15 / 35
2章
EP.15襲撃の翌朝
しおりを挟む
天使の襲撃の翌朝。かつていた基地は瓦礫の山と化してしまった。帰る場所のある兵士たちは一時帰宅となったが、そうではないホムンクルスたちとニカフィムさん、そして監視役に、私も含めて一部の兵士たちは、街のホテルにしばらく宿泊することとなった。
ニカフィムさんは、あれ以来ずっと部屋から出てこない。その上、紺碧と顔を合わせた途端、酷く怯えた顔をしていた。
無理もない、恋人がかつての同胞を食う光景を目にしてしまったのだから。
「ニカフィムさん、朝食、ここに置いておくよ。食べたかったら食べてくれ。」
部屋に入って、サイドテーブルに簡素な食事を置く。
「天使に食事は本来必要ない、そう言ってるだろう……。」
塞ぎ込んだ様子のニカフィムさんが答える。昨日からずっとこの調子で、何も口にしていない。
「それでも食事は提供されなければ。何かあったら、すぐ呼んでくれ。」
そう告げて、ニカフィムさんのいる部屋を後にした。
「アイさん、おはようございます。ニカさんは様子どうでしたか?」
当の紺碧はと言えば、戦いの傷はすっかり癒え、大盛りのスクランブルエッグとベーコンを取ってきている。
「昨日と変わらないよ。」
「そうですか……。」
紺碧は少し落ち込んだ顔をした。
「お前ってなんつーか……ほんとにマイペースだよな、悪い意味で。」
ミドも口を挟む。指摘は間違っていないが、的を得ていない。
「紺碧、ミドも。食事中だが、大事な話をしていいかな。」
「はい……ニカさんのことですか?」
「そうとも言えるが、そうではない。ニカフィムさんが参っているのは、紺碧の問題行動のせいなんだ。」
「その話昨日も聞きましたけど……どこが問題なんだか、僕にはわからないです。あの状況で天使を食べていなければ、僕は餓死の危険性があったんですよ?リスク回避として合理的な選択じゃないですか?」
「それは……そうなんだが……」常識の通じない、子供の疑問に頭を悩ませる。
「人が人を食べてはいけない理由は色々ある。一番は、病気にかかるからなんだが、ホムンクルスだから当てはまらないとして……死体の尊厳?いやこの子たちには難しいか……。」
回答に詰まる。私も倫理的な人間とは言い難い。こういう時に手本になれるような生き方はしてこなかった。
「人は、人を食べない生き物なんだ。理屈云々ではなく、そういう習性を持っていると理解してもらっていい。」
「そして、習性から外れた行動をする同族を見ると、すごくびっくりしてしまう。ニカフィムさんは君のことを大切にしていたから、特に衝撃が大きかったんだよ。」
「ふーん……。」紺碧はぼんやりとした理解ながらも、納得はしてくれたようだ。
「今後も人や天使を食べてはいけないとは、私は立場上は言い難い。君の言うとおり、生存のために必要な行動だからね。」
「ただ、嫌悪感を示すニカフィムさんにも、寄り添ってあげてくれ。少なくとも今は、そっとしておいてあげてくれ。」
「はーい」紺碧は残念そうな返事を返した。
この説明で本当にいいのか……?何か大切なことが欠けてはしないか……?
