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「私達兄妹が この世界の者ではないのでは と ずっと思っておりました」

「それは 何故そう思ったのじゃ?別の国からかもしれん」
国王


「そうでございます 最初はそう考えておりました 元々いた世界の国名は 日本と申します 皆が 黒髪の黒い瞳でした その当時の日本は 他国と戦争をしておりました 日本は島国で 最初は勝っていると報道がされておりましたが 徐々に旗色が悪くなり 飛行機 そう この国にも回りにもございません 鉄の鳥の様なものが翔ぶのでございますよ それが 銃といいまして これも こちらにございません  その飛行機から銃で人を殺すのです 何十機も 毎日毎日 銃の威力はすごくて 厚い鉄の壁でないと 防げませんし 銃より凄い爆弾を 落とされましたら 建物が粉々になります そんな状態で 国は負けるだろうと思っておりました  国民の生活は生きていくのがやっと 私達の親も既に 飛行機や爆弾で 亡くなっており 私が国の無線技師でやっと 食べていける状態でした あの日も仕事に行くので 家を出たのですが 何故か妹が 不安げについてきました 幼子でも無いのにと 思って 二人で一緒に歩き出した途端 飛行機が飛んでいて 私達は銃で撃たれたのです 確かに燃えるような痛みが体に走ったのです 妹も 同じようでした 血が大量に流れ 二人で手を握り 意識がなくなったのです」

「ひこうき じゅう ばくだん なんと恐ろしくものじゃ その むせんぎしとは どのような仕事なのか?」

「はい 遠くにいる人に色々と伝える事ができる 今クロイヌで使っている 陛下にもお伝えしておるものです ただ日本には魔法がなく 電気と言うものを 動力にしております」

「でんきとな また不思議なものじゃ」
「我々兄妹のおりました 世界では魔法は一切ございませんでした 電気も普及しはじめたのも 数十年前の話でございますよ」


「あなた!話が!」
「おお すまぬ 続けてくれ」

「はい 大旦那様と商売で色々といくうちに 別世界にいると 思いました 死んだはずの二人を神様が憐れに思って こちらの世界に連れてきてくれたのだと 思うようになり 妹と大旦那様との結婚も進めることが出来ました」


「え お祖母さまは セバスチャンの ………では セバスチャンは大叔父様になるのね………そんな……早く言ってくれれば」

「アリス 言えなかったのだよ ワシがあんな馬鹿婿を迎えたばっかりに セバスチャンの知っていることを アイツが悪用するかもしれん アリスとその母親すらあやつはいいように使っておった それなら アリスにも伝えない方がボロがでないからの 済まない セバスチャンにも ずっとすまんことを……」
「大旦那様 私は 姪とアリス様両方の側に居れましたし 妹の最期を看取ることも出来ました 日本では既に終わっていた命です こちらで 大旦那様に拾っていただき 何事も 良かったのですよ 後は」

アリスとジ―クを見て

「アリス様のウェディングドレスをみることですかな?」


「叔父様!」
セバスチャンに抱きつくアリス


「分かりましたわ!ジ―………」
「待った!」
ジ―クが深呼吸



片膝をつき 
指輪の箱を取り出し
ふたを開け
アリスの左手をとり

「アリス殿 ………いや アリス 君を幸せにしたい どうか 俺と共に歩いてくれないか?指輪を嵌めても?」


真っ赤になりながら ジ―クが話すと

こちらも 真っ赤になりながら

「はい ジ―ク 一緒に歩いて参りましょう お願い致します」

手を開き 指輪をまつ
箱から指輪をだし 
アリスの指に嵌める


(*’ω’ノノ゙☆パチパチ(*’ω’ノノ゙☆パチパチ

ワオ~~ン!
フェンリルの咆哮

ビックリした使用人全員が部屋に押し掛け
ジ―クとアリスが 抱き合っているのをみて また お祝いの拍手と祝福をふたりに浴びせるのだった

    
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