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「「「いってらっしゃいませ」」」
そこにいる使用人3人で男爵様をお見送りした 

「ではシャルは今からアイラにお仕事を習ってくださいね アイラ 頼むわね」

「はい 頑張ります」
「はい 畏まりました」
ペコリと頭を下げてその場を出ていく

「レイモンド」
「はい 奥様」
「貴方も頼むわね」
「勿論でございます」
「なんと言っても 彼の方の大事な方ですからね ご報告が少なくても 拗ねてしまわれる方ですから おほほほ」

「そうでございますね 日々の少しの行動すら 漏らさずご報告せねば 旦那様が……」
「彼の方もずっとお待ちになっておられたけれど 16歳手前でとうとう痺れを切らして教育されることに……御身に近くなればもっと自制が効かないでしょうに おほほほ」
「アイラにも 漏らさす報告と護衛を申し付けておりますれば 旦那様のご報告には困ることは御座いませんでしょう」
「でも ご自分でも動かれて 会いに来られたりするのではないかしら うちもいつでもお出迎え出来る準備をお願いするわね」
「畏まりました」
「素直そうな女の子ね 私も楽しみだわ」
「そうでございますね アイラとも同じ孤児院の出身ということで 気があっている様子 十分にお支えするようにも 申しておきましょう」
「頼むわね」
「はい」





「じゃあ シャル屋敷の中を案内するわね」
「はい!」
「こっちから説明するわねぇ」
そうして 厨房や客室数カ所を回って
「そろそろお昼だから 使用人達の食堂にいきましょ」
「使用人だけの食堂があるんですか?」
「あるわよ~ここは男爵家だけど
普通の男爵家より大きいから 使用人も
それなりにいるの」
「そうですね 他の貴族のお屋敷とか
知らないけども こんなに大きいお屋敷とは思いませんでした」
「ここは 下手したら 子爵家より大きいかもよ」
「え!そんなに?」
「えぇ 旦那様の代になって大きくなったの」
「そうなんですね 旦那様のご領地は
遠いんですか?」
「馬車で1日かかるかな?
馬なら半日程度よ」
「やっぱり 広いんですか?」
「そうでもないけれど 鉱山があるし商業がさかんで 栄えてるの」
「そうなんですね」
すると
「さぁ 着いたわ」
扉を開けると いくつもの長テーブルが置かれて 20人近くは座れそうである

「広い……」

「アイラー 今からお昼?」
テーブルに座っている女性がアイラに
声をかける

「そうよ 結構いるわね
ちょっとみんな 聞いて頂戴」
皆がこちらに注目

「今日から働くことになった
シャル シャーロットよ
16歳になる前よ 分からない事があると思うから 教えてあげてね」

「「「「「了解宜しくねシャル」」」」」

「シャルです!宜しくお願いします!」
パチパチパチ

皆さん優しそう 良かった






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