そう自問したが、答えは見つからなかった。私も食わなくては生きてはいけない。自分の分の食事に手をつけた。
「ごちそうさまでした。」
「ごちそうさん。」
紺碧とミドが食事を終える。きちんとごちそうさまが言えるようになったのは、ニカフィムさんのおかげだろう。
「今日からしばらくはここで待機なんですよね?何をしてればいいですか?」と紺碧が尋ねる。
そういえば、彼らの暇つぶし用のタブレットは、基地に置いてきてしまった。活発な子供たちに、一日中何もしないで過ごせと言うのは無理があるだろう。
構ってくれそうなニカフィムさんもあの調子だ。どうしたものかと悩んでいたら、ミドがおずおずと口を開いた。
「あの……よければ……街、見たい。」
「そういえばミドは外に出たことなかったんですよね。外の空気おいしいですか?」
紺碧は脱走の経験があるから平然としているが、言われてみればミドは基地の外を知らない。知りたがるのは当然と言えるだろう。
私としても、内心はホムンクルスたちに色々な経験をして欲しい。色々と決めなければならないことはあるが、スマートフォンから対応できるだろう。
「わかった。じゃあ一緒に街を歩いてみようか。ただし、能力は使わないこと、私の見えないところに行かないこと、ミドは左目を隠すこと。これを守れるなら、だけどね。」
「……!」ミドは言葉にしなかったが、喜びが表情から満ち溢れているのがよくわかった。
「私もちょうど食べ終えたところだし、早速出発しようか。」
「やったー!僕が外の先輩として、色々教えてあげますからね!」
紺碧は何故か誇らしげだ。子供らしくて微笑ましいと、心からそう感じた。
「これは鳩です!鳥の仲間で、街にはたくさんいます!」
「これは信号機!青は渡れで、赤は渡っちゃダメです!」
「これはハエです!ばっちいので触っちゃダメです!」
紺碧は目に入るもの一つ一つをミドに説明していく。ミドは素直に感心したり、時々知ったかぶりをしたりしながらも、興味深そうに話を聞いている。
やがて、空き地の前を通りがかった。手入れがされていないのか、雑草が伸び伸びと生い茂っている。
「これは空き地です!どういう意味だろう?まぁ草がいっぱい生えてるところです!」
そう言うと紺碧は空き地の草をじっと見つめるかと思いきや、急に手を伸ばし、何かを掴んだ。
「見てください!カマキリです!本物捕まえたのは僕も初めてです!」
「わぁ……!かっこいいな」
ミドは目を輝かせている。そうでしょうと言わんばかりに紺碧は誇らしげだ。
「カマキリは肉食動物で、他の虫を食べます!何なら、自分の仲間も食べちゃうんですよ!」
「へー、お前と一緒じゃん。」
ミドは何気ない冗談のつもりで言ったのだろうが、これはまずいと思って口を挟もうとする。しかし、
「えーっへへ、そうですか?今度は大きいカマキリになろうかな?」
紺碧は少し間を開けた後に、嬉しそうな顔をした。二人の間で問題がないならいいのか?と思いつつ、二人がカマキリ談義に花を咲かせているところを見守った。
たくさん街を回って、夕暮れ時になった。あれから色々と回った。コンビニやショッピングモール、ファミレスで昼食を摂ったり。どれも一般人には日常的なことだが、ホムンクルスの二人には新鮮な出来事だったようだ。
ふと鐘の音が聞こえて、そちらを見やる。教会が日暮れを告げる鐘を鳴らしているようだった。
紺碧の解説がまた始まるか?と彼の方を向いた。紺碧は教会の方を、何を言うでもなくただじっと見つめていた。その顔立ちは端正で、生気が感じられない気すらした。
私は少しだけ怖くなって尋ねてみた。「教会には行ったことないのかい?」
「はい。行ったことないです。ニカさんにとって気まずい場所だって、わかってたので。」
日が暮れ、影が紺碧の顔に落ちた。紺碧は整った顔を崩さぬまま話し始めた。
「ねぇ、カマキリが仲間を食べちゃうのは、強い子供を作るためなんです。カマキリの子供はたくさん生まれてくるけど、たくさん死んじゃうから、少しでも多く生き残れるようにって、お母さんのカマキリはお父さんを食べちゃうんですよ。」
「でも、もし神様がいたとしたら、どうしてそんな風にカマキリを作ったんでしょう?たくさん死んじゃう子供に、共食いする習性。アイさんは共食いはダメだって言ったけど、カマキリは共食いする習性があるんですよ。」
「そんな風にカマキリを作った神様って、ほんとにいいひとなんですか?」
彼の表情は逆光で見えなかった。この問いが単純に聞かれたことを聞いているのか、天界への叛逆の意志を強めているのか、私には測りかねた。
「さぁな、そんなの知らねぇよ。」ミドが口を開いた。
「お前、ドリンクバーで変なミックスジュース作ってたじゃん。あれは単純に作りたいから作ったのか?それともほんとに美味しくなると思って作ったのか?」
「それは……」紺碧が口ごもる。
「どっちにしろ、作る理由にはなるだろ。神様にとって、作る理由なんてそれだけで充分だったんじゃないか。」
「……そっか。そうかもしれません。」
不思議だ。私が思いもよらなかった疑問を思いつき、それに答えを出してしまっている。
ああ、ホムンクルスの成長はなんて目覚ましい。
私は密かに感動していた。今まで見てきたどのホムンクルスたちよりも、この二人は情緒が発達してきている。
本当にそのことが嬉しかった。
「……そろそろ帰ろうか。夕食に間に合わなくなってしまう。
感動を隠すように二人に告げ、私たちは手を引きながら帰った。
ニカフィムさんは、あれ以来ずっと部屋から出てこない。その上、紺碧と顔を合わせた途端、酷く怯えた顔をしていた。
無理もない、恋人がかつての同胞を食う光景を目にしてしまったのだから。
「ニカフィムさん、朝食、ここに置いておくよ。食べたかったら食べてくれ。」
部屋に入って、サイドテーブルに簡素な食事を置く。
「天使に食事は本来必要ない、そう言ってるだろう……。」
塞ぎ込んだ様子のニカフィムさんが答える。昨日からずっとこの調子で、何も口にしていない。
「それでも食事は提供されなければ。何かあったら、すぐ呼んでくれ。」
そう告げて、ニカフィムさんのいる部屋を後にした。
「アイさん、おはようございます。ニカさんは様子どうでしたか?」
当の紺碧はと言えば、戦いの傷はすっかり癒え、大盛りのスクランブルエッグとベーコンを取ってきている。
「昨日と変わらないよ。」
「そうですか……。」
紺碧は少し落ち込んだ顔をした。
「お前ってなんつーか……ほんとにマイペースだよな、悪い意味で。」
ミドも口を挟む。指摘は間違っていないが、的を得ていない。
「紺碧、ミドも。食事中だが、大事な話をしていいかな。」
「はい……ニカさんのことですか?」
「そうとも言えるが、そうではない。ニカフィムさんが参っているのは、紺碧の問題行動のせいなんだ。」
「その話昨日も聞きましたけど……どこが問題なんだか、僕にはわからないです。あの状況で天使を食べていなければ、僕は餓死の危険性があったんですよ?リスク回避として合理的な選択じゃないですか?」
「それは……そうなんだが……」常識の通じない、子供の疑問に頭を悩ませる。
「人が人を食べてはいけない理由は色々ある。一番は、病気にかかるからなんだが、ホムンクルスだから当てはまらないとして……死体の尊厳?いやこの子たちには難しいか……。」
回答に詰まる。私も倫理的な人間とは言い難い。こういう時に手本になれるような生き方はしてこなかった。
「人は、人を食べない生き物なんだ。理屈云々ではなく、そういう習性を持っていると理解してもらっていい。」
「そして、習性から外れた行動をする同族を見ると、すごくびっくりしてしまう。ニカフィムさんは君のことを大切にしていたから、特に衝撃が大きかったんだよ。」
「ふーん……。」紺碧はぼんやりとした理解ながらも、納得はしてくれたようだ。
「今後も人や天使を食べてはいけないとは、私は立場上は言い難い。君の言うとおり、生存のために必要な行動だからね。」
「ただ、嫌悪感を示すニカフィムさんにも、寄り添ってあげてくれ。少なくとも今は、そっとしておいてあげてくれ。」
「はーい」紺碧は残念そうな返事を返した。
この説明で本当にいいのか……?何か大切なことが欠けてはしないか……?
