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応接室に立っていた
元王妃 子供達
皇帝の姿を見るや
「この度は 帝国の皇太子様 正使様一行に
害を加え 大変申し訳ございませんでした
この国を代表して お詫び申し上げます」
全員で 深々お辞儀をした
「ふむ 頭をあげなさい
そして 座っていただけるか
子供達は 下がりなさい
王妃には 今しばらく付き合ってもらおう
このまま 話さぬままでは
ご自身が辛いだろから」
エドモンドが 子供達を下がらせるように
指示を出す
「陛下ありがとうございます」
元王妃が礼を言う
「いや 子供には罪はなく
被害にあった方だからな
して この後はどうなさるおつもりか?
エドモンドは どう考えておる?」
元王妃が
「はい とりあえず
エドモンドを宰相に戻します
国王になるにはまだ 幼い子供達故
国王不在で 私が代理で指揮をとります」
「妥当なとこだな
それで 進めていいのではないか
私としては
リンド伯爵の領地の合併の事を
進めたいのだがな」
「畏まりました
至急に進めます
3日程猶予をいただけますでしょうか?」
「うむ そして 今回の賠償はどうするつもりだ?」
「そこは……まだ 案が立っておりませんが…」
「それでは こうせよ
リンド伯爵領の補償金は無し
今回の賠償と相殺でどうじゃ
損はしておらぬだろう」
「それで 宜しいのですか?
そうなると 相殺どころか
我が国のが得するように思われます」
「馬鹿国王のせいで
色々と困っておることがあるであろう
別に我が国が痛む訳でもない
ハリ―のつがいの事の方が 大事なのでな
それで進めて貰うぞ」
「「ありがとうございます!」」
王妃とエドモンドが お礼を言う
「これで 3日も要らぬな
今日は流石に疲れたので
1泊泊めてくれい
明日 立つ」
「畏まりました
準備が整いましたら ご案内します」
「頼む」
「メル こっち」
ハリ―がメルベルをバルコニーに連れていき
「ゴメン 僕が守るとかいって 全然守れなくて
本当に毒は大丈夫?」
「ハリ― 無事で良かったわ
もう ハリ―が心配で心配で
でも 皆が助けに来てくれて
嬉しかった」
「僕も 兄上が来てくれるとは 思ってなかったし
今回の件で 皆にお世話になったね」
「どうやって お返しすればいいかしら?」
「僕たちが幸せになればいいんじゃない?」
「それでいいの?」
「だって 他に無いでしょ
しかも僕たちを救出してくれたんだし」
「そうね 私頑張るわ」
「僕も協力するよ」
チュ!
「ハリ―ったら でも ありがとう」
チュ!
勝手にもうやってほしい……
翌日
宰相に復帰したエドモンド
「皇帝陛下
こちらの書類にまとめてございます
お目を通していただけますでしょうか」
数枚の書類を渡す
「うむ 良いと思うぞ
ペンを」
ペンを受け取り サラサラとサインをしていく
「これで 国同士の話は終わりだ
あとは リンド伯爵」
「はい」
「少し話そうか これからの事を
今決めてしまった方が良いだろう」
「はい では エドモンド
部屋を用意してもらえるか」
「分かった
暫しお待ち下さい」
用意された部屋に
皇帝夫婦 リンド伯爵夫妻 オスカー カイ
ハリ― メルベルで集まった
「では リンド伯爵 今回この様なことがあったが
どうであろう メルベル嬢をハリ―のお嫁に
くだされることに 変更はないか?
これからも 同じ様な事があるやもしれん」
「陛下 私共は変わりませぬ
メルベル 当人にご確認下さい」
「メルベル嬢
どうかな?」
「はい 気持ちは変わりません
ハリ―のお嫁さんになります
お妃教育 宜しくお願い致します」
お辞儀をして答えるメルベル
「ありがとう メルベルさん」
皇后陛下の言葉
「皇后様 甘やかして育てた娘で
申し訳ございません
ただ やると決めたら やり抜く所がございます
宜しくお願い致します」
リンド伯爵夫人
「こちらこそ 竜人に嫁いでもらうことになり
ご心配されると思いますが
家族全員で メルベルさんを歓迎いたします」
ハリ―がチラリとカイを見る
それを受けたカイは
「メルベル嬢 先日は失礼した
ハリ―のつがいとして 歓迎する
安心して うちに来てくれ」
「カイ様 ありがとうございます」
ニコリ
「メル そんな笑顔向けちゃダメだよ」
少し不機嫌なハリ―の言い様
「ハリ―!焼きもちやくな!
