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「あんまりねぇ 今在庫が無いのよ」

「在庫ですか……」

「そうそう
アイリーンの加護もらっちゃう?」

「そんなの駄目です!」

「うーん」

「私が加護を持つのは無理なんですかね…」

「まだ ソフィアは幼いでしょ?
だからねぇ…しかも 漠然とほしいっぽいから これ!って浮かばないのよ
人それぞれだから加護って」


「ばくぜん?」

「あー なんとなく欲しい
アイリーンがショーンが持ってるから
欲しいでしょ?」

「あ……そう言われれば
お祖母様の加護でみんなをハッピーにするとか すごいな!いいな!って
思ってるだけ……」


「でしょ?
アイリーンは領地と伯爵家を救いたい
って思って頑張ってたから
裁縫の加護をあげたんだけど
あれも すぐ浮かんできたの
その人にあった物って
必要な時に必要な加護が浮かぶから
まぁ裁縫道具達からの懇願が先だけどね」

「そうなんですね…
来てくれてありがとうございました
まだ 私には早いかもしれません…」

自分が浮かれてほしいほしいって
思っても なんで欲しいか もっと強く思わなくっちゃ駄目なんだよね

「そう?
帰っちゃうわよ?
いいの?」
女神様が確認を取る

そう言われて 女神様をもう一度見ると


「あれ?女神様 靴は?」

女神様は靴を履いてなかった

「なんか こう 女神に靴って
似合わないじゃない」

「それって……
おーわたしのはだしの女神様……」

「だから ちょっと長めの布着てるんだけどね
よく分かったわね」

「お御足の親指がチラリズム…」

「あら オホホホホ」

「裸足で痛くないのですか?」

「浮いてるから」

あーね

「でも 靴がないのもなんだか…」

「でも 売ってないし」

「え!」

「布は反物から適当に切って
ちょいちょいと縫ってるから」

「靴の宮殿はないのですか?」

「無いのよ
それこそアイリーンちゃんに縫ってもらおうかと思ったんだけど
ちょいちょい出てくるのもね
ショーン煩いし」

「あー わかります
お祖母様ラブラブアイシテル
ですから…申し訳ありません」

「いーのよ 気にしない気にしない
ひと休みひと休み」

「女神様……結構古いですよね
R50指定しないと 皆さんわからないかも」

「え!そんな感じ?」

「ええ 大体シロクロって時点で……」

「うっ!
意外にくるわね ソフィア」

「まぁ お兄様達と違って
あんまり背負うものが無いから…
動く絵本をよく読むんですよ」

「そうなのね」

少しの間があり…

「あ!別に拗ねてるとかないですよ!
これ本当です」

「うーん……
最近見た 動く絵本は
何が面白かった?
教えて?」

「そうですね…」






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