19 / 32
19
しおりを挟む
部屋に戻って着替えを済ませて
夕食迄に時間があるので
いつも座学の復習と次の予習まで必ず
やるシャル
途中手を止めて
「サーちゃんディーちゃん
明日ね 男爵様以外の方とダンスの練習をすることになったの」
『『シャル うれしい?』』
「うーん ちょっと怖いかな?
いや……だいぶ怖いかも……」
『シャルを怖がらせる奴はやっつける!』
『シャルが嫌な奴はやっつける!』
二人の精霊がシャルの周りを飛びながら
息巻いている
「あ!二人共大丈夫だよ!
意地悪されたんじゃないから
大丈夫!」
『ホントに?』
『シャル大丈夫なの?』
「うんうん ありがとうね
いつも二人共 嬉しいよ!」
『シャルの心が暖かくなったときの
魔力はとっても美味しい』
『うんうん
だから シャルにはいつも 心が暖かくなっててほしい』
「そうなのね じゃあ いつも美味しい魔力を提供出来るように ニコニコしとくね」
『『うん!』』
「さあ そろそろ夕食かな?」
部屋を出て食堂へと向かう
とある豪勢な屋敷の1室
「やっと やっとだ………」
『そうだな 我も愛し子に会える』
「私のシャーロットに手を出すなよ」
『そうは言っても
我の愛し子はシャーロットだから
仕方ないではないか
その方こそ 愛し子に手を出すでないぞ』
「シャーロットは私のものだ!」
『我の愛し子だ!』
「ふん!」
『ふん!』
『しかし ロゼリア達を陥れた者たちの事は分かったのか?』
「うむ 叔父上達が亡くなって15年が経つ 証拠も人も少しずつ分からなくなってきているが 黒幕は検討がついているからな」
『あの時我がついていれば…』
「仕方あるまい 私はまだ幼く何も出来ない その方は 封じの鎖に繫がれていたのだから」
『シャーロットだけでも
乳母が連れ出してくれた
ロゼリアがあの時 「シャーロットの為のお守りよ」と言ってペンダントの石に魔力を込めていたが あれがあったおかげで シャーロットの居場所が判って
サラマンダーとウンディーネは側に付けることが出来た ロゼリア達も何か感じていたのやも……』
「私は まだ5歳になるかならぬかの幼子だった 叔父上と父上は血の繋がらぬ兄弟ながら
非常に仲良く 私はロゼリア叔母上に子供ができる事が嬉しかった
何故か女の子と分かっていたようだ」
『ロゼリアは 「生まれてくる赤ちゃんは女の子なの 旦那様にお名前を考えていただいたら 私の考えていた名前と同じだったの」と言っておった』
「シャーロット やっと……やっとだよ
15年ぶりに君に会える」
『精霊の我にとっては 一瞬の時間であるが 人間のその方には 長い時間であるな』
「そうだな 赤子が成人になる位の時間だからな」
夕食迄に時間があるので
いつも座学の復習と次の予習まで必ず
やるシャル
途中手を止めて
「サーちゃんディーちゃん
明日ね 男爵様以外の方とダンスの練習をすることになったの」
『『シャル うれしい?』』
「うーん ちょっと怖いかな?
いや……だいぶ怖いかも……」
『シャルを怖がらせる奴はやっつける!』
『シャルが嫌な奴はやっつける!』
二人の精霊がシャルの周りを飛びながら
息巻いている
「あ!二人共大丈夫だよ!
意地悪されたんじゃないから
大丈夫!」
『ホントに?』
『シャル大丈夫なの?』
「うんうん ありがとうね
いつも二人共 嬉しいよ!」
『シャルの心が暖かくなったときの
魔力はとっても美味しい』
『うんうん
だから シャルにはいつも 心が暖かくなっててほしい』
「そうなのね じゃあ いつも美味しい魔力を提供出来るように ニコニコしとくね」
『『うん!』』
「さあ そろそろ夕食かな?」
部屋を出て食堂へと向かう
とある豪勢な屋敷の1室
「やっと やっとだ………」
『そうだな 我も愛し子に会える』
「私のシャーロットに手を出すなよ」
『そうは言っても
我の愛し子はシャーロットだから
仕方ないではないか
その方こそ 愛し子に手を出すでないぞ』
「シャーロットは私のものだ!」
『我の愛し子だ!』
「ふん!」
『ふん!』
『しかし ロゼリア達を陥れた者たちの事は分かったのか?』
「うむ 叔父上達が亡くなって15年が経つ 証拠も人も少しずつ分からなくなってきているが 黒幕は検討がついているからな」
『あの時我がついていれば…』
「仕方あるまい 私はまだ幼く何も出来ない その方は 封じの鎖に繫がれていたのだから」
『シャーロットだけでも
乳母が連れ出してくれた
ロゼリアがあの時 「シャーロットの為のお守りよ」と言ってペンダントの石に魔力を込めていたが あれがあったおかげで シャーロットの居場所が判って
サラマンダーとウンディーネは側に付けることが出来た ロゼリア達も何か感じていたのやも……』
「私は まだ5歳になるかならぬかの幼子だった 叔父上と父上は血の繋がらぬ兄弟ながら
非常に仲良く 私はロゼリア叔母上に子供ができる事が嬉しかった
何故か女の子と分かっていたようだ」
『ロゼリアは 「生まれてくる赤ちゃんは女の子なの 旦那様にお名前を考えていただいたら 私の考えていた名前と同じだったの」と言っておった』
「シャーロット やっと……やっとだよ
15年ぶりに君に会える」
『精霊の我にとっては 一瞬の時間であるが 人間のその方には 長い時間であるな』
「そうだな 赤子が成人になる位の時間だからな」
10
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
女官になるはずだった妃
夜空 筒
恋愛
女官になる。
そう聞いていたはずなのに。
あれよあれよという間に、着飾られた私は自国の皇帝の妃の一人になっていた。
しかし、皇帝のお迎えもなく
「忙しいから、もう後宮に入っていいよ」
そんなノリの言葉を彼の側近から賜って後宮入りした私。
秘書省監のならびに本の虫である父を持つ、そんな私も無類の読書好き。
朝議が始まる早朝に、私は父が働く文徳楼に通っている。
そこで好きな著者の本を借りては、殿舎に籠る毎日。
皇帝のお渡りもないし、既に皇后に一番近い妃もいる。
縁付くには程遠い私が、ある日を境に平穏だった日常を壊される羽目になる。