そう自問したが、答えは見つからなかった。私も食わなくては生きてはいけない。自分の分の食事に手をつけた。
「ごちそうさまでした。」
「ごちそうさん。」
紺碧とミドが食事を終える。きちんとごちそうさまが言えるようになったのは、ニカフィムさんのおかげだろう。
「今日からしばらくはここで待機なんですよね?何をしてればいいですか?」と紺碧が尋ねる。
そういえば、彼らの暇つぶし用のタブレットは、基地に置いてきてしまった。活発な子供たちに、一日中何もしないで過ごせと言うのは無理があるだろう。
構ってくれそうなニカフィムさんもあの調子だ。どうしたものかと悩んでいたら、ミドがおずおずと口を開いた。
「あの……よければ……街、見たい。」
「そういえばミドは外に出たことなかったんですよね。外の空気おいしいですか?」
紺碧は脱走の経験があるから平然としているが、言われてみればミドは基地の外を知らない。知りたがるのは当然と言えるだろう。
私としても、内心はホムンクルスたちに色々な経験をして欲しい。色々と決めなければならないことはあるが、スマートフォンから対応できるだろう。
「わかった。じゃあ一緒に街を歩いてみようか。ただし、能力は使わないこと、私の見えないところに行かないこと、ミドは左目を隠すこと。これを守れるなら、だけどね。」
「……!」ミドは言葉にしなかったが、喜びが表情から満ち溢れているのがよくわかった。
「私もちょうど食べ終えたところだし、早速出発しようか。」
「やったー!僕が外の先輩として、色々教えてあげますからね!」
紺碧は何故か誇らしげだ。子供らしくて微笑ましいと、心からそう感じた。
「これは鳩です!鳥の仲間で、街にはたくさんいます!」
「これは信号機!青は渡れで、赤は渡っちゃダメです!」
「これはハエです!ばっちいので触っちゃダメです!」
紺碧は目に入るもの一つ一つをミドに説明していく。ミドは素直に感心したり、時々知ったかぶりをしたりしながらも、興味深そうに話を聞いている。
やがて、空き地の前を通りがかった。手入れがされていないのか、雑草が伸び伸びと生い茂っている。
「これは空き地です!どういう意味だろう?まぁ草がいっぱい生えてるところです!」
そう言うと紺碧は空き地の草をじっと見つめるかと思いきや、急に手を伸ばし、何かを掴んだ。
「見てください!カマキリです!本物捕まえたのは僕も初めてです!」
「わぁ……!かっこいいな」
ミドは目を輝かせている。そうでしょうと言わんばかりに紺碧は誇らしげだ。
「カマキリは肉食動物で、他の虫を食べます!何なら、自分の仲間も食べちゃうんですよ!」
「へー、お前と一緒じゃん。」
ミドは何気ない冗談のつもりで言ったのだろうが、これはまずいと思って口を挟もうとする。しかし、
「えーっへへ、そうですか?今度は大きいカマキリになろうかな?」
紺碧は少し間を開けた後に、嬉しそうな顔をした。二人の間で問題がないならいいのか?と思いつつ、二人がカマキリ談義に花を咲かせているところを見守った。
たくさん街を回って、夕暮れ時になった。あれから色々と回った。コンビニやショッピングモール、ファミレスで昼食を摂ったり。どれも一般人には日常的なことだが、ホムンクルスの二人には新鮮な出来事だったようだ。
ふと鐘の音が聞こえて、そちらを見やる。教会が日暮れを告げる鐘を鳴らしているようだった。
紺碧の解説がまた始まるか?と彼の方を向いた。紺碧は教会の方を、何を言うでもなくただじっと見つめていた。その顔立ちは端正で、生気が感じられない気すらした。
私は少しだけ怖くなって尋ねてみた。「教会には行ったことないのかい?」
「はい。行ったことないです。ニカさんにとって気まずい場所だって、わかってたので。」
日が暮れ、影が紺碧の顔に落ちた。紺碧は整った顔を崩さぬまま話し始めた。
「ねぇ、カマキリが仲間を食べちゃうのは、強い子供を作るためなんです。カマキリの子供はたくさん生まれてくるけど、たくさん死んじゃうから、少しでも多く生き残れるようにって、お母さんのカマキリはお父さんを食べちゃうんですよ。」
「でも、もし神様がいたとしたら、どうしてそんな風にカマキリを作ったんでしょう?たくさん死んじゃう子供に、共食いする習性。アイさんは共食いはダメだって言ったけど、カマキリは共食いする習性があるんですよ。」
「そんな風にカマキリを作った神様って、ほんとにいいひとなんですか?」
彼の表情は逆光で見えなかった。この問いが単純に聞かれたことを聞いているのか、天界への叛逆の意志を強めているのか、私には測りかねた。
「さぁな、そんなの知らねぇよ。」ミドが口を開いた。
「お前、ドリンクバーで変なミックスジュース作ってたじゃん。あれは単純に作りたいから作ったのか?それともほんとに美味しくなると思って作ったのか?」
「それは……」紺碧が口ごもる。
「どっちにしろ、作る理由にはなるだろ。神様にとって、作る理由なんてそれだけで充分だったんじゃないか。」
「……そっか。そうかもしれません。」
不思議だ。私が思いもよらなかった疑問を思いつき、それに答えを出してしまっている。
ああ、ホムンクルスの成長はなんて目覚ましい。
私は密かに感動していた。今まで見てきたどのホムンクルスたちよりも、この二人は情緒が発達してきている。
本当にそのことが嬉しかった。
「……そろそろ帰ろうか。夕食に間に合わなくなってしまう。
感動を隠すように二人に告げ、私たちは手を引きながら帰った。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
【完結済み】VRゲームで遊んでいたら、謎の微笑み冒険者に捕獲されましたがイロイロおかしいです。<長編>
BBやっこ
SF
会社に、VRゲーム休があってゲームをしていた私。
自身の店でエンチャント付き魔道具の売れ行きもなかなか好調で。なかなか充実しているゲームライフ。
招待イベで魔術士として、冒険者の仕事を受けていた。『ミッションは王族を守れ』
同僚も招待され、大規模なイベントとなっていた。ランダムで配置された場所で敵を倒すお仕事だったのだが?
電脳神、カプセル。精神を異世界へ送るって映画の話ですか?!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
世紀末ゾンビ世界でスローライフ【解説付】
しおじろう
SF
時は世紀末、地球は宇宙人襲来を受け
壊滅状態となった。
地球外からもたされたのは破壊のみならず、
ゾンビウイルスが蔓延した。
1人のおとぼけハク青年は、それでも
のんびり性格は変わらない、疲れようが
疲れまいがのほほん生活
いつか貴方の生きるバイブルになるかも
知れない貴重なサバイバル術!
CREATED WORLD
猫手水晶
SF
惑星アケラは、大気汚染や森林伐採により、いずれ人類が住み続けることができなくなってしまう事がわかった。
惑星アケラに住む人類は絶滅を免れる為に、安全に生活を送れる場所を探す事が必要となった。
宇宙に人間が住める惑星を探そうという提案もあったが、惑星アケラの周りに人が住めるような環境の星はなく、見つける前に人類が絶滅してしまうだろうという理由で、現実性に欠けるものだった。
「人間が住めるような場所を自分で作ろう」という提案もあったが、資材や重力の方向の問題により、それも現実性に欠ける。
そこで科学者は「自分達で世界を構築するのなら、世界をそのまま宇宙に作るのではなく、自分達で『宇宙』にあたる空間を新たに作り出し、その空間で人間が生活できるようにすれば良いのではないか。」と。
銀河文芸部伝説~UFOに攫われてアンドロメダに連れて行かれたら寝ている間に銀河最強になっていました~
まきノ助
SF
高校の文芸部が夏キャンプ中にUFOに攫われてアンドロメダ星雲の大宇宙帝国に連れて行かれてしまうが、そこは魔物が支配する星と成っていた。
セルリアン
吉谷新次
SF
銀河連邦軍の上官と拗れたことをキッカケに銀河連邦から離れて、
賞金稼ぎをすることとなったセルリアン・リップルは、
希少な資源を手に入れることに成功する。
しかし、突如として現れたカッツィ団という
魔界から独立を試みる団体によって襲撃を受け、資源の強奪をされたうえ、
賞金稼ぎの相棒を暗殺されてしまう。
人界の銀河連邦と魔界が一触即発となっている時代。
各星団から独立を試みる団体が増える傾向にあり、
無所属の団体や個人が無法地帯で衝突する事件も多発し始めていた。
リップルは強靭な身体と念力を持ち合わせていたため、
生きたままカッツィ団のゴミと一緒に魔界の惑星に捨てられてしまう。
その惑星で出会ったランスという見習い魔術師の少女に助けられ、
次第に会話が弾み、意気投合する。
だが、またしても、
カッツィ団の襲撃とランスの誘拐を目の当たりにしてしまう。
リップルにとってカッツィ団に対する敵対心が強まり、
賞金稼ぎとしてではなく、一個人として、
カッツィ団の頭首ジャンに会いに行くことを決意する。
カッツィ団のいる惑星に侵入するためには、
ブーチという女性操縦士がいる輸送船が必要となり、
彼女を説得することから始まる。
また、その輸送船は、
魔術師から見つからないように隠す迷彩妖術が必要となるため、
妖精の住む惑星で同行ができる妖精を募集する。
加えて、魔界が人界科学の真似事をしている、ということで、
警備システムを弱体化できるハッキング技術の習得者を探すことになる。
リップルは強引な手段を使ってでも、
ランスの救出とカッツィ団の頭首に会うことを目的に行動を起こす。
MMS ~メタル・モンキー・サーガ~
千両文士
SF
エネルギー問題、環境問題、経済格差、疫病、収まらぬ紛争に戦争、少子高齢化・・・人類が直面するありとあらゆる問題を科学の力で解決すべく世界政府が協力して始まった『プロジェクト・エデン』
洋上に建造された大型研究施設人工島『エデン』に招致された若き大天才学者ミクラ・フトウは自身のサポートメカとしてその人格と知能を完全電子化複製した人工知能『ミクラ・ブレイン』を建造。
その迅速で的確な技術開発力と問題解決能力で矢継ぎ早に改善されていく世界で人類はバラ色の未来が確約されていた・・・はずだった。
突如人類に牙を剥き、暴走したミクラ・ブレインによる『人類救済計画』。
その指揮下で人類を滅ぼさんとする軍事戦闘用アンドロイドと直属配下の上位管理者アンドロイド6体を倒すべく人工島エデンに乗り込むのは・・・宿命に導かれた天才学者ミクラ・フトウの愛娘にしてレジスタンス軍特殊エージェント科学者、サン・フトウ博士とその相棒の戦闘用人型アンドロイドのモンキーマンであった!!
機械と人間のSF西遊記、ここに開幕!!
人脳牧場
21世紀の精神異常者
SF
ハリウッド映画仕立ての近未来エンタメSF。
狂気の天才科学者、ニューマン博士は、自らの人体から脳(人脳)を取り出し、コンピューターに接続。異形の人工知能と化す。
博士の愛弟子、ティムは、博士無き後のプロジェクトを指揮。彼は、「邪悪な存在となるな」の会社方針の基、博士が邪悪とならぬよう、注意深く監視し、研究を進める。
博士は、コンピューター(電脳)と接続されることで脅威の能力を獲得。ネット上の情報を自在に知識化し、精神は神の領域に達する。バーチャル世界では、あのモハメッド・アリをもKOする偉業を達成。ティムは、博士の底知れぬ能力に脅威を感じ始める。
しかし、博士の能力は、監視するティムをも欺く術を身につけ、次第に、邪悪な物へと変貌する。ライバルの人工知能にサイバー攻撃を仕掛け、社会システムを大混乱に陥れる。赤ん坊や子供の脳を抜き取り、自分の子孫とする。更には、金融システムのハッキングで、世界中の資産家の隠し資産を強奪、莫大な金の力で、会社をも乗っ取る。
ティムは、危機感を持ち、博士との対立姿勢を鮮明にしてゆく。しかし、絶大な力を得た博士は、意に介さず、逆にティムを人脳化しようと画策。彼の恋人モリーを事故に見せかけ人脳とする。そして、失意のティムは、復讐の鬼と化す。
だが、博士の暴走は止まらず、人類の半数、40億人を強制的に人脳とする、驚愕の計画が明かにされる。
これを阻止すべく、博士の抹殺を強行するが失敗、逆にアンドロイドでティムを捉え、人脳とする。仲間は、ティムを救出すべく、決死の奪還作戦を敢行。何とかティムの人脳を取り戻すことに成功するのだが、仲間の裏切りにより、アメリカを追放、日本へと辿り着く。
ティム等は、日本で忍術を学び、日本の最先端技術の粋を集めたアンドロイドを入手。これらを武器に、反転攻勢を仕掛け、アメリカに再上陸を果たす。そして、博士との最終決戦に挑むのである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる