが
「シャル?お気に召しましたか?」
「はい!凄く可愛らしいです!」
一口サイズのケーキセットや
小さいシュークリーム
チョコレートの様々な形等など
今迄マナーの授業でも見てきていたけれど
実際のお茶会は経験したことがなかった為の 初めてみる物に少し興奮してしまった
しかし
「あっ!」
口に手を当ててしょんぼり
「どうしたんだい?」
リチャードがシャルに問いかけると
少しは美貌に慣れたのか
「マナーのレッスンの確認なのに
はしゃいでしまって……」
自己判断で 教えてもらった事が出来ていないと 気がついてしまったのだ
「あぁ なるほど
そうだね はしゃいでしまったのは
確かに良くはないかもしれないね
でも 楽しい気持ちは持っちゃだめって事ではないからね それをどう表現するか
本当の友達通しならそれでも良いし
そうでないお茶会なら 言い方を変えて
招いてくれた方に伝えないとね」
小さい頃からマナーに関しても厳しくされてきたリチャードの言葉は シャルが今迄レッスンを受けてきた中で 1番ストンと胸に落ちてきた
「リチャード様 ありがとうございます
少し分かった気がします これからその言葉を忘れないようにしたいと思います」
そう言ったシャルは
心を込めて今まで習ってきた中で1番綺麗な お辞儀をした
そこにいた皆が目を見張るような
綺麗なお辞儀だった
それを見た人達から自然と拍手が湧いた
「素晴らしい…綺麗だよ」
リチャードが拍手をしながら近づいてきて
手を差し伸べ片膝をつき
「エスコートをお許しいただけますか?」
勿論ドキドキのシャルだが
差し出された手の上に自分の手を置き
「こちらこそお願いいたします」
と なんとか言った
立ち上がったリチャードは
満面の笑みを浮かべ
「ありがとう」
そう言ってエスコートしながら
シャルを席に座らせ 自分も座る
それからは緊張しながら 精一杯やっていたので シャルに記憶はない……
だが時間が過ぎて お茶会終了の
「リチャード様 そろそろお時間が参りました」
とレイモンドが伝えてきたので
「シャル」
リチャードがシャルにキチンと向き合い
名前を呼ぶと
「はい」
と シャルもリチャードにキチンと向き合う ただし顔には微笑みを少しだけ浮かべて
「今日の君は初めてのお茶会だった
たが私は非常に満足しているよ
シャルを可愛いと思う気持ちを差し引いても これからも少しずつ頑張ってくれるかい?(僕の隣に立っても 誰からも 何も言われないように)」
「はい リチャード様
まだまだ勉強不足と分かっております
また リチャード様とお茶会が出来るように頑張ってまいります」
恥ずかしげに頬を赤らめ 微笑みながら
リチャードに返事をする
(駄目だよ!シャル!私をどうしたいのだ!やはり このまま連れ去り 私の腕の中から離さず 食事も噛み砕いて与えたり お風呂で……)
リチャード脳内
(((変態め!)))
「ゲフンゲフン」
レイモンドがまたもや咳払い
正気に戻ったリチャード
「あぁ シャル 招待しておくれ」
「はい」
「ではシャルはこのままリチャード様をお見送りに行こうか」
レイモンド
「はい 分かりました レイモンドさん」
「では 玄関までエスコートさせていたたきますか?」
リチャード
「はい お願いいたします」
シャル
そしてリチャード(変態)は帰っていった
そこには時間が少なかったにも関わらず
可愛いお茶会の準備がされていた
「わぁ…!」
思わずもれてしまった言葉
レイモンドが
「シャル?お気に召しましたか?」
「はい!凄く可愛らしいです!」
一口サイズのケーキセットや
小さいシュークリーム
チョコレートの様々な形等など
今迄マナーの授業でも見てきていたけれど
実際のお茶会は経験したことがなかった為の 初めてみる物に少し興奮してしまった
しかし
「あっ!」
口に手を当ててしょんぼり
「どうしたんだい?」
リチャードがシャルに問いかけると
少しは美貌に慣れたのか
「マナーのレッスンの確認なのに
はしゃいでしまって……」
自己判断で 教えてもらった事が出来ていないと 気がついてしまったのだ
「あぁ なるほど
そうだね はしゃいでしまったのは
確かに良くはないかもしれないね
でも 楽しい気持ちは持っちゃだめって事ではないからね それをどう表現するか
本当の友達通しならそれでも良いし
そうでないお茶会なら 言い方を変えて
招いてくれた方に伝えないとね」
小さい頃からマナーに関しても厳しくされてきたリチャードの言葉は シャルが今迄レッスンを受けてきた中で 1番ストンと胸に落ちてきた
「リチャード様 ありがとうございます
少し分かった気がします これからその言葉を忘れないようにしたいと思います」
そう言ったシャルは
心を込めて今まで習ってきた中で1番綺麗な お辞儀をした
そこにいた皆が目を見張るような
綺麗なお辞儀だった
それを見た人達から自然と拍手が湧いた
「素晴らしい…綺麗だよ」
リチャードが拍手をしながら近づいてきて
手を差し伸べ片膝をつき
「エスコートをお許しいただけますか?」
勿論ドキドキのシャルだが
差し出された手の上に自分の手を置き
「こちらこそお願いいたします」
と なんとか言った
立ち上がったリチャードは
満面の笑みを浮かべ
「ありがとう」
そう言ってエスコートしながら
シャルを席に座らせ 自分も座る
それからは緊張しながら 精一杯やっていたので シャルに記憶はない……
だが時間が過ぎて お茶会終了の
「リチャード様 そろそろお時間が参りました」
とレイモンドが伝えてきたので
「シャル」
リチャードがシャルにキチンと向き合い
名前を呼ぶと
「はい」
と シャルもリチャードにキチンと向き合う ただし顔には微笑みを少しだけ浮かべて
「今日の君は初めてのお茶会だった
たが私は非常に満足しているよ
シャルを可愛いと思う気持ちを差し引いても これからも少しずつ頑張ってくれるかい?(僕の隣に立っても 誰からも 何も言われないように)」
「はい リチャード様
まだまだ勉強不足と分かっております
また リチャード様とお茶会が出来るように頑張ってまいります」
恥ずかしげに頬を赤らめ 微笑みながら
リチャードに返事をする
(駄目だよ!シャル!私をどうしたいのだ!やはり このまま連れ去り 私の腕の中から離さず 食事も噛み砕いて与えたり お風呂で……)
リチャード脳内
(((変態め!)))
「ゲフンゲフン」
レイモンドがまたもや咳払い
正気に戻ったリチャード
「あぁ シャル 招待しておくれ」
「はい」
「ではシャルはこのままリチャード様をお見送りに行こうか」
レイモンド
「はい 分かりました レイモンドさん」
「では 玄関までエスコートさせていたたきますか?」
リチャード
「はい お願いいたします」
シャル
そしてリチャード(変態)は帰っていった
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