13 / 34
12
しおりを挟む
コンコン
丁度支度もおえて
もう一度 紅茶を頂いているときに
ノックがひびく
「どうぞ」
「メル?支度は出来た?」
ハリ―様が 入ってこられて
私を見て立ち止まっている
「はい 先程 マリアさんにしていただきました」
ハリ―様が動かない
お顔が 赤い様だが
お熱?
走ってこられたとか?
「ハリ―様?」
すると いきなり走り出し私の方へ
思わず 立ち上がり 足を一歩後ろに
「ハリ―様!」
マリアさんが 私とハリ―様の中に立ち
両手を広げ 遮る
「ハリ―様!
落ち着いて!
はい!
深呼吸
吐いて―
吸って―
はい!」
「ふう
マリアありがとう
落ち着いたよ
メルの素晴らしさに
連れ去って そのまま
空にんでいきそうだった
止めてくれて 助かった」
「嬉しかったのですよね
しかも あの様に
美しくいらっしゃる
我慢できなくなるのも分かりますわ
でも ダメですわよ
両陛下に ご対面していただかなくては
それからは
メルベル様に許可をもらってですわ」
許可?
なんの?
ていうか
ハリ―様
私をそのまま空へ連れ去ろうとしたの?
少し 虚ろな目になったことは
誰からも 咎められないだろう
「メル ごめん
メル 綺麗で
なんか 僕の鱗の色着てくれてるし
嬉しくて
うれしくて
ウレシクテ
あたま
まっしろ
誰にも見せたくなくて
二人だけでいたくて
ちょっとコントロール出来なかった
こんなこと
ないんだけど
ビックリしたよね
ゴメン」
ハリ―様
そんなに 私の事
すきなのね
乙女心に
染み込み
もう 染まってしまった
「ハリ―様
嬉しいです」
「メル 嫌じゃない?」
「はい 嬉しいです
そのお心に
どうやって お応えすればよいのでしょうか」
「メル メル メル」
私の所に来たいようだが
マリアさんに止められて
結局
しょぼん
「メルベル様も
煽るのは今ではありませんよ
微笑ましく見えるところですが
陛下達がお待ちでは?」
「そうだった!
行こう メル」
手を出して私を呼ぶ
その手に 自分の手を重ねて
ハリ―様に
ニッコリと微笑み
「はい」
それを 見守るマリア
今までのハリ―の我慢を思いだし
じわりと 目から溢れようとする
熱いものを ハンカチで押さえる
「良かったですわ ハリ―様」
丁度支度もおえて
もう一度 紅茶を頂いているときに
ノックがひびく
「どうぞ」
「メル?支度は出来た?」
ハリ―様が 入ってこられて
私を見て立ち止まっている
「はい 先程 マリアさんにしていただきました」
ハリ―様が動かない
お顔が 赤い様だが
お熱?
走ってこられたとか?
「ハリ―様?」
すると いきなり走り出し私の方へ
思わず 立ち上がり 足を一歩後ろに
「ハリ―様!」
マリアさんが 私とハリ―様の中に立ち
両手を広げ 遮る
「ハリ―様!
落ち着いて!
はい!
深呼吸
吐いて―
吸って―
はい!」
「ふう
マリアありがとう
落ち着いたよ
メルの素晴らしさに
連れ去って そのまま
空にんでいきそうだった
止めてくれて 助かった」
「嬉しかったのですよね
しかも あの様に
美しくいらっしゃる
我慢できなくなるのも分かりますわ
でも ダメですわよ
両陛下に ご対面していただかなくては
それからは
メルベル様に許可をもらってですわ」
許可?
なんの?
ていうか
ハリ―様
私をそのまま空へ連れ去ろうとしたの?
少し 虚ろな目になったことは
誰からも 咎められないだろう
「メル ごめん
メル 綺麗で
なんか 僕の鱗の色着てくれてるし
嬉しくて
うれしくて
ウレシクテ
あたま
まっしろ
誰にも見せたくなくて
二人だけでいたくて
ちょっとコントロール出来なかった
こんなこと
ないんだけど
ビックリしたよね
ゴメン」
ハリ―様
そんなに 私の事
すきなのね
乙女心に
染み込み
もう 染まってしまった
「ハリ―様
嬉しいです」
「メル 嫌じゃない?」
「はい 嬉しいです
そのお心に
どうやって お応えすればよいのでしょうか」
「メル メル メル」
私の所に来たいようだが
マリアさんに止められて
結局
しょぼん
「メルベル様も
煽るのは今ではありませんよ
微笑ましく見えるところですが
陛下達がお待ちでは?」
「そうだった!
行こう メル」
手を出して私を呼ぶ
その手に 自分の手を重ねて
ハリ―様に
ニッコリと微笑み
「はい」
それを 見守るマリア
今までのハリ―の我慢を思いだし
じわりと 目から溢れようとする
熱いものを ハンカチで押さえる
「良かったですわ ハリ―様」
0
お気に入りに追加
112
あなたにおすすめの小説
会うたびに、貴方が嫌いになる
黒猫子猫(猫子猫)
恋愛
長身の王女レオーネは、侯爵家令息のアリエスに会うたびに惹かれた。だが、守り役に徹している彼が応えてくれたことはない。彼女が聖獣の力を持つために発情期を迎えた時も、身体を差し出して鎮めてくれこそしたが、その後も変わらず塩対応だ。悩むレオーネは、彼が自分とは正反対の可愛らしい令嬢と親しくしているのを目撃してしまう。優しく笑いかけ、「小さい方が良い」と褒めているのも聞いた。失恋という現実を受け入れるしかなかったレオーネは、二人の妨げになるまいと決意した。
アリエスは嫌そうに自分を遠ざけ始めたレオーネに、動揺を隠せなくなった。彼女が演技などではなく、本気でそう思っていると分かったからだ。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
伝える前に振られてしまった私の恋
メカ喜楽直人
恋愛
母に連れられて行った王妃様とのお茶会の席を、ひとり抜け出したアーリーンは、幼馴染みと友人たちが歓談する場に出くわす。
そこで、ひとりの令息が婚約をしたのだと話し出した。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。真実を確かめるため、アメリアは3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
殿下が恋をしたいと言うのでさせてみる事にしました。婚約者候補からは外れますね
さこの
恋愛
恋がしたい。
ウィルフレッド殿下が言った…
それではどうぞ、美しい恋をしてください。
婚約者候補から外れるようにと同じく婚約者候補のマドレーヌ様が話をつけてくださりました!
話の視点が回毎に変わることがあります。
緩い設定です。二十話程です。
本編+番外編の別視点
蔑ろにされた王妃と見限られた国王
奏千歌
恋愛
※最初に公開したプロット版はカクヨムで公開しています
国王陛下には愛する女性がいた。
彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。
私は、そんな陛下と結婚した。
国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。
でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。
そしてもう一つ。
私も陛下も知らないことがあった。
彼女のことを。彼女の正体を。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる