【完結】竜公子の婚約者

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私の意見を お父様が尊重してくださって
それ以降の取り決めを 進めていった

「一つ宜しいでしょうか?」
メルベル

「どうしたんだい?」
伯爵

「国王陛下は 
ハリ―様の事をご存知なのでしょうか?
私が つがいで 婚姻するとなると 
国は 干渉は無いのでしょうか?
リンド家は ハリ―様のお国と 
領土は隣り合わせですし……」

「そこは 頭が痛いところだ」
伯爵


「なに このリンド伯爵の領地を 爵位も全て 
私の国に 吸収してしまえば 良いではないか」

「国境線を変えてしまいます!」
メルベル

「補償すればいい 
金を積めば良いのではないか?」
ハリ―公子

私には 理解が出来なくなってきた


「一度 陛下にお伺いを 立ててみます」
伯爵

「私の方からも 父上に言って 
国から 正式な使者を立てよう」

「そうしていただけると 
では その使者と 私も一緒に参りましょう」

「ハリ―様は
 暫くこちらにご滞在されますか?」

「僕はそれでも いいけれど」

「公子
 一度 お戻りになり 使者の件を
 皇帝陛下に申し上げた方が 宜しいと思います」

「う~ん じゃあ メルも一緒に行こう」

「え! 私がですか?」

「うん 父上も母上も 待っておられる」

「え―!先に教えてくださいませ!」

「だって 直ぐに行ける距離だから……」

「心構えもありますし  
服や色々と準備がございます」

「そのままで 来てくれたらいいよ」

「拝謁を賜るのに そんなわけには……」

「母上が 用意してる」

「え! 反対はなさらないのですか?」

「だって つがいだから 反対してもね…」

「そうなんですね…つがいって 無敵ですね……」

「じゃあ 明日で いいかな?伯爵」

「どうやって いかれるのですか?」

「メルを乗せていく 背中に」

私は それを聞いて
 目眩を起こして 倒れてしまった





目が覚めると 自分のベッドで 寝かされていた
窓を見たら 夕焼け

「1時間くらいかしら 眠っていたのね」

トントン

「どうぞ」

「失礼しますね
お嬢様 ご気分はいかがです?」

「うん 大丈夫 いきなり色々とありすぎて 思考がついていってなかったのね」

「そうでしょうとも」

「皆は?」

「旦那様 奥様は
 おもてなしの準備をされております 
お付きのお二人も 今はお部屋の方へ」

「ハリ―様は?」

「それが………少し落ち込まれてまして 
部屋に閉じ籠っていらっしゃいます」

「落ち込むって……何故かしら?」

「なんですか お嬢様が ご自分の背中に乗って移動出来ないって 所でしょうか ポイントは」

「は?」

「純情といいますか 楽しみにしていたといいますか」

「そう……そうよね
 ショックなのでしょうね
悪いことしたわ……」

「まぁ お嬢様の対応も
 もっともだと思いますがね」

「私 お部屋に行ってくるわ
お話してくる」

「そうですね ぜひ」




コンコン

シ―ン

コンコン
「ハリ―様 メルベルです
入ってもよろしいてすか?」

「いいよ」

「失礼しますね」




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