【完結】竜公子の婚約者

文字の大きさ
上 下
6 / 34

5

しおりを挟む
私の意見を お父様が尊重してくださって
それ以降の取り決めを 進めていった

「一つ宜しいでしょうか?」
メルベル

「どうしたんだい?」
伯爵

「国王陛下は 
ハリ―様の事をご存知なのでしょうか?
私が つがいで 婚姻するとなると 
国は 干渉は無いのでしょうか?
リンド家は ハリ―様のお国と 
領土は隣り合わせですし……」

「そこは 頭が痛いところだ」
伯爵


「なに このリンド伯爵の領地を 爵位も全て 
私の国に 吸収してしまえば 良いではないか」

「国境線を変えてしまいます!」
メルベル

「補償すればいい 
金を積めば良いのではないか?」
ハリ―公子

私には 理解が出来なくなってきた


「一度 陛下にお伺いを 立ててみます」
伯爵

「私の方からも 父上に言って 
国から 正式な使者を立てよう」

「そうしていただけると 
では その使者と 私も一緒に参りましょう」

「ハリ―様は
 暫くこちらにご滞在されますか?」

「僕はそれでも いいけれど」

「公子
 一度 お戻りになり 使者の件を
 皇帝陛下に申し上げた方が 宜しいと思います」

「う~ん じゃあ メルも一緒に行こう」

「え! 私がですか?」

「うん 父上も母上も 待っておられる」

「え―!先に教えてくださいませ!」

「だって 直ぐに行ける距離だから……」

「心構えもありますし  
服や色々と準備がございます」

「そのままで 来てくれたらいいよ」

「拝謁を賜るのに そんなわけには……」

「母上が 用意してる」

「え! 反対はなさらないのですか?」

「だって つがいだから 反対してもね…」

「そうなんですね…つがいって 無敵ですね……」

「じゃあ 明日で いいかな?伯爵」

「どうやって いかれるのですか?」

「メルを乗せていく 背中に」

私は それを聞いて
 目眩を起こして 倒れてしまった





目が覚めると 自分のベッドで 寝かされていた
窓を見たら 夕焼け

「1時間くらいかしら 眠っていたのね」

トントン

「どうぞ」

「失礼しますね
お嬢様 ご気分はいかがです?」

「うん 大丈夫 いきなり色々とありすぎて 思考がついていってなかったのね」

「そうでしょうとも」

「皆は?」

「旦那様 奥様は
 おもてなしの準備をされております 
お付きのお二人も 今はお部屋の方へ」

「ハリ―様は?」

「それが………少し落ち込まれてまして 
部屋に閉じ籠っていらっしゃいます」

「落ち込むって……何故かしら?」

「なんですか お嬢様が ご自分の背中に乗って移動出来ないって 所でしょうか ポイントは」

「は?」

「純情といいますか 楽しみにしていたといいますか」

「そう……そうよね
 ショックなのでしょうね
悪いことしたわ……」

「まぁ お嬢様の対応も
 もっともだと思いますがね」

「私 お部屋に行ってくるわ
お話してくる」

「そうですね ぜひ」




コンコン

シ―ン

コンコン
「ハリ―様 メルベルです
入ってもよろしいてすか?」

「いいよ」

「失礼しますね」




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

心の声が聞こえる私は、婚約者から嫌われていることを知っている。

木山楽斗
恋愛
人の心の声が聞こえるカルミアは、婚約者が自分のことを嫌っていることを知っていた。 そんな婚約者といつまでも一緒にいるつもりはない。そう思っていたカルミアは、彼といつか婚約破棄すると決めていた。 ある時、カルミアは婚約者が浮気していることを心の声によって知った。 そこで、カルミアは、友人のロウィードに協力してもらい、浮気の証拠を集めて、婚約者に突きつけたのである。 こうして、カルミアは婚約破棄して、自分を嫌っている婚約者から解放されるのだった。

