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「僕にそんな大役が 出来るでしょうか…」
「やってもらわねばなりません
それが出来ないのなら アンジェリカは
渡せません」
「そんな!」
「私達夫婦には子供がおりません」
「ええ 分かっています」
「私もリザも あの子を義兄上から
養子に貰って跡を継いでもらおうかと
思っておりますから」
「それは……知ってます」
「おぉ それならば 分かりますよね
アンジェリカを…優秀な後継ぎを手放すのですから 我が国に取り込むくらいの
事が出来ない方には アンジェリカは 相応しくない」
「……ツッ」

そう レイン公爵夫妻には
子供がいない なのでリザの姪で 生まれた時からが可愛がっているアンジェリカを養子にして跡継ぎにしようと考えていた
婚約破棄をされてからは

「それを 貴方がさらっていこうと思っているのですよね?」
「そ……そうです はい」
「ならば 出来ますよね?」

「………やります」
そう答えるしかないラインハルト
「では お願いします
ラインハルト様 早く義兄上達の立場を
確立させてあげねば 可哀想なんですよ
ブレシア公爵家は お墨付きがあるから良いけれど 他の公爵家 侯爵家 伯爵家は ねぇ 義兄上もその方々を置いては 我が国に来れませんからね 義理を通されますから」

「そうですね」

「今回はあちらの国の有責で 領土も
丸ごと我が国に 編入ともなると
かなりの事をやらねばなりませんからね」

それってホントに俺 やれるの?どうなんだい?

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