恥ずかしいぞ アハハハハ」
オリバーが フォローする
するとみんなで 少しずつ笑いが出て
最後は 笑いすぎて涙が出てきた
「みんな 笑いすぎだよ…」
ハリ―
元王妃 子供達
皇帝の姿を見るや
「この度は 帝国の皇太子様 正使様一行に
害を加え 大変申し訳ございませんでした
この国を代表して お詫び申し上げます」
全員で 深々お辞儀をした
「ふむ 頭をあげなさい
そして 座っていただけるか
子供達は 下がりなさい
王妃には 今しばらく付き合ってもらおう
このまま 話さぬままでは
ご自身が辛いだろから」
エドモンドが 子供達を下がらせるように
指示を出す
「陛下ありがとうございます」
元王妃が礼を言う
「いや 子供には罪はなく
被害にあった方だからな
して この後はどうなさるおつもりか?
エドモンドは どう考えておる?」
元王妃が
「はい とりあえず
エドモンドを宰相に戻します
国王になるにはまだ 幼い子供達故
国王不在で 私が代理で指揮をとります」
「妥当なとこだな
それで 進めていいのではないか
私としては
リンド伯爵の領地の合併の事を
進めたいのだがな」
「畏まりました
至急に進めます
3日程猶予をいただけますでしょうか?」
「うむ そして 今回の賠償はどうするつもりだ?」
「そこは……まだ 案が立っておりませんが…」
「それでは こうせよ
リンド伯爵領の補償金は無し
今回の賠償と相殺でどうじゃ
損はしておらぬだろう」
「それで 宜しいのですか?
そうなると 相殺どころか
我が国のが得するように思われます」
「馬鹿国王のせいで
色々と困っておることがあるであろう
別に我が国が痛む訳でもない
ハリ―のつがいの事の方が 大事なのでな
それで進めて貰うぞ」
「「ありがとうございます!」」
王妃とエドモンドが お礼を言う
「これで 3日も要らぬな
今日は流石に疲れたので
1泊泊めてくれい
明日 立つ」
「畏まりました
準備が整いましたら ご案内します」
「頼む」
「メル こっち」
ハリ―がメルベルをバルコニーに連れていき
「ゴメン 僕が守るとかいって 全然守れなくて
本当に毒は大丈夫?」
「ハリ― 無事で良かったわ
もう ハリ―が心配で心配で
でも 皆が助けに来てくれて
嬉しかった」
「僕も 兄上が来てくれるとは 思ってなかったし
今回の件で 皆にお世話になったね」
「どうやって お返しすればいいかしら?」
「僕たちが幸せになればいいんじゃない?」
「それでいいの?」
「だって 他に無いでしょ
しかも僕たちを救出してくれたんだし」
「そうね 私頑張るわ」
「僕も協力するよ」
チュ!
「ハリ―ったら でも ありがとう」
チュ!
勝手にもうやってほしい……
翌日
宰相に復帰したエドモンド
「皇帝陛下
こちらの書類にまとめてございます
お目を通していただけますでしょうか」
数枚の書類を渡す
「うむ 良いと思うぞ
ペンを」
ペンを受け取り サラサラとサインをしていく
「これで 国同士の話は終わりだ
あとは リンド伯爵」
「はい」
「少し話そうか これからの事を
今決めてしまった方が良いだろう」
「はい では エドモンド
部屋を用意してもらえるか」
「分かった
暫しお待ち下さい」
用意された部屋に
皇帝夫婦 リンド伯爵夫妻 オスカー カイ
ハリ― メルベルで集まった
「では リンド伯爵 今回この様なことがあったが
どうであろう メルベル嬢をハリ―のお嫁に
くだされることに 変更はないか?
これからも 同じ様な事があるやもしれん」
「陛下 私共は変わりませぬ
メルベル 当人にご確認下さい」
「メルベル嬢
どうかな?」
「はい 気持ちは変わりません
ハリ―のお嫁さんになります
お妃教育 宜しくお願い致します」
お辞儀をして答えるメルベル
「ありがとう メルベルさん」
皇后陛下の言葉
「皇后様 甘やかして育てた娘で
申し訳ございません
ただ やると決めたら やり抜く所がございます
宜しくお願い致します」
リンド伯爵夫人
「こちらこそ 竜人に嫁いでもらうことになり
ご心配されると思いますが
家族全員で メルベルさんを歓迎いたします」
ハリ―がチラリとカイを見る
それを受けたカイは
「メルベル嬢 先日は失礼した
ハリ―のつがいとして 歓迎する
安心して うちに来てくれ」
「カイ様 ありがとうございます」
ニコリ
「メル そんな笑顔向けちゃダメだよ」
少し不機嫌なハリ―の言い様
「ハリ―!焼きもちやくな!
恥ずかしいぞ アハハハハ」
オリバーが フォローする
するとみんなで 少しずつ笑いが出て
最後は 笑いすぎて涙が出てきた
「みんな 笑いすぎだよ…」
ハリ―
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