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仕切り直しで 親子二人でお茶を飲みながら
「でも 叔母様も叔父様も良かったですわね お父様」
「あぁ アンジェリカが生まれて その後に子供が居なかったからな 私も嬉しいよ」
「それに 無事にサウル王国に編入できた事 改めて おめでとうございます」
「あぁ 本当に良いことが続いて起こる
面白いことに あの国を出てからだな」
「ふふふ そう言われてみればそうですわね」
「陛下から 正式に爵位を授かれば
1度領地に戻らねばならぬな」
「私も参りますわ」
「さぁどうだろう アンジェリカは
忙しいのじゃないか?」
「え?」
「おやおや ラインハルト様の事を忘れているのかい?」
「あっ!……い…いえ そんな事はありませんわ」
「どうだろうねぇ ふふ あと大学に
入る準備を……!王都に屋敷を買わねばなるまいな!」
「あっ!叔母様も 私に……
いえ こちらは クリスティーナが使いますわね」
「そうだね アンジェリカにも従姉妹が出来るな まぁ少し離れてはいるから どちらかと言うと 叔母様に近いがな」
「まあ そうですわね それでは
今まで叔母様にして頂いたことを クリスティーナにして差し上げますわ 楽しみ」
「やはり ラインハルト様の事は……」
「忘れては……はっ!婚約式からですわね…」
「ほらご覧 忙しくなるだろう?」
「そ…そうですわね」
二人での話も尽きないが 楽しい事ばかりである
翌朝
久しぶりに レイン公爵家ではあるが
帰ってきて 自分のベッドで寝たためか
良く眠れた
「ふふ 嬉しい事もあったからかしら」
リザが妊娠していることが分かったので
嬉しい気分で昨日は眠りについた
「お嬢様」
声がドアの向こうから聞こえてきた
「マリア 今おきたの」
ガチャとドアが開かれ 朝の洗面の道具をマリアが押してきた
「おはようございます お嬢様
昨夜は良くお眠りになられてましたね」
手際よく準備を始める
「あら 休んだんじゃ?」
「ええ ですがこれだけは誰にも譲れません お嬢様の寝顔を見れるのは 私だけですから!」
「まあ マリアったら」
くすくす笑い 顔を洗った
「ああ でもお嬢様の旦那様になる人は
見れますね ふふ」
それを聞いて ラインハルトを思い出すと
顔が赤くなってしまった
「お嬢様 お熱でも?赤いですわよ?
タオルで冷やされますか?」
「マリアのいじわる」
ジト目でマリアを見ると
「ふふふ こんな可愛らしいお嬢様を
誰にも見せたくないんですけどね
お嬢様が ラインハルト様をお慕い申し上げておられますから 仕方ないですわね」
「あわわわ…私が?ラインハルト様を
おしたい…」
「お嬢様 もしかして 自覚されてなかったのですか?」
「そんな風にみえるのかしら?」
「ええ 物凄く」
「ふぇ~」
そんな声をだしながら 両頬を抑える
「朝早く バラを頂いた時からかしら…」
「ともあれ 今日はラインハルト様もいらっしゃると思いますよ 早く準備をしておかないと」
「そうね 今日いらっしゃるかも」
そう思うと リザの事と合わせて
凄く幸せな気持ちになるのである
「でも 叔母様も叔父様も良かったですわね お父様」
「あぁ アンジェリカが生まれて その後に子供が居なかったからな 私も嬉しいよ」
「それに 無事にサウル王国に編入できた事 改めて おめでとうございます」
「あぁ 本当に良いことが続いて起こる
面白いことに あの国を出てからだな」
「ふふふ そう言われてみればそうですわね」
「陛下から 正式に爵位を授かれば
1度領地に戻らねばならぬな」
「私も参りますわ」
「さぁどうだろう アンジェリカは
忙しいのじゃないか?」
「え?」
「おやおや ラインハルト様の事を忘れているのかい?」
「あっ!……い…いえ そんな事はありませんわ」
「どうだろうねぇ ふふ あと大学に
入る準備を……!王都に屋敷を買わねばなるまいな!」
「あっ!叔母様も 私に……
いえ こちらは クリスティーナが使いますわね」
「そうだね アンジェリカにも従姉妹が出来るな まぁ少し離れてはいるから どちらかと言うと 叔母様に近いがな」
「まあ そうですわね それでは
今まで叔母様にして頂いたことを クリスティーナにして差し上げますわ 楽しみ」
「やはり ラインハルト様の事は……」
「忘れては……はっ!婚約式からですわね…」
「ほらご覧 忙しくなるだろう?」
「そ…そうですわね」
二人での話も尽きないが 楽しい事ばかりである
翌朝
久しぶりに レイン公爵家ではあるが
帰ってきて 自分のベッドで寝たためか
良く眠れた
「ふふ 嬉しい事もあったからかしら」
リザが妊娠していることが分かったので
嬉しい気分で昨日は眠りについた
「お嬢様」
声がドアの向こうから聞こえてきた
「マリア 今おきたの」
ガチャとドアが開かれ 朝の洗面の道具をマリアが押してきた
「おはようございます お嬢様
昨夜は良くお眠りになられてましたね」
手際よく準備を始める
「あら 休んだんじゃ?」
「ええ ですがこれだけは誰にも譲れません お嬢様の寝顔を見れるのは 私だけですから!」
「まあ マリアったら」
くすくす笑い 顔を洗った
「ああ でもお嬢様の旦那様になる人は
見れますね ふふ」
それを聞いて ラインハルトを思い出すと
顔が赤くなってしまった
「お嬢様 お熱でも?赤いですわよ?
タオルで冷やされますか?」
「マリアのいじわる」
ジト目でマリアを見ると
「ふふふ こんな可愛らしいお嬢様を
誰にも見せたくないんですけどね
お嬢様が ラインハルト様をお慕い申し上げておられますから 仕方ないですわね」
「あわわわ…私が?ラインハルト様を
おしたい…」
「お嬢様 もしかして 自覚されてなかったのですか?」
「そんな風にみえるのかしら?」
「ええ 物凄く」
「ふぇ~」
そんな声をだしながら 両頬を抑える
「朝早く バラを頂いた時からかしら…」
「ともあれ 今日はラインハルト様もいらっしゃると思いますよ 早く準備をしておかないと」
「そうね 今日いらっしゃるかも」
そう思うと リザの事と合わせて
凄く幸せな気持ちになるのである
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