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バスケットの中身も食べてしまい
のんびりとしたなか
日差しもよく
「あの湖には いけるの?」
「はい いけますよ いってみますか?」
「えぇ 是非!」
手を引かれながら 湖の近くまで
「これ以上は 無理です」
「あらどうして?」
「ソフィア様の足が濡れてしまっても
お拭きするものを生憎持ち合わせておりません」
「まぁ 私ハンカチなら持っていてよ」
昨日カーラに借りたままの
涙の染み込んたハンカチ
「あ!」
「どうされました?」
「な…なんでもないわ」
「そのハンカチはくしゃくしゃですね……」
「ちょっと慌てて入れたから」
涙でグショグショになったなんて
言えない!
「でしたら 水辺まで行ってみますか?」
「ええ!お願いするわ!」
靴を脱いだソフィアの腰に手を回し
水辺まで
ダンスをまだ公の場で踊ったことのないソフィア
少し緊張してしまい 足を滑らせてしまった
「キャ!」
そこはちゃんとルイスが支えて
「大丈夫ですよ」
また 抱きしめ合った形になる
「ごめんなさい」
そう言って離れようとしたら
「このままで お願いします」
また時間を忘れ二人で抱きしめあっていたが
「クシュン」
「は!申し訳ございません
足元が濡れたままで 風邪を引いてしまわれますね」
そう言って 今度は抱き抱えられた
マントの所までいって
マントの上にソフィアを優しく降ろす
「ありがとう ルイス」
「いえ 気が回らす 申し訳ございません」
その間 ソフィアはハンカチで足を拭き
靴をはいた
カーラのハンカチで拭くなんて
申し訳ないことをしちやった
「あ!」
「今度はどうなさいました?」
「そう 皆にハンカチを作って渡そうかと思ったの」
「皆にですか?」
「ええ!少しでもハッピーになってくれたら 嬉しいもの!」
「ソフィア様 私もいただけますでしょうか?」
「も…もちろん ルイスには一番に……
一番ではないわね」
「え?」
「だって 一番は女神様ですもの」
「成程 そうでございました」
「靴 完成したの」
「はい 存じております
昔から仰っておりましたね
『女神様に靴を!』
女神様もお喜びになるでしょうね
おめでとうございます
お疲れさまでした」
「だから 次はルイスの分」
「ありがとうございます お待ちしておりますね」
ルイスがまた 素敵な笑顔で微笑む
「うちの家族は素敵な笑顔に弱い気がする……」
ショーンに笑顔でメロメロのアイリーン
お母様もお父様の笑顔にメロメロ
そして私も ルイスの笑顔にメロメロ
自分の家族やカーラよりもルイスの優先順位が上がった
それは……ルイスが好きだから
そう気がついたソフィアは
自然と顔が赤くなった
自覚すると今のこの状況もかなり
恥ずかしい だが約束の期限までに時間がないので 許される限り ルイスとこうしていたい
でも 皆にハッピーを届けるためには
「そろそろ帰りましょう?」
のんびりとしたなか
日差しもよく
「あの湖には いけるの?」
「はい いけますよ いってみますか?」
「えぇ 是非!」
手を引かれながら 湖の近くまで
「これ以上は 無理です」
「あらどうして?」
「ソフィア様の足が濡れてしまっても
お拭きするものを生憎持ち合わせておりません」
「まぁ 私ハンカチなら持っていてよ」
昨日カーラに借りたままの
涙の染み込んたハンカチ
「あ!」
「どうされました?」
「な…なんでもないわ」
「そのハンカチはくしゃくしゃですね……」
「ちょっと慌てて入れたから」
涙でグショグショになったなんて
言えない!
「でしたら 水辺まで行ってみますか?」
「ええ!お願いするわ!」
靴を脱いだソフィアの腰に手を回し
水辺まで
ダンスをまだ公の場で踊ったことのないソフィア
少し緊張してしまい 足を滑らせてしまった
「キャ!」
そこはちゃんとルイスが支えて
「大丈夫ですよ」
また 抱きしめ合った形になる
「ごめんなさい」
そう言って離れようとしたら
「このままで お願いします」
また時間を忘れ二人で抱きしめあっていたが
「クシュン」
「は!申し訳ございません
足元が濡れたままで 風邪を引いてしまわれますね」
そう言って 今度は抱き抱えられた
マントの所までいって
マントの上にソフィアを優しく降ろす
「ありがとう ルイス」
「いえ 気が回らす 申し訳ございません」
その間 ソフィアはハンカチで足を拭き
靴をはいた
カーラのハンカチで拭くなんて
申し訳ないことをしちやった
「あ!」
「今度はどうなさいました?」
「そう 皆にハンカチを作って渡そうかと思ったの」
「皆にですか?」
「ええ!少しでもハッピーになってくれたら 嬉しいもの!」
「ソフィア様 私もいただけますでしょうか?」
「も…もちろん ルイスには一番に……
一番ではないわね」
「え?」
「だって 一番は女神様ですもの」
「成程 そうでございました」
「靴 完成したの」
「はい 存じております
昔から仰っておりましたね
『女神様に靴を!』
女神様もお喜びになるでしょうね
おめでとうございます
お疲れさまでした」
「だから 次はルイスの分」
「ありがとうございます お待ちしておりますね」
ルイスがまた 素敵な笑顔で微笑む
「うちの家族は素敵な笑顔に弱い気がする……」
ショーンに笑顔でメロメロのアイリーン
お母様もお父様の笑顔にメロメロ
そして私も ルイスの笑顔にメロメロ
自分の家族やカーラよりもルイスの優先順位が上がった
それは……ルイスが好きだから
そう気がついたソフィアは
自然と顔が赤くなった
自覚すると今のこの状況もかなり
恥ずかしい だが約束の期限までに時間がないので 許される限り ルイスとこうしていたい
でも 皆にハッピーを届けるためには
「そろそろ帰りましょう?」
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