短編

ニッコリ瓢箪

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世の中に存在する名言は何をもって名言となるのか。

彼らの言葉はなぜか後世まで語り継がれる。

かのウォルト・ディズニーの言葉も、マリリン・モンローの言葉も、マザー・テレサの言葉すら残されているし、
中には死刑囚の言葉すらも語られる。

何が、彼らの言葉をそこまで押し上げるのだろうか。

「百聞は一見に如かず」「何かを学ぶのに自分で経験する以上に良い方法はない」

前者は漢書由来のことわざ、後者はアインシュタインの言葉。

どちらかを一度でも聞いたことがある人の方が多いと思うが、この二つの言葉は同じことを言っている。

しかも、たとえこの言葉を知らなくとも私たちは経験則として同じことを少なからず考える。

しかし、この二つの言葉はまるで素晴らしい言葉かのように語り継がれたり、記録されたりする。

もし仮に名言が素晴らしきものであるのなら、アインシュタインが言ったとされる

「調べればわかるものを、いちいち覚える必要はない」

という言葉の通り、私たちが学びに通う半分ほどの目的を失うし、彼らの言葉は彼らの経験で成り立っているわけだから、残された言葉を理解すれば残りの半分の目的もほとんどあってないようなものだろう。

とはいえ、その言葉を何回も調べれるより、一度体験したほうが学びにとっては良いのかもしれない。

が、すでに矛盾が生じてしまった。

「経験することが”覚える”のに最も適している」が「調べればわかることを”覚える”必要がない」

これは一体どうしたものか。

正直なところ、こんなことで変な思考を繰り広げるという行為はとてつもない愚行であるとは思う。
しかし、相反する言葉、、少なくとも私の理解が間違っていなければだが、、がなぜ「すぐれた言葉」とされるのか、この疑問を解決しなければ、「それもそうだ」と感じる自身の心に疑念が生じてしまう。

名言の定義が「それもそうだと感じさせる、すぐれた言葉」とされているらしい。
別に詳しく調べたわけではないが、定義がそうならそうなのだろう。

このことに対して、なんでこの定義づけがなされたのかを考えるのは本当に意味がない気がするから考えない物として、私の理解の上では相反する考えの言葉が双方ともに「それもそうだと感じさせる、すぐれた言葉」であるとされている。

しかし、相反すると書いたようにこの二つの言葉には矛盾が生じてしまう。

であればこれらの言葉がすぐれて言葉であるとはいいがたいのではないか。

名言とする必要条件は、二つ。

・共感を呼び起こす言葉である事。
・その言葉が優れていること。

だ。とすれば次に優れた言葉とは何かを考えなければいけないのだが、これを書いているうちになんとなくだが答えが出たような気がするので、私が出した答えを書いて終わりにしてしまおうと思う。


「朝食に白米を自ら食べる人間は、米を好んでいる」




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