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二人きりの時間が欲しいのだが
ここにずっと居ては何も出来なくなる

「畏まりました」
少しだけ殺那そうな笑顔に変わる

それを見てソフィアも切ない気持ちに囚われる
でも…敢えてその気持ちに気が付かない振りをして

「結局マント汚れてしまったわね
しわくちゃだし ごめんねルイス」
シート代わりになってしまったマントを
優しく叩いて汚れを落とし ルイスに返す

「お役に立てれば宜しいのです」
手を重ねてマントを受け取る

重ねた手が熱いが 
「さあ 戻りましょう!」

そのままエスコートされるように
手を引かれながら城へと戻った

「あのね さっき使ったハンカチ
カーラのなの 汚しちゃったから
綺麗にして戻したいのだけど 洗濯場に行ってもいいかしら?」
長年城内を見てきたソフィアには
洗濯場に行くことは簡単

「そうなのですね ソフィア様のお望みのままに」
ルイスの答えで そのまま洗濯場に

「ソフィア様!またなんでこんなところに!」
洗濯の仕事の女性達がわらわらと
寄ってきてソフィアとルイスを取り囲むと
色々と質問攻めに

バスケットを見て
「ルイス様と何処かに?」
汚れたマントを見て
「洗濯いたしましょうか?」
「お二人きりで?」
「まぁ それはそれは」
「顔が赤いですよ?」
「お二人で下を向いちゃって」
やたらと
お二人を発言する

恥ずかしさも頂点になったソフィアが

「このハンカチを洗濯したいの
場所を借りますね!」
そそくさと移動する

「まぁ 照れてるソフィア様は
可愛いですね!」
間をおかず
「いつも可愛らしい」
とルイスが発言すると
「きゃーーールイス様!
皆が喜ぶ発言!甘い!甘いですわー!」
「誰かコーヒーブラックでー」

騒ぎを尻目に コッソリと洗濯して
さっさと終わらせ

「ルイス行きますわよ」
囲まれているルイスに向かい言い放つ
「ソフィア様 お お待ち下さい」
やっと抜け出たルイスはソフィアに追いつき 
「女性の方々に負けます……」
「そうね 強いもの!ふふふ」








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