【完結】引継ぎ加護持ち王女様魅せられちゃったから 仕方ない

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お祖父様達の前から下がって
自分の部屋に戻ると

「ソフィア様　どうかなさいましたか？」
カーラが聞いてきた

お天気も良いので仕事が出来るらしい

「カーラ　無理しなくてもいいのよ？」
心配になって尋ねた

「大丈夫でございますよ
今日はお天気もいいですし」

「そう　でも無理はしないでね
家族と同じなのだから」

「ありがとうございます
ソフィア様の花嫁姿を見るまでは
大丈夫です！」
ニコニコと答えるカーラ

花嫁姿と聞いて　先程のお祖父様達のお話を思い出し　思わず

「はぁ……」
小さくため息をついてしまった
「あ！」
カーラに心配かけないようにしないと！

「どうされたのですか？
お戻りになった時から　ご様子が少し…」

流石生まれたときから見てくれている
カーラは少しの変化も見逃さない


黙っているよりも　話してスッキリしたほうがよさそうなので

「実はね　先程お祖父様達に　そろそろ婚約してもって　話を振られたの」

「まぁ！それでソフィア様はどうお答えしたのですか？」

「片思いでいるだけなのでって
お答えしたわ」

「そうですの　でもなぜ？その様に塞いでおられるのです？」

「私も　王女なのだから　国の為になる
結婚をしなければ…」

「ソフィア様……」

「だって　王族っていうだけで
働かずに暮らせているのだから
やはり　役に立つ時は　政略結婚でしょう？それが　王族の義務だわ」

「そうでございましょうか？」
首を少し傾けて考えるカーラ

「だって　お父様お母様やお兄様お姉様もそうでしょ？」

お母様は隣の国の王女だった
この国に隣接する国は数カ国ある
全てと友好にするなら　縁を結ぶのが
一番いい　戦争を回避出来るから
でも跡継ぎの王子が出来なければ
側室を迎えるのだが　王妃が王子を生んだら　そのまま他の誰かを王室には入れない
お祖父様はお祖母様を見初めてから
誰も側室にしていないし
お父様もお母様と政略結婚だったが
一目惚れしたようで
すぐに　お兄様とお姉様の双子が生まれた
だから　友好を結ぶにしても　長い年月
数代の王位の入れ代わりの度に
ゆっくりと結ばれる

お兄様はお母様と別の国の王女を娶り
お姉様はまた　別の国の王妃になった

そんななか　私だけがルイスと
好きな人と結婚するわけにはいかない
そんな事は重々承知している