【完結】烏公爵の後妻〜旦那様は亡き前妻を想い、一生喪に服すらしい〜

七瀬菜々
恋愛
------ウィンターソン公爵の元に嫁ぎなさい。 ある日突然、兄がそう言った。 魔力がなく魔術師にもなれなければ、女というだけで父と同じ医者にもなれないシャロンは『自分にできることは家のためになる結婚をすること』と、日々婚活を頑張っていた。 しかし、表情を作ることが苦手な彼女の婚活はそううまくいくはずも無く…。 そろそろ諦めて修道院にで入ろうかと思っていた矢先、突然にウィンターソン公爵との縁談が持ち上がる。 ウィンターソン公爵といえば、亡き妻エミリアのことが忘れられず、5年間ずっと喪に服したままで有名な男だ。 前妻を今でも愛している公爵は、シャロンに対して予め『自分に愛されないことを受け入れろ』という誓約書を書かせるほどに徹底していた。 これはそんなウィンターソン公爵の後妻シャロンの愛されないはずの結婚の物語である。 ※基本的にちょっと残念な夫婦のお話です

婚約者の心の声が聞こえるようになったけど、私より妹の方がいいらしい

今川幸乃
恋愛
父の再婚で新しい母や妹が出来た公爵令嬢のエレナは継母オードリーや義妹マリーに苛められていた。 父もオードリーに情が移っており、家の中は敵ばかり。 そんなエレナが唯一気を許せるのは婚約相手のオリバーだけだった。 しかしある日、優しい婚約者だと思っていたオリバーの心の声が聞こえてしまう。 ”またエレナと話すのか、面倒だな。早くマリーと会いたいけど隠すの面倒くさいな” 失意のうちに街を駆けまわったエレナは街で少し不思議な青年と出会い、親しくなる。 実は彼はお忍びで街をうろうろしていた王子ルインであった。 オリバーはマリーと結ばれるため、エレナに婚約破棄を宣言する。 その後ルインと正式に結ばれたエレナとは裏腹に、オリバーとマリーは浮気やエレナへのいじめが露見し、貴族社会で孤立していくのであった。

さよなら私の愛しい人

ペン子
恋愛
由緒正しき大店の一人娘ミラは、結婚して3年となる夫エドモンに毛嫌いされている。二人は親によって決められた政略結婚だったが、ミラは彼を愛してしまったのだ。邪険に扱われる事に慣れてしまったある日、エドモンの口にした一言によって、崩壊寸前の心はいとも簡単に砕け散った。「お前のような役立たずは、死んでしまえ」そしてミラは、自らの最期に向けて動き出していく。 ※5月30日無事完結しました。応援ありがとうございます! ※小説家になろう様にも別名義で掲載してます。

鈍感令嬢は分からない

yukiya
恋愛
 彼が好きな人と結婚したいようだから、私から別れを切り出したのに…どうしてこうなったんだっけ?

妻のち愛人。

ひろか
恋愛
五つ下のエンリは、幼馴染から夫になった。 「ねーねー、ロナぁー」 甘えん坊なエンリは子供の頃から私の後をついてまわり、結婚してからも後をついてまわり、無いはずの尻尾をブンブン振るワンコのような夫。 そんな結婚生活が四ヶ月たった私の誕生日、目の前に突きつけられたのは離縁書だった。

7年ぶりに私を嫌う婚約者と目が合ったら自分好みで驚いた

小本手だるふ
恋愛
真実の愛に気づいたと、7年間目も合わせない婚約者の国の第二王子ライトに言われた公爵令嬢アリシア。 7年ぶりに目を合わせたライトはアリシアのどストライクなイケメンだったが、真実の愛に憧れを抱くアリシアはライトのためにと自ら婚約解消を提案するがのだが・・・・・・。 ライトとアリシアとその友人たちのほのぼの恋愛話。 ※よくある話で設定はゆるいです。 誤字脱字色々突っ込みどころがあるかもしれませんが温かい目でご覧ください。

【完結】生贄になった婚約者と間に合わなかった王子

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
フィーは第二王子レイフの婚約者である。 しかし、仲が良かったのも今は昔。 レイフはフィーとのお茶会をすっぽかすようになり、夜会にエスコートしてくれたのはデビューの時だけだった。 いつしか、レイフはフィーに嫌われていると噂がながれるようになった。 それでも、フィーは信じていた。 レイフは魔法の研究に熱心なだけだと。 しかし、ある夜会で研究室の同僚をエスコートしている姿を見てこころが折れてしまう。 そして、フィーは国守樹の乙女になることを決意する。 国守樹の乙女、それは樹に喰らわれる生贄だった。

処理中です...