誰とも褥を共にしない皇帝と、女官になるつもりで入ってきた本の虫妃の話。
更新はまばらですが、完結させたいとは思っています。
多分…
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
国王陛下、私のことは忘れて幸せになって下さい。
ひかり芽衣
恋愛
同じ年で幼馴染のシュイルツとアンウェイは、小さい頃から将来は国王・王妃となり国を治め、国民の幸せを守り続ける誓いを立て教育を受けて来た。
即位後、穏やかな生活を送っていた2人だったが、婚姻5年が経っても子宝に恵まれなかった。
そこで、跡継ぎを作る為に側室を迎え入れることとなるが、この側室ができた人間だったのだ。
国の未来と皆の幸せを願い、王妃は身を引くことを決意する。
⭐︎2人の恋の行く末をどうぞ一緒に見守って下さいませ⭐︎
※初執筆&投稿で拙い点があるとは思いますが頑張ります!
お兄様の指輪が壊れたら、溺愛が始まりまして
みこと。
恋愛
お兄様は女王陛下からいただいた指輪を、ずっと大切にしている。
きっと苦しい片恋をなさっているお兄様。
私はただ、お兄様の家に引き取られただけの存在。血の繋がってない妹。
だから、早々に屋敷を出なくては。私がお兄様の恋路を邪魔するわけにはいかないの。私の想いは、ずっと秘めて生きていく──。
なのに、ある日、お兄様の指輪が壊れて?
全7話、ご都合主義のハピエンです! 楽しんでいただけると嬉しいです!
※「小説家になろう」様にも掲載しています。
1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。
尾道小町
恋愛
登場人物紹介
ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢
17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。
ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。
シェーン・ロングベルク公爵 25歳
結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。
ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳
優秀でシェーンに、こき使われている。
コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳
ヴィヴィアンの幼馴染み。
アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳
シェーンの元婚約者。
ルーク・ダルシュール侯爵25歳
嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。
ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。
ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。
この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。
ジュリアン・スチール公爵令嬢18歳デビット王太子殿下の婚約者。
ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳
私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。
一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。
正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?
敗戦して嫁ぎましたが、存在を忘れ去られてしまったので自給自足で頑張ります!
桗梛葉 (たなは)
恋愛
タイトルを変更しました。
※※※※※※※※※※※※※
魔族 vs 人間。
冷戦を経ながらくすぶり続けた長い戦いは、人間側の敗戦に近い状況で、ついに終止符が打たれた。
名ばかりの王族リュシェラは、和平の証として、魔王イヴァシグスに第7王妃として嫁ぐ事になる。だけど、嫁いだ夫には魔人の妻との間に、すでに皇子も皇女も何人も居るのだ。
人間のリュシェラが、ここで王妃として求められる事は何もない。和平とは名ばかりの、敗戦国の隷妃として、リュシェラはただ静かに命が潰えていくのを待つばかり……なんて、殊勝な性格でもなく、与えられた宮でのんびり自給自足の生活を楽しんでいく。
そんなリュシェラには、実は誰にも言えない秘密があった。
※※※※※※※※※※※※※
短編は難しいな…と痛感したので、慣れた文字数、文体で書いてみました。
お付き合い頂けたら嬉しいです!
【本編完結】若き公爵の子を授かった夫人は、愛する夫のために逃げ出した。 一方公爵様は、妻死亡説が流れようとも諦めません!
はづも
恋愛
本編完結済み。番外編がたまに投稿されたりされなかったりします。
伯爵家に生まれたカレン・アーネストは、20歳のとき、幼馴染でもある若き公爵、ジョンズワート・デュライトの妻となった。
しかし、ジョンズワートはカレンを愛しているわけではない。
当時12歳だったカレンの額に傷を負わせた彼は、その責任を取るためにカレンと結婚したのである。
……本当に好きな人を、諦めてまで。
幼い頃からずっと好きだった彼のために、早く身を引かなければ。
そう思っていたのに、初夜の一度でカレンは懐妊。
このままでは、ジョンズワートが一生自分に縛られてしまう。
夫を想うが故に、カレンは妊娠したことを隠して姿を消した。
愛する人を縛りたくないヒロインと、死亡説が流れても好きな人を諦めることができないヒーローの、両片想い・幼馴染・すれ違い・ハッピーエンドなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる