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うえ

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しかしまあ、私も彼女のことは気に入っていましたし、彼女とのセックスは楽しかったのでね。別れたくなかったんです。

そこで私は妻に相談しました。すると妻は「それは困るわねえ……。じゃあ、こういうのはどうかしら?」と言って、とある提案をしてくれるんですよ。

それが今回の話なわけです。
「……え? 何それ……」
突然始まった妻の暴露話を呆然としながら聞いていた私は、ようやくその一言だけ絞り出した。
「つまり、君には昔からそういう趣味があったってこと? 女の子同士でセックスするのが好きだったんだ?」
私が尋ねると、妻は恥ずかしそうに過去を語り出した。「最初はただ興味本位で……という感じだったんだけどね。あなた以外の女性とのセックスが楽しくて……段々エスカレートしていったっていうか……」

「それにほら、あの子可愛い親戚のお姉さんとヨガレッスンの先生に水商売のイケてる女の子とかね。うちに呼んでお泊まりしてたでしょ。」

確かに妻の周りにはそんなタイプの女性が沢山いたような気がする。

「それで最近は、私の知らないところでこっそり男遊びしていたみたいでね。そしたらある日、急に『もう止めよう』とか言って来ちゃったわけ。でも、こっちだって止められないわけ。だから色々と理由を付けて引き留めていたんだけどね。どうしようかなあって思っていたところなんだよね。」
そう言うと妻はケラケラ笑っていた。

いや、笑い事じゃないだろう。
「ちょっと待ってくれよ。全然話が読めないんだけど……」


そう言うと妻はケラケラ笑っていた。

いや、笑い事じゃないだろう。
「ちょっと待ってくれよ。全然話が読めないんだけど……」
僕は思わず苦言を呈した。
すると妻が言った。
「まあ簡単に言えば、わたしは...!」…………。
僕は妻の顔をまじまじと見つめる。

そして頭の中で言葉を反すうする。――わたしは、何だ?……僕には皆まで言わなくても分かった。
分かってしまったのだ。

僕は黙って席を立つと、そのまま玄関に向かった。
靴を履いている時だった。

後ろから声をかけられた。
「ねえあなた、どこに行くの?」
「彼女と話をつけてくる、三人で逢えるように。」
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