スモール

僕は、殺人を犯してしまった。

そんな僕の目の前にスモールが現れた。

「その遺体小さくしませんか?」

「小さく?」

血だらけの死体をスモールは一瞬でカードにしてしまった。

「5人までカードに出来ます。」

スモールは、笑みを浮かべて

「しかし、あなたには色々な災難が待ってます。」

と言い残して消えた。

次の瞬間、僕は警察官に取り押さえられた。

パトカーに乗せられて逮捕された。

しかし、死体が出て来ない。

「死体をどこにやった?」

刑事が聞いて来たが黙秘した。

「血痕も指紋も凶器も揃ってるんだよ!」

僕は、スモールのように顔に笑みを浮かべて黙秘した。

朝方に釈放された。

アパートに帰るとアパートは全焼していた。

これが、災難か。

僕は、そのまま職場に向かった。

胸を押すとカードが手元に握られた。

スモールカードは、心臓の中に隠されている。

「後、4人か。」

僕は、カードにキスした。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,185 位 / 192,185件 ホラー 6,813 位 / 6,813件

あなたにおすすめの小説

そこに、いる。

サキ
ホラー
日常生活で何もいないはずなのに、そこにいる気がすることはありませんか?お風呂に入っている時、家のドアを開けた時、眠っているベッドの下…。いないのに感じる恐怖とはなにか。本当は「なにか」がそこにいるのかもしれません。

ゴスウッドファミリー ー奇妙な夜ー

dep basic
ホラー
物語の舞台は、周りから不気味で奇妙だと思われているゴスウッド家。 彼らの豪邸は、古びた塔と枯れた庭に囲まれ、町の人々から恐れられている。 ゴスウッド家は家族全員が独特な能力や癖を持ち、外界との関わりを極力避けているが、彼らは彼らなりの幸せな生活を送っている。 ある晩、ゴスウッド家に謎の訪問者が現れる。 家族の誰とも違う、普通に見える人間だったが、彼にはある秘密があった。 この訪問者の登場により、ゴスウッド家の生活が少しずつ変わり始める。 家族の中で何が起こるのか?奇妙な家族と訪問者の間にどんな物語が展開されるのか?

疑心暗鬼

dep basic
ホラー
高校3年生のシュンは、イケメンで成績優秀な完璧な生徒だが、日常の退屈さに悩んでいた。しかし、ある日を境に彼の平凡な学校生活は一変する。不可解な出来事が次々と起こり始め、シュンは自分の周りで起こる怪奇現象の謎を解き明かそうとする。

わたしの怖い団地

ことりさん
ホラー
団地と言われる集合住宅は、画一的なデザインのコンクリートが何棟も連なり、圧倒される。 住み慣れているはずなのに、薄暗い玄関や階段は上がるたびに足が重くなる。 ここで体験した不可解な体験や変わった隣人の話をオムニバスでまとめたホラー短編集。 ※続編として、わたしの怖い都市伝説を連載中。団地周辺や学校で噂される怖い話と体験談。

異談廻-イダンメグリ-

萎びた家猫
ホラー
世には数多くの怪談話や都市伝説が存在する。かくいう私の住む町にもいくつかの不気味な体験談などが存在した。 ただそれらは怪談のように落ちがあるわけでもなければ、都市伝説のようなインパクトもない。ただ異常なだけの体験談。 【異談】 これは私がこれまでに取材した人たちの奇妙な体験談をノートに書写したものである。

小畑杏奈の心霊体験録

邪神 白猫
ホラー
私には、どうやら普通の人には視えないモノが視えるらしい。 それに初めて気が付いたのは、物心がついたばかりのほんの幼い頃だった。 ──これは、そんな私の怪奇な体験録。 ※ この話には、実際にあった体験談も含まれています YouTubeにて、怪談・怖い話の朗読公開中📕 https://youtube.com/@yuachanRio

喰われる

原口源太郎
ホラー
行方知れずだった父が見つかったと連絡があった。父はすでに白骨化していた。私は父の死んでいた場所に花を添えに行った帰りに、山の中で足をくじいてしまった。一人で足を引きすりながら歩く夜の山は恐怖に包まれていた。

なんちゃって都市伝説

もっけさん
ホラー
 『事実は小説よりも奇なり』と言うけれど、世の中には奇異怪怪な出来事が割と起こっているものだ。  それは、時代と共に名前を変えて語り継がれている。  現代風で言うなら【都市伝説】と言えば分かるだろうか。  都市伝説にすらなっていない話をここに記そう。  噂にするも良し、嗤うも良し、実際に調べるも良し。  全ては、自己責任が伴うことを頭の片隅に入れておいて欲しい。  この話を読んで読者の身に不幸が起っても、筆者には預かり知らぬことであると警告しておく。  一話完結で書くが、全ての話にオチがあるものではない事も念頭に入れて欲しい。  さて、読者の諸君。  ここまで読んで、引き返すのであればページを閉じてくれたまえ。  これが、最後の警告である。

処理中です...